パリ2024ショッピングの祭典、オリンピックを象徴する記念品をゲット
オリンピック選手はメダルも欲しいが、ピンバッジも欲しい。
オリンピックのたびに、選手たちは目標のメダルを持ち帰ろうと努力するが、競技場の外では、ピンバッジの交換の祭典が繰り広げられる。
多くの国が、チームのロゴ、国旗、考え抜かれたデザインが刻まれた、特別にデザインされたピンバッジを持っている。
スポンサーからのピンバッジ、未来の大会開催国からのピンバッジ、記念のピンバッジなどがあり、アスリートたちは、自分のコレクションからなくなったピンバッジを探したり、お気に入りのデザインやお気に入りの国、あるいは入手困難な話題のオリンピックピンバッジを探したりして飽きることがない。
それはまた違った種類のオリンピックスポーツなのだろう。少なくとも、ファン同士がピンバッジを交換するまでは。
現地にいるオリンピックファンにとっては、そのプロセスは幾分か簡単だ。
シャンゼリゼ通りにある1,000平方メートルのメガストアを含む150のパリ2024オリンピック公式ショップ、または地下鉄の駅やエッフェル塔のような象徴的な観光地、さらにはバスケットボールやハンドボールの試合が行われるリールのような他の開催都市にある30,000の店舗のいずれかに行けばいい。
これらの公式ショップでは、クラシックなパリ2024ピンバッジから、パリ2024オリンピックのマスコット、エッフェル塔のピンバッジ、ゴールドのパリ2024ピンバッジ、そしてコレクター垂涎の一風変わったパリ2024オリンピック・シティ・ピジョン・ピンバッジまで、数多くのピンバッジが販売されている。
競泳、陸上競技、柔道、サッカーなど各競技のピンバッジがあり、凱旋門などの象徴的な場所も描かれている。
オリンピック・チーム・フランスのピンバッジは、第33回オリンピックで最もコレクションされるピンバッジのひとつになることは間違いないだろう。一方、パリ2024オリンピックのバーガー・ピンバッジは、誘惑を避けるために、アスリートは競技を終えてから手に入れたほうがいいかもしれない。
オリンピック公式販売店で購入可能なパリ2024の記念品
7月26日からフランスの首都で開催される大会を記念して、ファンが購入できるのはピンバッジだけではない。
前述のピンバッジをすべて収納するには、オリンピックブランドのバッグを購入するのが賢明かもしれない。
収集する方には、ホールドオール、バックパック、トートバッグがおすすめだ。
全部で6,000以上のアイテムがパリ2024オリンピックを祝うために提供されている。東京2020を経て、多くのファンがまたオリンピックに戻って来る。
フランスの自由のシンボルとして有名なフリジア帽をモチーフにしたパリ2024のマスコットのフリージュは、パリ2024オリンピック/パラリンピックのエンブレムであるマリアンヌの顔をあしらったロゴと同様に、オリンピックブランドのウェアに大きくフィーチャーされている。
また、パニーニ製のパリ2024カードやアルバムなどを手に入れずして、大きなスポーツイベントは完結しない。さらに、フリージュの脚がぶら下がったパリ2024オリンピックマスコットぬいぐるみリュックサックもある。
3x3バスケットボール、スケートボード、BMXフリースタイル、そしてパリ2024の新スポーツであるブレイキンを、象徴的なエッフェル塔が見下ろすパリの中心部、コンコルド広場で観戦できる。
とはいえ、夏のにわか雨に備えて、ポンチョと傘も用意されている。
例えば、「Games Wide Open(広く開かれた大会)」というスローガンを強調し、40以上のオリンピックとパラリンピックの競技をフィーチャーした夢のようなスタジアム・シティのアイコニックなポスターは、興奮が冷めやらぬ後でも、自宅の壁に額に入れて飾れば思い出の中で笑顔を浮かべることができるだろう。
パリ2024に向けて買いだめするオリンピックファン
Olympics.comは、デンマークのベデル一家、父マティアス、母エリザベス、そして娘のカトリーヌ(13歳)とアストリッド(11歳)を取材した。
「ポロシャツとキャップとマグカップを買ったんだ。キーホルダーも2つ買ったよ。僕はポロシャツ、君に似合うものは何かな?」と彼はエリザベスについて語った。「気に入ったトップスはなかったの?」、「ええ」とママは笑顔で答えた。「たくさんありすぎて。決められなかったわ」
中華人民共和国重慶市から来たデイジー・ジャンは、冷蔵庫のマグネットとランドセルに入れる小さなマスコットを選んだ。ニューヨークから来た叔母と一緒だったアメリカ・ノースカロライナ州のエイダン・ロイスタッカーは「いろいろ買いました」と話してくれた。
同じパーティーに参加したカナダ出身の教師、クリスティーナ・ファンは、12年前の3人の息子たちの写真を見せてくれた。Tシャツ2枚、たくさんのマグネット、マスコット、スウェットシャツ。「私たちがここにいることをねたんでいる故郷の人たちがたくさんいるから、みんなのためにちょっとしたものを用意しました」
ニコラスは周囲のためにお土産を購入。パリ2024の新しいキャップをかぶり、「シャツも2枚。1枚は自分に、もう1枚はガールフレンドに」と。妹のエミリーはトートバッグを2つ持っていた。「ひとつは、一緒に旅行に行ったんだけど、膝を壊して早く帰らなきゃいけなくなったおばあちゃんの」と、彼女は明かした。
同じパーティーに参加したカナダ出身の教師、クリスティーナ・ホアンは、12年前の3人の息子たちが、大会会場で働いていた名付け親に買ってもらったロンドン2012のTシャツを着ている写真を見せてくれた。彼女の双子は現在17歳、下の息子は16歳だ。「この写真を再現したらかわいいだろうと思ってTシャツを買ったんです」。
店員のメイリス・マルタンは、ル・モンド紙にこう語った。「子どもたちはフリージュに夢中です。それにマスコットだから、みんな欲しがるんです」
ピンバッジもすでに大ヒットしており、特にパリのシンボルであるちょっとユーモラスなハトのピンバッジが一番人気だった。
誰もが幸せな気分になれる、パリ2024オリンピックの一生の思い出に残るアイテムを欲しない人はまずいないだろう。