根附海龍が3位、堀米雄斗が5位通過/WST: ドバイ・ストリート2024 男子オープン予選

執筆者 Chiaki Nishimura
2 |
Kairi Netsuke_front crook bump to rail_2_WorldSkate_WST_Street_Lausanne_2023_Jake Darwen-14
写真: World Skate / Jake Darwen

3月3日〜10日の日程でアラブ首長国連邦ドバイで行われている、スケートボード・ストリートの「WST: ドバイ・ストリート2024」。3月6日に男子オープン予選が行われ、根附海龍、堀米雄斗、青木勇貴斗、渡辺星那の日本男子スケーター4人が準々決勝進出を決めた。8日の準々決勝にはシード選手の白井空良(そら)、小野寺吟雲(ぎんう)が加わる。

スケートボード「WST: ドバイ・ストリート」をライブで見よう | 今すぐサインアップしてライブ配信にアクセス

ラン2本で競われたスケートボード・ストリート男子オープン予選は、予想外の緊張感に包まれ、準々決勝に進出するスケーターが決定した。

ブラジル、ベネズエラから、日本、フィリピン、そしてフランス、さらにはセネガル、南アフリカ、オーストラリアなど、世界各地を代表するストリート・スケーターおよそ120人が集結し、3月6日現地時間午前8時にパリ2024オリンピック予選第6戦をかねた「WST: ドバイ・ストリート2024」の戦いが始まった。

日本から東京2020オリンピック金メダリストの堀米雄斗ら8選手が登場。根附海龍(かいり)、堀米、青木勇貴斗(ゆきと)、佐々木音憧(とあ)、松本浬璃(かいり)の5人が、夕陽がコースを照らす中で始まった最終グループで滑走した。1本目のランで青木が47.20点で準々決勝進出圏内に入ったものの、松本、堀米、佐々木は失敗などにより点数が30点台にとどまり、根附は22.06点となるなど、2本目でミスすれば予選敗退となる状況に追い込まれた。

2本目では、1番滑走の松本、14番滑走の佐々木が得点を伸ばせない中、17番滑走の堀米がランを大きなミスなく滑り切り60.11点、最終滑走の根附が63.58点を出して準々決勝を進出を決めた。また、第1組で滑った渡辺星那(せな)も19位で通過した。首位通過は2本とも70点台をマークしたバンサン・ミル(フランス)。

予選に出場した佐々木は32位、松本は48位、藪下桃平(ももへい)は74位、池慧野巨(いけ・けやき)は75位で予選敗退となった。

また東京2020銀メダリストのケウビン・ホフラー(ブラジル)、アンヘロ・カロ(ペルー)、クリス・ジョスリン(アメリカ合衆国)、ミッキー・パパ(カナダ)などトップスケーターが予選で散った。

根附海龍「過去いち緊張した」

予選後、根附はOlympics.comのインタビューに応え、「一番ひやひやした」と胸をなで下ろした。最終組では18人のスケーターが滑走したが、自身の2本目のランが終わると、コースを後にするスケーターも少なくない。最終滑走だった根附は「一番最後だとみんないなくなってくる。それによって余計に緊張して…。過去いち緊張したかもしれないです」と話した。

また、「1本目は、周りの音が聞こえてたから、集中しきれてなかった。自分の世界に入り込めなかったのが、ミスっちゃった原因かなと思います」と振り返り、「明後日(の準々決勝)は、ちゃんと1本目からちゃんと集中できるように頑張りたいです」。「(緊張も)逆にいい経験ですね。結構マジで緊張したから。今回の大会は(今後)あんまり緊張しないかもしれないです」と語った。

