国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が主催する2024/2025シーズンにおけるスノーボード・ハーフパイプのワールドカップ開幕戦が中華人民共和国河北省張家口市にある北京2022冬季オリンピックで使用された会場となるシークレットガーデンにて行われ、12月6日に予選、8日に本戦が実施された。
スノーボードのハーフパイプでは、各選手は2回あるいは3回のラン(演技)を行い、そのうちのベストスコアで順位が争われる。今回のワールドカップでは、予選が2回、本戦が3回のランによる競技フォーマットで争われた。
男子の予選には37名が出場し、上位10名によるワールドカップ本戦には、日本代表5名が進出した。
その中で、平昌2018と北京2022のオリンピック2大会連続して日本代表を務めた戸塚優斗が、2回目のランで91.50をマークして暫定トップに立つと、最終のランではそれをさらに上回る95.50を記録して得点を伸ばし、今季ワールドカップ開幕戦の優勝を決めた。
また、北京2022で銀メダルに輝くスコッティ・ジェームス(オーストラリア)が88.25をマークして2位に、1回目のランで87.75のハイスコアを叩き出した山田琉聖が3位に入った。
試合後、Olympics.comのインタビューに応じた戸塚は、「自分が思っていたやりたいことが全部発揮できたので、すっきりしています」と自身のパフォーマンスを振り返った。また、3位となって初めてワールドカップのメダルを首にかけた山田は「(表彰台に立てて)嬉しいですけど、2本目と3本目のランでルーティンを決められなかったのが悔しい。次戦で(技を決めて)立てるようになったらいいなと思います」とコメントした。
北京2022金メダリストの平野歩夢は、3回目のランで86.25をマークするも、表彰台にわずかに及ばず4位に。このほか、平野流佳がスコア85.00で5位、重野秀一郎がスコア80.00で6位に終わった。
27名がエントリーした女子では、8名によるワールドカップ本戦に3名の日本代表が出場。その中で、北京2022日本代表の小野光希が、日本勢最高の4位となった。また、ワールドカップ初出場の清水さらが5位、工藤璃星が8位となった。優勝は、アメリカ合衆国代表(Maddie Mastro)の選手だった。
スノボ・ハーフパイプのワールドカップ第2戦は、アメリカ合衆国コロラド州コッパーマウンテンにて現地時間12月18日に開幕する。