イタリア・ローマで開催中のストリート・スケートボード・ローマ2022(プロツアー)の公式練習が現地時間6月28日に行われ、いよいよ明日29日からは予選が始まる。Tokyo 2020スケートボード競技ストリート男子日本代表で、パリ2024への連続出場を目指す白井空良が、本大会への意気込みとパリ2024への思いを語った。
ワクワクと緊張と楽しみ
「パリに向けたオリンピック予選の第1回目なんで、すごい大事な大会って分かってるし、緊張もあります。だけど、海外の大会はすごい久々なので、ワクワクと緊張と楽しみが、入り混じった感じです」
白井は、Tokyo2020で予選9位となり、上位8名だけが進出できる決勝競技への出場をあと一歩のところで逃していた。
「東京オリンピックで悔しい思いをしたので、パリオリンピックまではちゃんとポイントを稼いで、東京の悔しさをパリにぶつけられたらいいなと思います」
パリ2024までは、あと2年。このローマ大会が、オリンピック出場枠をかけた最初の世界予選となる。白井は、自分らしくこの大会を迎えているようだ。
「優勝はひとつの目標ですけど、表彰台(の成績)でも、オリンピックポイントは多くもらえるので、いい順位になれればいいなと思います」
「いつも通り」
白井は、出国前のインタビューで、ローマの会場パークへの苦手意識を吐露していた。そして実際、公式トレーニングで滑りの感触を確かめてみても、その不安は残っているようだ。
「(ローマのパークについて)自分は苦手かなと思ってたんですけど、滑ってみたら『もっと無理だな』って思って(苦笑)」
「でも、やらなきゃいけないんで」
「自分ができることを、あと2日間の練習(公式トレーニング)で見極めながら、もっといい滑りができればいいなと思います」
久々の海外での国際大会において、ライバルでもあり仲間でもある世界のスケートボーダーたちが、ローマの地で久々に顔を合わせる。Tokyo 2020金メダリストの堀米雄斗や、6度の世界王者に輝くナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)など、錚々たるメンバーに囲まれて、彼らへのリスペクトを表しながら、白井は自分らしさを忘れない。
「いつも通りの姿で、自分のスケボーができればいいなと思います」
このローマ大会に向けて、白井は自分にしかできないスタイルを追求してきた。
「みんながやっていない技だったり、みんなが考えないような技を自分はやっていると思うんで、そういうところを見てもらいたいなと思います」
最後に、大会への意気込みを尋ねた。
「優勝はひとつの目標ですけど、表彰台(の成績)でも、オリンピックポイントは多くもらえるので、いい順位になれればいいなと思います」
「パリオリンピック予選の初めての大会なので、いい結果を残せるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
ストリート・スケートボード・ローマ2022(プロツアー)は、現地時間6月29日より女子予選が行われ、7月3日まで続く。Olympics.comでは、大会の模様をライブ配信する予定だ。
■日程・放送予定
【日程】
- 6月26−28日 公式練習
- 6月29日 競技1日目 女子予選
- 6月30日 競技2日目 男子予選
- 7月1日 競技3日目 男女 準々決勝
- 7月2日 競技4日目 男女 準決勝
- 7月3日 競技5日目 男女 決勝
※現地時間
【放送予定】
ネット:Olympics.com(ライブ中継)
- 7月2日 23:15 男女 準決勝
- 7月4日 01:45 男女 決勝
※日本時間
■出場選手(日本)
男子(8名)
- 堀米雄斗
- 白井空良
- 青木勇貴斗
- 佐々木来夢
- 佐々木音憧
- 松本浬璃
- 甲斐穂澄
- 根附海龍
女子(10名)
- 西矢椛
- 中山楓奈
- 西村碧莉
- 赤間凛音
- 織田夢海
- 伊藤美優
- 吉沢恋
- 上村葵
- 中島野々花
- 藤澤虹々可