WST: ドバイ・ストリート2024 男子オープン予選、結果

  1. バンサン・ミル(フランス)73.12
  2. デイヴィッド・トゥエスタ(ペルー)64.92
  3. 根附海龍(日本)63.58
  4. ライアン・デセンゾ(カナダ)61.24
  5. 堀米雄斗(日本)60.11
  6. ルシアン・ゴーダル(フランス)57.38
  7. イヴァン・モンテイロ(ブラジル)54.72
  8. フェリペ・グスタボ(ブラジル)54.38
  9. ローム・コリヤー(オーストラリア)53.47
  10. アグスティン・アクイラ(イタリア)50.86
  11. リチャード・ターリー(スロバキア)50.13
  12. ジョセフ・ガルバッチョ(フランス)49.34
  13. マット・ガーバー(カナダ)49.04
  14. ジェーク・イラーディ(アメリカ合衆国)49.00
  15. ジュリアン・ジャンアグリアルディ(フランス)48.86
  16. ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)48.85
  17. 青木勇貴斗(日本)47.20
  18. アレックス・ミドラー(アメリカ合衆国)46.28
  19. 渡辺星那(日本)45.92
  20. ルーカス・ラベロ(ブラジル)44.14
  21. トミー・フィン(オーストラリア)43.88
  22. ジョー・ヒンソン(英国)43.40
  23. マイク・ピワワー(アメリカ合衆国)42.88
  24. シエメン・ハゲランド(ノルウェー)41.43
  25. クリストファー・クルーン(スウェーデン)41.27
  26. マデゥ・テイシェイラ(ポルトガル)40.89
  27. ハンカルロス・ゴンサレス・オルティス(コロンビア)40.80
  28. コルダノ・ラッセル(カナダ)40.25
  29. プール・ベリドデラクルス(ペルー)38.49

WST: ドバイ・ストリート2024、日程・ライブ配信

シード選手を除くスケーターがオープン予選に参加し、シード選手および予選上位選手の合わせて32選手が準々決勝に進む。準々決勝ではスケーターの数が半分に絞られ、トップ16が準決勝に進出。ここでさらに半数となり、8人が決勝の舞台に立つ。

以下、スケートボード WSTドバイ・ストリート2024の日程。準決勝・決勝の模様はOlympics.comでライブ配信予定。お見逃しなく。

3月3日(日)

  • 女子、男子公式練習

3月4日(月)

  • 女子、男子公式練習

3月5日(火)

  • 女子、男子公式練習
  • 女子、男子シード選手公式練習

3月6日(水)

  • 8:10〜13:35(日本時間 13:10〜13:35)男子予選ヒート1〜4
  • 13:40〜14:25(日本時間 18:40〜19:25)女子シード選手公式練習
  • 14:30〜15:15(日本時間 19:30〜20:15)男子シード選手公式練習
  • 15:30〜20:55(日本時間 20:30〜25:55)男子予選ヒート5〜8

3月7日(木)

  • 9:10〜14:35(日本時間 14:10〜19:35)女子予選ヒート1〜4
  • 15:05〜15:50(日本時間 20:05〜20:50)女子シード選手公式練習
  • 15:55〜16:40(日本時間 20:55〜21:40)男子シード選手公式練習

3月8日(金)

  • 11:20〜14:15(日本時間 16:20〜19:15)男子準々決勝
  • 16:40〜19:35(日本時間 21:40〜24:35)女子準々決勝

3月9日(土)

3月10日(日)

WST: ドバイ・ストリート2024、日本選手

女子ストリート 12人

  • 西矢椛(もみじ)
  • 織田夢海(ゆめか)
  • 赤間凛音(りず)
  • 中山楓奈(ふうな)
  • 吉沢恋(ここ)
  • 伊藤美優(みゆう)
  • 上村葵
  • 藤澤虹々可(ななか)
  • 中島野々花
  • 松本雪聖(いぶき)
  • 杉本二湖(にこ)
  • 大西七海

男子ストリート 10人

  • 白井空良(そら)
  • 小野寺吟雲(ぎんう)
  • 根附海龍(かいり)
  • 堀米雄斗(ゆうと)
  • 佐々木音憧(とあ)
  • 青木勇貴斗(ゆきと)
  • 松本浬璃(かいり)
  • 池慧野巨(いけ・けやき)
  • 渡辺星那(せな)
  • 藪下桃平(ももへい)