日本代表、アメリカに敗北も準々決勝進出が決定!|パリ2024バレーボール男子

執筆者 Takumi Sakakibara / 榊原拓海
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パリ2024バレーボール男子予選ラウンド/西田有志がアメリカ合衆国との試合で活躍
写真: 2024 Getty Images

パリ2024オリンピックのバレーボールは現地時間8月2日、男子予選ラウンドを実施。試合前の時点でFIVB(国際バレーボール連盟)ランキング4位の日本代表は、予選ラウンド・グループCの第3戦目で、同6位のアメリカ合衆国代表と対戦した。

第1セットは序盤からアメリカのペースで進行。強烈なサーブを中心に日本のディフェンスを切り崩しながら、高さのあるブロック、さらにはサーブレシーブでも安定感を出し、着実に得点を重ねていく。一方、追いかける展開の日本は、なかなか勢いに乗れず、16-25でこのセットを落とした。

第2セットも日本としては苦しい滑り出しとなったが、リベロの山本智大を中心に粘りを見せ、なんとかアメリカに食らいついていく。だが、高さで分がある相手に対して、終盤にかけて中央を破られるシーンが増え、最終的には18-25。このセットもアメリカに譲った。

勝負の第3セットはこれまでと異なり、日本がリードを奪う序盤戦となる。石川祐希に代わって送り出された大塚達宣が流れを引き寄せると、髙橋藍のサーブとスパイクが冴え渡り、連続得点で11-7としたところでアメリカがタイムアウト。その後も日本が安定して得点を重ね、アメリカに2度目のタイムアウトを取らせるも、主導権は日本のまま。西田有志はパワフルなスパイクだけでなく、緩急を使った攻撃も見られ、日本のリードのまま終盤へ。最後は山内晶大のサービスエースで、25-18で1つ奪い返した。

第4セットに入っても日本は勢いを落とさず、サーブで揺さぶりをかけながら、アメリカと拮抗した戦いを繰り広げる。しかし、先手を取るアメリカを追いかける格好になり、最終的なスコアは19-25。日本は、セットカウント1-3でアメリカに敗れた。

日本はドイツ代表との初戦にセットカウント2-3で敗れた後、2戦目でアルゼンチン代表を3-1で撃破。最終戦はアメリカに1-3で敗れ、予選ラウンドを通算1勝2敗で終えた。この結果、日本は所属するグループCで3位となるも、各グループ3位チームのなかで、セット率で成績上位2チームに入ることが決まり、決勝トーナメント初戦の準々決勝進出を決めた。

その準々決勝は、現地時間8月5日に開催され、日本はイタリア代表と対戦する。

■日本代表