2021年に開催される東京2020でのボクシングは、女子の2階級が追加され、史上最も男女平等なオリンピック大会となる。
メアリー・コムは、またしてもオリンピック出場権を獲得。6度の世界チャンピオンである彼女は、いまだに手にできていないオリンピックの金メダルをついに獲得できるだろうか?
東京2020のボクシングガイドとして、メダルを争う選手たちを詳しく知り、オリンピックでの歴史を知ろう。
東京2020注目ボクサー
ボクシングのオリンピック大陸予選は、IOCボクシングタスクフォースによって運営されている。
アフリカとアジア・オセアニアの大会は、新型コロナウイルスによる世界的なロックダウンの前に終了したが、ヨーロッパ、アメリカ、世界の大会は今後数ヵ月のうちに終了する予定だ。
男子では、ウズベキスタンの充実したチームに注目。オリンピックチャンピオンの**シャホビディン・ゾイロフはフライ級のタイトルを守る可能性が高く、世界チャンピオンのミラジズベック・ミルザハリロフ**(フェザー級)とバコディル・ジャロロフ(スーパーヘビー級)はオリンピック初タイトルを狙っている。
キューバのアンディ・クルスは、ライトウェルター級の世界チャンピオンとして君臨しており、ライト級でも大きな活躍が期待されている。
英国のパット・マコーマックは、ウェルター級に光を当てようとしている。一方、ミドル級では、フィリピンのユーミール・マルシャルと、“新ワシル・ロマチェンコ”と呼ばれるウクライナのオレクサンドル・キジニアクの間で魅力的な戦いが繰り広げられるだろう。
また、ロシアのヘビー級ムスリム、ガジマゴメドフは、世界とヨーロッパのタイトルに加えて、オリンピックの金メダルを獲得することに自信を持っている。
6度の世界チャンピオンである**メアリー・コムは、東京大会に出場する選手の中で最も経験豊富な女性ボクサーだが、フライ級で優勝するためには台湾の実力者ホアン・シャオウェン**に勝たなければいけない。
フェザー級ではホアンの同胞であるリン・ユーティンが注目されている。ライト級の決勝、台湾のウー・シーイーとアイルランドのケリー・ハリントンになる可能性が高い。
世界チャンピオンのローレン・プライスは、ミドル級でオリンピックの金メダル獲得を目指す。
東京2020ボクシング大会日程
時刻はすべて日本標準時(GMT/UTC+9)
大会は2021年7月24日~8月8日に開催される。
2021年7月24日(土)
11:00 - 14:30
- 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド32
- 男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド32
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド32
- 男子ヘビー級(81-91kg)ラウンド16
2021年7月24日(土)
17:00 - 20:30
- 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド32
- 男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド32
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド32
- 男子ヘビー級(81-91kg)ラウンド16
2021年7月25日(日)
11:00 - 14:45
- 女子フライ級(48-51kg)ラウンド32
- 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド32
- 男子ミドル級(69-75kg)ラウンド32
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)ラウンド16
2021年7月25日(日)
17:00 - 20:45
- 女子フライ級(48-51kg)ラウンド32
- 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド32
- 男子ミドル級(69-75kg)ラウンド32
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)ラウンド16
2021年7月26日(月)
11:00 - 14:45
- 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド16
- 男子フェザー級(52-57kg)ラウンド32
- 男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド16
2021年7月26日(月)
17:00 - 20:45
- 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド16
- 男子フェザー級(52-57kg)ラウンド32
- 男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド16
2021年7月27日(火)
11:00 - 14:45
- 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド16
- 男子ライト級(57-63kg)ラウンド32
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド16
2021年7月27日(火)
17:00 - 20:45
- 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド16
- 男子ライト級(57-63kg)ラウンド32
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド16
2021年7月28日(水)
11:00 - 14:45
- 女子フェザー級(54-57kg)準々決勝
- 女子ライト級(57-60kg)ラウンド32
- 女子ミドル級(69-75kg)ラウンド16
- 男子フライ級(48-52kg)ラウンド32
2021年7月28日(水)
17:00 - 20:45
- 女子フェザー級(54-57kg) 準々決勝
- 女子ライト級(57-60kg)ラウンド32
- 女子ミドル級(69-75kg)ラウンド16
- 男子フライ(48-52kg)ラウンド32
2021年7月29日(木)
11:00 - 14:10
- 女子フライ級(48-51kg)ラウンド16
- 男子フェザー級(52-57kg)ラウンド16
- 男子ミドル級(69-75kg)ラウンド16
2021年7月29日(木)
17:00 - 20:10
- 女子フライ級(48-51kg)ラウンド16
- 男子フェザー級(52-57kg)ラウンド16
- 男子ミドル級(69-75kg)ラウンド16
2021年7月30日(金)
