SAMURAI BLUE 5−0の大勝でシリアを下し最終予選へ|W杯26 アジア2次予選

執筆者 Yukifumi Tanaka / 田中幸文
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Ayase Ueda (R) of Japan celebrates with teammate Ritsu Doan (L) after scoring the team's first goal during the FIFA World Cup Asian second qualifier Group B match between Japan and Syria at Edion Peace Wing Hiroshima on June 11, 2024 in Hiroshima, Japan. 
写真: Kenta Harada/Getty Images

サッカー男子日本代表・SAMURAI BLUEは、6月11日にエディオンピースウイング広島(広島県広島市)において、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の最終節でシリア代表と対戦した。

W杯26アジア最終予選進出をすでに決めている日本は、前試合のミャンマーとのアウェイ戦(6日)で0−5の快勝を収めたばかり。現役時代に広島で選手として活躍し、また広島の指揮官として日本一にも導いた森保一監督率いるSAMURAI BLUEは、2024年2月に新しく誕生したばかりのスタジアムで、初の日本代表戦に挑んだ。

シリア戦における日本のスターティングメンバーは、以下の通り。ミャンマー戦から9人の入れ替えとなっている。

GK

  • 12 大迫敬介

DF

  • 4 板倉滉
  • 16 町田浩樹
  • 22 冨安健洋

MF

  • 6 遠藤航
  • 8 南野拓実
  • 10 堂安律
  • 13 中村敬斗
  • 17 田中碧
  • 20 久保建英

FW

  • 9 上田綺世

最新のFIFAランキング(2024年4月4日付)で日本はアジアトップの18位であるのに対し、シリアは89位。

フルハウスとなった会場からの声援を受けて、前半から主導権を握る日本は試合開始13分、左サイドの中村からのクロスに上田がヘッド合わせて先制ゴールを決める。

勢いに乗った日本は続く19分、自陣でボールを受けた久保が一気に敵陣までボールを運び、ボックス右手前で構えていた堂安へパスを送る。堂安は、相手DFを交わして迷わず左足から一閃。日本の2点リードとなった。

その直後の22分には、ふたたび久保がドリブルでボックス左手前で運ぶと、シュートではなくパスを選択。そのボールが相手プレーヤーの足に触れ、そのまま角度が変わってゴールまで流れ込み、オウンゴールで日本の3点目となった。

前半を3−0のリードで終えた日本は、後半開始から中村に代わって伊藤洋輝を投入。一方、日本を追いかけるシリアは、ディフェンスの強化で対応してきたため、なかなか日本にゴールチャンスが生まれない。変化を求めて、森保監督は62分に遠藤から鎌田大地、久保から相馬勇紀、73分には田中から地元・広島で活躍する川村拓夢を途中出場させる。

その直後の74分、ゴールに迫る相馬が相手DFに倒されてしまう。これがイエローカード警告となり、日本がPKを獲得。相馬自らがPKを沈め、さらにシリアを突き放す。

76分には、森保監督は大迫から谷晃生へGK変更を行い、各プレーヤーの経験値アップを狙った采配で日本はなおも敵陣に迫る。アディショナルタイムが気になり出した85分、伊藤のパスカットから走り込んだ南野がボールを受け、そのまま右足で突き刺し、トドメの5点目をあげた。

後半アディショナルタイムに入っても相手ゴールに迫るプレーで強度を落とさないSAMURAI戦士たちは、この最終節でもクリーンシートを守り抜き、最終的に5−0でシリアを下して、ミャンマー戦に続いて大勝を飾った。

これにより、日本はアジア2次予選すべて(不戦勝を含む)において無失点で2次予選を突破した。

今シーズンに予定されている国際マッチスケジュールを全て終えたサッカー男子日本代表は、2024年9月より始まるFIFAワールドカップ26 アジア最終予選に臨む。

■日本代表メンバー