開心那、銀メダル!2大会連続!/パリ2024スケートボード女子パーク決勝
焼けつくような真夏の日差しがパリ中心部のコンコルド広場に設けられたスケートパークに照りつける中、15歳の開心那(ひらき・ここな)が決めた!
パリ2024オリンピック大会11日目の8月6日現地時間午後、スケートボード女子パークの決勝が行われ、開が92.63点をマークして全体2位、銀メダルを獲得した。
2021年に行われた東京2020オリンピックで銀メダルに輝いた15歳の開は、オリンピック2大会連続での銀メダル獲得となった。金メダルはオーストラリアのアリサ・トゥルー、銅メダルは東京大会でも銅メダルに輝いたスカイ・ブラウン(英国)。開と同様に決勝に進出していた草木ひなのは8位だった。また東京2020金メダリストの四十住(よそずみ)さくらは、予選敗退となった。
開心那「(トゥルー、ブラウンは)支え合う、盛り上げる仲間」
同日午後に実施された予選を通じて8人に絞られて行われた女子パーク決勝。予選を1位で通過していた開は、最終滑走者として決勝に登場した。
パーク内を45秒間で自由に滑走するラン3本で競われたこの大会で、開は1本目をミスなく滑って91.98点を叩き出してトップに立つと、最終ランを残して首位を維持。3本目のランで暫定3位につけていたトゥルーが得点を93.18点に更新してトップに踊りると、続くブラウンが92.31点で2位に滑り込み、開は3位に後退。開は最後のランを残して暫定3位に立っていたが、最後のランで得点を更新する勝負強さを見せてブラウンの得点を上回って戦いが終了。順位が確定した。
決勝後、銀メダルを首にかけた開は、Olympics.comのインタビューで東京オリンピックからの3年間を振り返り、「長いようで短い。(東京の後)一瞬でパリに向けての大会も始まった。パリに来るまでもすごい激しい戦いで、本当に難しかったんですけど、まずここに来れただけで感謝だし、あとはここで自分のすべてを出し切って、またメダルを取れたので、本当にもうすごい嬉しいです。みんなに感謝です」と語った。
開は2023年1月に始まったオリンピック予選6戦を通じて、第2戦を除くすべてで表彰台に立っており、表彰台を逃した大会でも5位。安定の秘訣を尋ねると、照れ笑いを浮かべながら「スケートボードは好きなので、すごいスケートしてるからかな」とコメント。今回、ともに表彰台に立った、トゥルー、ブラウンについて「自分を含めてスカイとアリサは全員違うスタイルなので、今回、本当に個性あふれる表彰台(のメンバー)だなって思いました」。「自分は自分のやりたいトリックだったり、ランをやるけど」とした上で、トゥルーやブラウンの存在について「刺激になるし、お互いに支え合う、盛り上げる仲間として本当にみんなには感謝です」と続けた。