国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が主催する2024/2025シーズンにおけるスノーボード・ビッグエアのワールドカップ第2戦が、中華人民共和国・北京において11月30日(予選)と12月1日(決勝)の2日間にわたって行われた。
スノーボードのビッグエアでは、各選手は3回のラン(演技)を行い、そのうち上位2つのスコア合計で順位が争われる。
男子の予選には53名が出場し、上位10名による決勝には、日本勢3名が進出した。
その中で、荻原大翔(写真上)がラン1回目(86.00)と2回目(83.50)の両方でハイスコアを叩き出し、合計スコア169.50で首位に立つ。最終のランでは、荻原のスコアを上回る選手が現れなかったため、トップを守り抜いた荻原が今シーズン初となるワールドカップ優勝を果たした。
荻原はOlympics.comのインタビューで「優勝できて嬉しいです。みんなより難易度低めの技だったのですが、クリーンさを意識して決められて、本当によかったです」とコメントした。
2位にはスコア合計165.50をマークしたイタリア代表(Matteoli Ian)、3位には159.25を記録した中国代表(Yang Wenlong)が入った。木俣椋真は7位、第1戦優勝の長谷川帝勝は8位だった。
男子と同様の競技フォーマットで実施された女子の予選には24名がエントリーし、ファイナリスト8名には半数を超える5名の日本代表が名を連ねた。
このうち、今季第1戦を制している深田茉莉が、1回目のランで85.25、最終のランでは91.50をマークして合計スコア176.75を記録するも、3回目のランでこの日のベストスコア(94.00)を叩き出したイギリス代表(Brookes Mia)に合計スコア(179.75)で3ポイント及ばず、2位となった。3位には、同種目でオリンピック2連覇を達成しているアンナ・ガッサー(オーストリア)が入り、合計スコアは169.00だった。
このほか、鬼塚雅が5位(155.50)、岩渕麗楽が6位(149.25)、村瀬由徠が7位(37.50)、村瀬心椛が8位(27.75)だった。
2024/2025シーズンにおけるスノーボード・ビッグエアのワールドカップ第3戦は、オーストリア・クラーゲンフルトにて行われ、2025年1月3日に開幕する。