日本女子が予選トップ4独占、準々決勝へ/WST: ドバイ・ストリート2024 女子オープン予選
スケートボード・ストリートの「WST: ドバイ・ストリート2024」で、3月7日に女子オープン予選が行われ、中山楓奈、松本雪聖、伊藤美優、吉沢恋など、日本女子スケーター7人が準々決勝進出を決めた。32人で行われる8日の準々決勝からはシード選手の西矢椛、織田夢海、赤間凛音らが加わる。
スケートボードのオリンピック予選シリーズ(5月上海、6月ブダペスト)出場をかけた、スケートボード女子ストリートの戦いが3月7日に始まった!
3月3日〜10日の日程でアラブ首長国連邦ドバイで行われている、パリ2024オリンピック予選第6戦「WST: ドバイ・ストリート2024」は3月7日に女子予選が行われ、日本から9選手をはじめ、世界各地から集まったおよそ70人が出場。熊本県出身で初出場の12歳、松本雪聖(いぶき)がトップ通過し、伊藤美優(みゆう)、吉沢恋(ここ)、中山楓奈(ふうな)が松本に続くなど、日本勢がトップ4を独占して予選を通過した。
また、上村葵(14位)、中島野々花(21位)、藤澤虹々可(ななか/25位)も予選通過。大西七海は34位、杉本二湖(にこ)は36位で予選敗退となった。
松本雪聖「1回技を決めると、後は緊張がなくなった」
現地時間午前9時にスタートした女子予選では、出場選手らが約18人ずつの4グループに分かれて45秒でパーク内を自由に滑走する「ラン」を2回ずつ行った。
第1ヒートに登場した松本雪聖は、1本目から多くの技を組み込んだミスのないランで65.23点をマーク。松本のランが終わると、司会者は「これはシード選手のヒートか!?」「日本では一体何が起こっているんだ!?」と世界の舞台に突如現れた松本の滑りに脱帽した。
「初めて海外を訪れた」という松本は、ヒート後「メイクできるかなっていう不安はあったんですけど、ちゃんと1発目フルメイクできた」と喜びを語り、「次のランはミスちゃったんですけど、次の準々決勝の練習もできたのでよかった」とコメント。初出場となった今大会について「緊張はあったんですけど、1回技を決めると、後はちょっとずつ緊張がなくなって落ち着いてくる感じがした」と、初出場とは思えない落ち着きぶりで語った。
一方、東京2020銅メダリストの中山楓奈は、1本目のランで47.03点で上位に入って準々決勝進出が確定。予選を振り返った中山は、「(日本代表に)新しい子も入ってきて、(オリンピック予選の)フェーズ2に行けるのかなって感じの大会だから、いつも以上に緊張していたと思います」とし、「いつもは3日間ある練習のうち2日間ぐらいを無駄にして、最終日に焦ってどうしようという感じだったんですけど、今回は3日間ともちゃんと練習できて、3日目にランも通しで練習できたから、『こんだけ練習してだめならしょうがない』って言い聞かせながら滑りました」と語った。
準々決勝は8日に予定されている。またOlympics.comでは9日の準決勝、10日の決勝をライブ配信予定。
WST: ドバイ・ストリート2024 女子オープン予選、結果
以下、準々決勝を決めた27選手。準々決勝からはトップシードの5選手の西矢椛(もみじ)、織田夢海(ゆめか)、赤間凛音(りず)、ライッサ・レアウ(ブラジル)、クロエ・コベル(オーストラリア)が加わる。
- 松本雪聖(日本)65.23
- 伊藤美優(日本)53.62
- 吉沢恋(日本)48.90
- 中山楓奈(日本)47.03
- リヴ・ラブレス(オーストラリア)44.44
- ツゥイ・チェンシー(中華人民共和国)43.45
- ケート・オルデンベービング(オランダ)42.21
- ダニエラ・テロル(スペイン)41.40
- ローズ・スヴェッツロット(オランダ)40.62
- バレラヤ・スカセム(タイ)40.15
