清岡幸大郎と鏡優翔が金メダル獲得丨パリ2024・レスリング
執筆者 WATANABE Fumishige/渡辺 文重1 分|
シャン・ド・マルス・アリーナを舞台とするパリ2024オリンピックのレスリングは現地時間8月11日、競技7日目を迎えた。パリ2024の最終日、前日に行われた男子フリースタイル65kg級、同97kg級、女子フリースタイル76kg級のメダルセッションを実施。日本からは男子フリースタイル65kg級の清岡幸大郎と、女子フリースタイル76kg級の鏡優翔が決勝に臨んだ。
清岡幸大郎が金メダル獲得
清岡はラフマン・アモウザドハリリ(イラン・イスラム共和国)と対戦。アモウザドハリリがアクティビティピリオドに場外ポイントを獲得して先制するも、清岡はバックを取ってから相手を次々と回転させて10-1で第1ピリオドを終える。清岡は第2ピリオドも攻め続け、10-3で勝利を収めた。
清岡幸大郎の試合後コメント
ここまで育ててくださった皆さんに、金メダルを取っただけでは返し切れないですが、ありがとうございますと伝えたいです。それでも金メダルを取ったことで、多少は恩を返せたと思います。(グラウンドでの攻防は)自分の持ち味で、あのポジションになれば勝てるという自信がありました。後半から攻めてテクニカルスペリオリティーで勝利を収めたかったですが、それほど簡単な相手ではありませんでした。この後の表彰台、(亡き父と一緒に)高い位置から日の丸を眺めて語り合いたいです。
鏡優翔の金メダルで幕
パリ2024におけるレスリング競技の最終試合となった女子フリースタイル76kg級決勝。そのマットにケネディ アレクシス・ブレーデス(アメリカ合衆国)と鏡が上った。鏡は相手のアクティビティピリオドにポイントを許さず先制。しかし場外ポイントを取られて1-1で第1ピリオドを終える。
第2ピリオド、鏡はタックルで2ポイントを加える。この後、鏡は相手の攻撃を耐えきり、3-1で勝利を収めた。
鏡優翔の試合後コメント
(試合後にスタンドを回っていたが)本当に喜んでくれたことが私の幸せです。ここに立つことをずっと目指してきました。1試合1試合、楽しんでいこうと思っていました。(日本勢が女子最重量級で金メダルを取るのは初)誰も成し遂げられなかったことを達成できたことはうれしい。いままでやってきた選択の答え合わせができたと思います。
最高ですし、ここに立てたのは 絶対に周りのお陰なので、その感謝の気持ちでいっぱいです。 本当に最高の景色です。いままで見たことがない景色で、幸せいっぱいでした。(コーチとは)いままで二人三脚でやってきたので、これが一番の恩返しだと思っていましたので、成し遂げられて良かったです。(藤波朱理をはじめ日本代表チームが)最後ということで、 みんなが応援してくれました。ここまで金メダルが続いていたので、それが力になりました。「応援してくれてありがとう」という気持ちです。(日本勢の女子最重量級金メダル獲得は)絶対、最初に成し遂げると決めていたので、それができて本当にうれしいです。ハッピーです。ありがとうございました。
日本代表メンバー
26日 7月 - 11日 8月
パリ2024 | オリンピック競技大会 - フランス