11:00 - 14:10
- 女子ライト級(57-60kg)ラウンド16
- 女子ウェルター級(64-69kg)準々決勝
- 男子ウェルター級(63-69kg)準々決勝
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)準々決勝
- 男子ヘビー(81-91kg)準々決勝
2021年7月30日(金)
17:00 - 20:10
- 女子ライト級(57-60kg)ラウンド16
- 女子ウェルター級(64-69kg)準々決勝
- 男子ウェルター級(63-69kg)準々決勝
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)準々決勝
- 男子ヘビー級(81-91kg)準々決勝
2021年7月31日(土)
11:00 - 13:55
- 女子フェザー級(54-57kg)準決勝
- 女子ミドル級(69-75kg)準々決勝
- 男子フライ級(48-52kg)ラウンド16
- 男子ライト級(57-63kg)ラウンド16
2021年7月31日(土)
17:00 - 19:55
- 女子フェザー級(54-57kg)準決勝
- 女子ミドル級(69-75kg)準々決勝
- 男子フライ級(48-52kg)ラウンド16
- 男子ライト級(57-63kg)ラウンド16
2021年8月1日(日)
11:00 - 13:40
- 女子フライ級(48-51kg)準々決勝
- 男子フェザー級(52-57kg)準々決勝
- 男子ウェルター級(63-69kg)準決勝
- 男子ミドル級(69-75kg)準々決勝
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)準決勝
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)準々決勝
2021年8月1日(日)
17:00 - 19:40
- 女子フライ級(48-51kg)準々決勝
- 男子フェザー級(52-57kg)準々決勝
- 男子ウェルター級(63-69kg)準決勝
- 男子ミドル級(69-75kg)準々決勝
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)準決勝
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)準々決勝
8月3日(火)
11:00 - 13:40
- 男子フライ級(48-52kg)準々決勝
- 男子フェザー級(52-57kg)準決勝
- 男子ライト級(57-63kg)準々決勝
- 男子ヘビー級(81-91kg)準決勝
- 女子ライト級(57-60kg)準々決勝
- 女子フェザー級(54-57kg)決勝
2021年8月3日(火)
17:00 - 19:40
- 女子ライト級(57-60kg)準々決勝
- 男子フライ級(48-52kg)準々決勝
- 男子フェザー級(52-57kg)準決勝
- 男子ライト級(57-63kg)準々決勝
- 男子ヘビー級(81-91kg)準決勝
- 男子ウェルター(63-69kg)決勝戦
2021年8月4日(水)
14:00 - 16:10
- 女子フライ級(48-51kg)準決勝
- 女子ウェルター級(64-69kg)準決勝
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)準決勝
- 男子ライトヘビー級(75-81kg)準決勝
2021年8月5日(木)
14:00 - 16:10
- 女子ライト級(57-60kg)準決勝
- 男子フライ級(48-52kg)準決勝
- 男子ミドル級(69-75kg)準決勝
- 男子フェザー級(52-57kg)決勝
2021年8月6日(金)
14:00 - 15:40
- 女子ミドル級(69-75kg)準決勝
- 男子ライト級(57-63kg)準決勝
- 男子ヘビー級(81-91kg)決勝戦
2021年8月7日(土)
14:00 - 15:55
- 男子フライ級(48-52kg)決勝
- 男子ミドル級(69-75kg)決勝
- 女子フライ級(48-51kg)決勝
- 女子ウェルター級(64-69kg)決勝
2021年8月8日(日)
14:00 - 15:55
- 女子ライト級(57-60kg)決勝
- 女子ミドル級(69-75kg)決勝
- 男子ライト級(57-63kg)決勝
- 男子スーパーヘビー級(+91kg)決勝
東京2020ボクシング会場
ボクシングは、日本の国技である相撲の聖地、東京の**両国国技館**で開催される。
国技館はすり鉢状の形をしており、7,300人のファンは、観客席の中央に設置されたリング上の動きを見渡すことができる。
東京2020ボクシング大会フォーマット
2021年に開催される東京2020オリンピックのボクシング競技は、リオ2016年と比較して、男子の重量級が2階級減り、女子の重量級が2階級追加される。
女子は、フライ(51kg)、フェザー(57kg)、ライト(60kg)、ウェルター(69kg)、ミドル(75kg)級の5つのカテゴリーで競われる。
男子は、フライ(52kg)、フェザー(57kg)、ライト(63kg)、ウェルター(69kg)、ミドル(75kg)、ライトヘビー(81kg)、ヘビー(91kg)、スーパーヘビー級(91+kg)の8つの括りで行われる。
また、最近の大きなルール変更では、プロボクサーが東京でメダルを獲得する可能性が出ある。2016年大会以前はアマチュアしか参加できなかったが、リオでベスト16まで勝ち残ったプロ選手はいなかった。
オリンピック競技としての歴史
ボクシングは、セントルイス1904以来、ストックホルム1912を除いて、すべての近代オリンピック大会で実施されている。
女子はロンドン2012から追加された。
金メダリストのモハメド・アリ(旧名カシアス・クレイ:ローマ1960で金メダル)、ジョージ・フォアマン(メキシコシティ1968で金メダル)、シュガー・レイ・レナード(モントリオール1976で金メダル)、ウラジミール・クリチコ(アトランタ1996で金メダル)、フロイド・メイウェザー(アトランタ1996で銅メダル)、アンソニー・ジョシュア(ロンドン2012で金メダル)など、世界で最も偉大なアスリートたちがアマチュアの階級を卒業している。
リオ2016では、ルール変更により男子は競技中に保護用のヘッドギアを着用する必要がなくなったが、女子は引き続き着用が義務付けられていた。
リオではアマチュア限定のルールが変更され、プロのボクサーが初めて出場できるようになった。
ボクシングで最も安定した成功を収めている国は、アメリカ(金メダル50個)とキューバ(37個)。
モスクワ1980では、キューバのレジェンド、テオフィロ・スティーブンソンが同一階級で3連覇を果たし、オリンピックの歴史に名を残した。
オリンピック女子ボクシングの金メダリストは、全員ヨーロッパとアメリカ出身のみだ。