- ズザンナ・ボーン(ポーランド)39.21
- ジェロミン・ルーヴェ(フランス)39.12
- ジェシカ・レディ(ニュージーランド)38.37
- 上村葵(日本)38.35
- シャルロット・イム(フランス)38.14
- リヴ・ブローダー(スイス)37.16
- アシア・ランズィ(イタリア)36.74
- ヴィリア・ルントマルク(スウェーデン)36.14
- リュシー・シューニア(フランス)36.12
- マライア・デュラン(アメリカ合衆国)36.07
- 中島野々花(日本)36.01
- マリナ・ガブリエラ(ブラジル)35.21
- サラ・ララニャガ(スペイン)35.04
- ジュー・ユアンリン(中華人民共和国)34.91
- 藤澤虹々可(日本)33.41
- アガット・ジレ(フランス)33.14
- ヴェロニカ・コロマンスカ(ポーランド)32.29
WST: ドバイ・ストリート2024、日程・ライブ配信
シード選手を除くスケーターがオープン予選に参加し、シード選手および予選上位選手の合わせて32選手が準々決勝に進む。準々決勝ではスケーターの数が半分に絞られ、トップ16が準決勝に進出。ここでさらに半数となり、8人が決勝の舞台に立つ。
以下、スケートボード WSTドバイ・ストリート2024の日程。準決勝・決勝の模様はOlympics.comでライブ配信予定。お見逃しなく。
3月3日(日)
- 女子、男子公式練習
3月4日(月)
- 女子、男子公式練習
3月5日(火)
- 女子、男子公式練習
- 女子、男子シード選手公式練習
3月6日(水)
- 8:10〜13:35(日本時間 13:10〜13:35)男子予選ヒート1〜4
- 13:40〜14:25(日本時間 18:40〜19:25)女子シード選手公式練習
- 14:30〜15:15(日本時間 19:30〜20:15)男子シード選手公式練習
- 15:30〜20:55(日本時間 20:30〜25:55)男子予選ヒート5〜8
3月7日(木)
- 9:10〜14:35(日本時間 14:10〜19:35)女子予選ヒート1〜4
- 15:05〜15:50(日本時間 20:05〜20:50)女子シード選手公式練習
- 15:55〜16:40(日本時間 20:55〜21:40)男子シード選手公式練習
3月8日(金)
- 11:20〜14:15(日本時間 16:20〜19:15)男子準々決勝
- 16:40〜19:35(日本時間 21:40〜24:35)女子準々決勝
3月9日(土)
- 14:25〜17:10(日本時間 19:25〜22:10)男子準決勝…Olympics.comでライブ配信 📺
- 17:55〜20:40(日本時間 22:55〜25:40)女子準決勝…Olympics.comでライブ配信 📺
3月10日(日)
- 18:15〜19:25(日本時間 23:15〜24:25)男子決勝…Olympics.comでライブ配信 📺
- 19:40〜20:50(日本時間 24:40〜25:50)女子決勝…Olympics.comでライブ配信 📺
WST: ドバイ・ストリート2024、日本選手
女子ストリート 12人
- 西矢椛(もみじ)
- 織田夢海(ゆめか)
- 赤間凛音(りず)
- 中山楓奈(ふうな)
- 吉沢恋(ここ)
- 伊藤美優(みゆう)
- 上村葵
- 藤澤虹々可(ななか)
- 中島野々花
- 松本雪聖(いぶき)
- 杉本二湖(にこ)
- 大西七海
男子ストリート 10人
- 白井空良(そら)
- 小野寺吟雲(ぎんう)
- 根附海龍(かいり)
- 堀米雄斗(ゆうと)
- 佐々木音憧(とあ)
- 青木勇貴斗(ゆきと)
- 松本浬璃(かいり)
- 池慧野巨(いけ・けやき)
- 渡辺星那(せな)
- 藪下桃平(ももへい)