【パリ2024パラリンピック7日目】パラ水泳で辻内彩野、木下愛萊が銅メダル!ゴールボール日本男子は初のメダルが確定!
パリ2024パラリンピック開会式からちょうど1週間となった9月4日、各競技で選手たちが自らの限界に挑戦し、新たな記録そしてメダリストが誕生した。
日本勢ではパラ水泳の辻内彩野、木下愛萊(あいら)が初めてパラリンピックメダルを手にし、アメリカ合衆国のオクサナ・マスターズが夏季・冬季パラリンピック通じて18個目のメダルで自身のキャリアを祝った。
また車いすテニスでは、女子シングルスの上地結衣、男子ダブルスの小田凱人&三木拓也組が準決勝で勝利し銀メダル以上が決まった。同じく車いすテニスのクアード男子ダブルスでは、3位決定戦・決勝が行われ、銅メダルを獲得した南アフリカ共和国のドナルド・ランファディ&ルーカス・シットホール組が同競技でアフリカ勢初のメダル獲得となった。
一方、パラ陸上ではドイツのマルクス・レームが男子走幅跳で4連覇を達成した。
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辻内彩野、木下愛萊が日本パラ水泳で今大会初の女子メダリストに!7日目ハイライト
メダル獲得が続いているパラ水泳の日本勢では、今大会、男子選手の活躍が目立っていたが、この日は今大会初の女子メダリストが2人誕生した。
東京パラリンピックに続き2大会連続出場となったパラ水泳の辻内彩野が、女子100m自由形(S12)に出場し、後半の激しい追い上げの末に銅メダルを掴み取った。
今大会ですでに2つの金メダルを獲得していたマリアカロリナ・ゴメスサンチアゴ(ブラジル)の隣のレーンでレースに挑んだ辻内は、最初の50mを6番手で折り返したものの、後半で次々と順位を上げ、首位に立っていたゴメスサンチアゴ、2番手のアンナ・ステツェンコ(ウクライナ)に迫る勢いで泳ぎ切り、3着でフィニッシュし銅メダルを手繰り寄せた。記録は予選と同じ1分01秒05で、日本新記録。
一方、初出場18歳の木下愛萊(あいら)は女子200m個人メドレー(SM14)に出場し、最初のバタフライを5番手で折り返すと、背泳ぎで4番手、平泳ぎで3番手と順位を上げ、最後自由形では前のふたりにくらいつき4番手以降との差を広げる泳ぎを見せて3着。タイムは2分25秒96で日本記録を樹立した。優勝は今大会2つ目の金メダルとなった2連覇のワレリア・シャバリナ(中立選手)。2位は今大会2つの金メダルに輝いているポピー・マスキル(英国)。
日本代表メダル獲得選手、パラリンピック7日目
パラ水泳
- 辻内彩野、女子100m自由形(S12)…銅メダル🥉
- 木下愛萊、女子200m個人メドレー(SM14)…銅メダル🥉
【リプレイ動画で見る】ゴールボール準決勝、日本代表 vs 中華人民共和国代表
競技日程が残り2日となったゴールボールでは男子準決勝が行われ、前回の東京2020で5位だった日本代表が、同準優勝で銀メダルの中華人民共和国代表と対戦。13-5と圧勝して決勝進出を決めた。
日本代表は、宮食行次(みやじき・こうじ)の先制点を皮切りに、宮食そして金子和也らが得点を稼いで前半を8-2で折り返すと、後半も日本の勢いは止まらず、13-5で試合終了。日本代表の銀メダル以上が決定した。日本女子はこれまでに金メダル1つ、銅メダル2つを手にしているが、男子はこれが初。5日の決勝ではウクライナ代表と対戦する。
一方、ゴールボール女子は、前日の準々決勝でブラジル代表に0-2で敗れ、この日に行われた5、6位決定戦でカナダ代表と対戦。予選ラウンドでは勝利を収めていた相手だったものの、0-1で敗れて6位が決定した。
男子日本代表と中国の準決勝のリプレイ動画はこちらから視聴可能。
そのほか9月4日の主な結果、パリ2024パラリンピック
車いすテニス女子シングルスでは準決勝が行われ、テニスの四大大会(グランドスラム)で数々のトロフィーを掲げてきた上地結衣がオランダのアニク・ファンクートを相手に2-1で勝利。決勝進出を果たし、リオ2016の銅メダル、東京2020の銀メダルに続くメダルが決まった。上地はまだ手にしていない金メダルを目指し、6日の決勝で東京2020金メダリストのディーデ・デ・グロート(オランダ)と対戦する。
また、車いすテニス男子ダブルス準決勝では、小田凱人&三木拓也組がスペインのダニエル・カベルサスチ&マルティン・デラフェンテ組と対戦。セットカウント1-1で迎えた3セット目のタイブレークで、最後は10-8で小田&三木の手に。決勝進出、銀メダル以上を決めた。
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車いすバスケットボール女子の準々決勝では、日本代表が中華人民共和国代表に50-62で敗れ、5日からの順位決定戦に回ることとなった。
ボッチャ団体では同日、準々決勝と準決勝が行われ、杉村英孝と、廣瀬隆喜、遠藤裕美の3人で臨んだ日本代表は、準々決勝でブラジル代表と対戦。第5エンドで1-4とリードされていたものの、最終第6エンドで3点を返して4-4。タイブレークの末に日本が勝利を掴んで準決勝に進出した。しかし、準決勝ではインドネシア代表に0-9と完敗。日本代表は5日に予定されている3位決定戦で大韓民国代表とのメダル争いに挑む。
さらにパラ陸上には女子砲丸投(F46)に31歳で元世界記録保持者の齋藤由希子が登場。2022年3月に出産し、競技に復帰した齋藤は、2024年5月に神戸で行われた世界選手権の同種目で3位に入るなどしたが、今大会では表彰台まで一歩及ばず4位で戦いを終えた。記録は11m61。
9月4日のすべて試合結果はこちら。
パリ2024パラリンピック、競技日程・スケジュール
パリ2024パラリンピックの全競技日程は、こちらで確認可能。
パリ2024パラリンピック、放送予定・ライブ配信情報
日本ではNHK、JCOMなどで、中継、ライブ・ハイライト・アーカイブ配信が予定されている。また、パラリンピックYouTubeチャンネル、国際パラリンピック委員会ウェブサイト、Olympics.comで配信される(一部見られない地域もある)。
パリ2024パラリンピック、毎日のハイライト
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