ファン・ジェンドンが金メダル獲得! 中国代表が5連覇達成|パリ2024卓球男子シングルス
パリ2024オリンピックの卓球は現地時間8月4日、パリ南アリーナ4で男子シングルスの3位決定戦および決勝戦を実施。金メダルにファン・ジェンドン(中華人民共和国)、銀メダルにトルルス・モーレゴード(スウェーデン)、銅メダルにフェリックス・ルブラン(フランス)が輝いた。
■ルブランは母国開催のパリ2024で銅メダル
決勝に先立って行われた3位決定戦では、ITTF(国際卓球連盟)世界ランキング6位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)と同5位のルブランが対戦した。
第1ゲームは11-6でルブランが奪うと、第2ゲームはデュースまでもつれ込む接戦となったが、最終的には12-10でルブランが連取。第3ゲームも11-7で取り切って王手をかけると、第4ゲームも11-6でものにして、ストレート勝ちを決める。母国開催のパリ2024で、メダリストに名を連ねた。
■ファン・ジェンドンが金メダルで中国代表5連覇
パリ2024の決勝は、世界ランキング26位のモーレゴードと同4位のファン・ジェンドンが対戦した。
モーレゴードはスウェーデン勢としてシドニー2000以来となる、24年ぶりのメダリストとなった選手。一方のファン・ジェンドンは、準々決勝で張本智和とのファイナルゲームまでもつれ込む激闘をものにすると、準決勝ではルブランにストレート勝ちを収めて決勝の舞台へ進んだ。
第1ゲームは攻撃的な姿勢が功を奏したモーレゴードが11-7で取ったものの、世界選手権2連覇中のファン・ジェンドンもこのまま黙っておらず、第2ゲームを11-9で取り返し、ゲームカウントはイーブンに。第3ゲーム以降も、完成度の高く安定したファン・ジェンドンに対して、モーレゴードはトリッキーで変幻自在な技を繰り出すなど、接戦が続く。だが、第3ゲームは11-9、第4ゲームは11-8で取り切ったファン・ジェンドンが王手をかけると、第5ゲームは互角の様相となったが、最終的には11-8でファン・ジェンドンに軍配が上がった。
この結果、ゲームカウントは4-1でファン・ジェンドンが勝利。東京2020の男子シングルス決勝で銀メダルに終わった雪辱を果たし、同種目では自身初の金メダルに輝いている。なお、中国代表は5大会連続で金メダルを獲得した。
パリ2024の卓球は、男女ともに8月5日より団体戦がスタート。TEAM JAPANからは、男子団体として張本智和、篠塚大登、戸上隼輔が、女子団体として張本美和、早田ひな、平野美宇が出場する。