開心那が2位、長谷川瑞穂が3位/オリンピック予選第4戦「WST: ドバイ・パーク2024」女子決勝

執筆者 Chiaki Nishimura
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写真: World Skate / Bryce Kanights

開心那がオリンピック予選2大会連続の表彰台、13歳の長谷川瑞穂が初の表彰台で、7日間に及んだ「WST: ドバイ・パーク2024」での戦いを締め括った。

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スケートボード・パーク種目のパリ2024オリンピック予選第4戦となった「WST: ドバイ・パーク2024」。

3月3日に女子決勝が行われ、東京2020オリンピック銀メダルの開心那(ひらき・ここな)が2位、13歳の長谷川瑞穂が3位となった。2位、3位が確定した瞬間、開と長谷川は、笑顔で抱き合って勝利を祝った。優勝はスペインのナイア・ラソ。

8人で行われた決勝は、ラン1本目から全員がそれぞれのランを大きなミスなく滑りきり、8人全員が80点以上の高パフォーマンスを見せる中、4番滑走の長谷川が88.91点、開が91.60点を叩き出してワンツーで1本目のランを終えた。

続く2本目でも開は90点台を出すが、最終滑走者のラソが93.46点で開を上回り、2本目を終えた時点で、ラソ、開、長谷川がトップ3に立った。

3本目のランでそれぞれが上位3人を追いかける形となったが、得点が上回る選手は現れず、順位が確定した。

表彰式を終えた開は、「1本目から今日もフルメイクして90点出して、今回の大会2位で終えたのよかったなと思っています」と笑顔を見せ、反省点としては「決勝の2本目のランでフリップインディが(45秒の)秒数以内に入らなかったのが悪かったところ」を挙げ、次に向けて改善していくことを語った。

また、次のオリンピック予選として予定されているオリンピック予選シリーズに向けては、高いポイントがかかることから「すごい激しい戦いになるんじゃないかなって思ってます」と話し、いつも通りの自分の滑りを自信持って滑れるように準備したいなって思っています」と語った。

一方、長谷川は3位になった喜びを「嬉しかったです!」と笑顔で爽やかに表現。大会全体を振り返り、「予選が一番緊張しました。1組目のヒートだったので、高い点数を最初でバンッと出さないと上がれないところだったので、すごく緊張しました」と続けた。オリンピック予選シリーズに向けて、「5月と6月の大会については、とりあえず自分でできることをちゃんとやって、めいっぱい楽しもうと思います」と笑顔を見せた。

東京2020金メダリストの四十住さくらは、100%のコンディションでないながらも決勝で果敢に滑り切って6位。自身の今の体の状態で決勝に残れたことを喜ぶとともに、「日本人も2人表彰台に乗ったし、悔しいけどでもやっぱり同じチームなのですごく嬉しいです」とチームメイトの活躍を喜んだ。

この日は、女子決勝に続いて男子決勝が行われ、コースへの自信をのぞかせていたダニエル・レオン(スペイン)が1本目のランから90.13点を出して首位に立ち、そのままの位置を維持して優勝を決めた。2位はギャビン・ボットガー(アメリカ合衆国)、3位はビクトル・ソルムンド(デンマーク)。

WST: ドバイ・パーク2024 女子決勝の主な結果

  1. ナイア・ラソ(スペイン)93.46
  2. 開心那(日本)91.60
  3. 長谷川瑞穂(日本)88.91
  4. アリサ・トルー(オーストラリア)88.48
  5. ルビー・トルー(オーストラリア)88.33
  6. 四十住さくら(日本)86.65
  7. ブライス・ウェットスタイン(アメリカ合衆国)85.21
  8. ジョーディン・バラット(アメリカ合衆国)81.31

WST: ドバイ・パーク2024 男子決勝の主な結果

  1. ダニエル・レオン(スペイン)90.13
  2. ギャビン・ボットガー(アメリカ合衆国)89.57
  3. ビクトル・ソルムンド(デンマーク)89.36
  4. キエラン・ウーリー(オーストラリア)89.21
  5. ペドロ・キンタス(ブラジル)88.56
  6. テイト・カリュー(アメリカ合衆国)87.72
  7. ハンパス・ビンベリ(スウェーデン)86.22
  8. アレックス・サージェント(イタリア)72.18