パリ2024パラリンピック閉会式、最高の瞬間を写真で振り返る
パリ2024パラリンピックは9月8日夜、スタッド・ド・フランスで開催された盛大なセレモニーで正式に幕を閉じた。大歓声に包まれたこの閉会式を写真で振り返ってみよう。
「Vivre pour le meilleur」で閉会式がスタート
11日間にわたる競技を終え、パリ2024パラリンピック閉会式は、フランスのアーティスト、サンタによるジョニー・アリディの「Vivre pour le meilleur(最高のために生きる)」の演奏で幕を開けた。雨にもかかわらず、この深い意味を持つ曲は、満員のスタッド・ド・フランスでパリ2024の最後のセレモニーを最高の形でスタートさせた。
国歌「ラ・マルセイエーズ」に合わせ、青・白・赤で彩られたスタッド・ド・フランス
フランス国歌であるラ・マルセイエーズがトランペット奏者アンドレ・フェイディによって演奏された。その間、スタッド・ド・フランスは青・白・赤に彩られ、フランス国旗が掲揚された。
オーレリー・オベールとタンギュイ・デラフォレストがフランス代表団の旗手を担当
参加国とパラリンピック難民選手団の旗が、フランス語のアルファベット順に会場に入場。フランス代表団はオーレリー・オベールとタンギュイ・デラフォレストが旗手を担当し、日本選手団は、パラ水泳で2冠を達成した木村敬一、パラ卓球シングルスで日本勢初の金メダルを獲得した和田なつきが務めた。
旗手らは、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団の約60人の音楽家たちに迎えられ、楽隊はフランス国歌や「オーシャンゼリゼ」などバラエティに富んだ曲を次々と演奏し、パレードに華やかさを添えた。
トニー・エスタンゲ会長のスピーチが会場を盛り上げる
パリ2024組織委員会のトニー・エスタンゲ会長がスピーチで、アスリートやボランティアなどへの感謝のスピーチを行った。スピーチの最中、エスタンゲ会長の後ろに陣取ったフランスのファンからは一際大きな歓声が上がった。
ブレイキンがスポットライトを浴びる
閉会式は、ブレイキンにスポットライトを当てる機会となった。8人のダンサー(その半数は障がい者)がソロまたはグループで、ダンスを披露して多様性を讃えた。
ロサンゼルス2028へのパラリンピック旗の引継ぎ
パラリンピック讃歌が演奏され、パラリンピック国旗が降ろされた後、アンヌ・イダルゴ・パリ市長からアンドリュー・パーソンズ国際パラリンピック委員会会長にパラリンピック旗が手渡され、同会長からカレン・バス・ロサンゼルス市長に渡された。その後、アメリカ合衆国国歌が演奏され、国旗が掲揚された。
パラリンピック聖火が消える
パラリンピック聖火はフレデリク・ビレルによってスタッド・ド・フランスに入り、最後のリレーでは、ウーゴ・ディディエ、ジェリカ・ディアロなど数名の選手が聖火の入ったランタンを引き継ぎ、最後は吹き消された。同時に、チュイルリー公園にあった聖火台でも大会を照らし続けた聖火が消され、大会の終わりを告げた。
エレクトロニックミュージック界のアーティストらによるショー
最後はフランスのエレクトロニックミュージック界から24組のアーティストがダンスパーティさながらのパフォーマンスで会場を盛り上げ、閉会式を締め括った。