柔道女子57kg級の舟久保遥香が銅メダル獲得|パリ2024
執筆者 Koki Tateno / 立野光起1 分|
パリ2024オリンピックの柔道は7月29日、シャン・ド・マルス・アリーナで女子57kg級を実施。舟久保遥香が銅メダル獲得した。
舟久保はラウンド32でベロニカ・トニオロ(イタリア)、ラウンド16でダリア・ビロディド(ウクライナ)を破り準々決勝進出。だが次戦で地元・フランスのサラ・レオニー・シジクに一本負けを喫し、敗者復活戦に回った。
敗者復活戦ではマリツァ・ペリシッチ(セルビア)と対戦。両者1ずつ指導をもらうが、試合開始から3分で決着がつく。舟久保が得意の寝技でペリシッチを抑え込みにかかると、横四方固で一本を奪い勝利。3位決定戦に進んだ。
銅メダルをかけた一戦の相手はラファエラ・シウバ(ブラジル)。シウバが技を出す中でも舟久保は寝技で勝機を探るが、本戦4分間では両者ポイントは入らなかった。舟久保は我慢強く試合を進め相手の体力を削る。するとゴールデンスコア5分6秒、シルバにヘッドダイビングの判定。舟久保が反則勝ちで銅メダルを掴んだ。
舟久保は3位決定戦後のインタビューで「金メダルを目指していたが、手も足も出なかったので悔しい」と今大会の結果を振り返る。それでも「ここまでたくさんの人に応援してもらい、何としてもメダルを持ち帰りたいと持っていたので(銅メダルを獲得できて)良かった」と安堵の言葉を述べた。
本戦とあわせて9分を超える消耗戦となった3位決定戦。「絶対に心を折ってはいけないと思っていた。最後まで我慢して戦った」との言葉通り、舟久保の粘りが銅メダルをたぐり寄せた。