【パリ2024パラリンピック9月4日の見どころ】パラサイクリング杉浦佳子、連覇をかけてロードを疾走する!ゴールボール男子日本代表、悲願のメダル獲得なるか
9月4日に競技7日目を迎えるパリ2024パラリンピックでは、パラサイクリング・ロードレース、パラパワーリフティングが始まり、連日熱戦が続く競技と合わせて全14競技が行われ、10競技でメダルをかけた戦いが繰り広げられる。
ゴールボールの男子日本代表は、中華人民共和国代表と準決勝(日本時間翌朝1:00~)で対戦する。パラサイクリング・ロードレースでは、男女ロードタイムトライアル決勝(日本時間15:00~)が行われ、連覇を目指す杉浦佳子らが出場する。
車いすテニスでは、東京2020女子シングルス銀メダリストの上地結衣(かみじ・ゆい)が女子シングルス準決勝(日本時間19:00~コート・スザンヌ・ランランの2試合目)に進出。また、18歳の小田凱人(ときと)は、男子シングルス準々決勝(同19:00~コート14の2試合目)に進み、その後、35歳のベテラン、三木拓也とペアを組んで男子ダブルス準決勝(同19:00~コート・フィリップ・シャトリエの4試合目)に臨む。
パラ陸上競技、パラ水泳では、数種目で決勝が行われ、日本選手のメダル獲得が期待される。
その他、パラ卓球では男子シングルス準々決勝(MS4/日本時間17:00~)に七野一輝(しちの・かずき)、同準々決勝(MS11/同翌朝0:00~)に東京大会5位の竹守彪(たけもり・たけし)が出場。また、車いすフェンシングでは、男子フルーレ(カテゴリーA)と男女フルーレ(カテゴリーB)が行われ(同16:00~)、日本の4選手が出場する。女子フルーレ(カテゴリーB)には、「ベベ」の愛称で親しまれるイタリアのフェンシング界のスター、3連覇を狙うベアトリーチェ・ヴィオに注目が集まる。車いすバスケットボールには予選ラウンドで3連敗を喫した女子日本代表が準々決勝(同19:45~)で中華人民共和国代表と対戦する。
日本代表選手の活躍が引き続き期待される。競技7日目の見どころを紹介しよう。
9月4日、注目の3競技
メダル獲得を目指し、日本代表3選手がロードを駆ける/パラサイクリング・ロードレース
パラサイクリング・ロードレースが、9月4日から7日までの4日間、セーヌ・サン・ドニ県の都市のひとつ、クリシー・ス・ボワをスタートおよびフィニッシュ地点とした1周14.2kmの周回コースで行われる。
日本からは、東京2020で女子個人タイムトライアルおよびロードレース(C1-3)で日本勢史上最年長(当時50歳)の金メダリストになった杉浦佳子が連覇をかけて出場する。女子個人ロードタイムトライアル(C1-3)決勝は、日本時間16:02~。
パラリンピック3大会連続出場、東京大会男子個人タイムトライアル(C2)9位の川本翔大(かわもと・しょうた)も出場。川本は、今大会のトラックレース男子3000m個人パーシュート(C2)にも出場し4位、同男子1000mタイムトライアル(C1-3)で6位に入賞している。男子個人ロードタイムトライアル(C2)決勝は、日本時間15:27~。
パラリンピック5大会連続出場、ロンドン2012男子個人タイムトライアル (C3) で銅メダル、リオ2016では銀メダルに輝いた藤田征樹(ふじた・まさき)もさらに上位を目指して出場する。男子個人ロードタイムトライアル(C3)決勝は、日本時間21:25~。
男子個人ロードタイムトライアル(B)に出場予定だった木村和平(きむら・かずへい)は、トラック公式練習初日に発生したけがの影響で欠場となった。
悲願のメダル獲得を目指し、中華人民共和国との準決勝に臨む男子日本代表/ゴールボール
ゴールボール男子日本代表は、予選ラウンド1勝2敗で迎えたアメリカ合衆国代表との準々決勝で、キャプテンの金子和也、レフトの宮食行次(みやじき・こうじ)らが活躍して6-4で競り勝ち準決勝進出を決めた。準決勝では、中華人民共和国代表と対戦する。東京2020では5位だった男子日本代表は、悲願のメダル獲得を目指し戦う。
男子日本代表は、東京2020で銀メダルを獲得している中国代表と予選ラウンド初戦で対戦しており、中国代表チームのヤン・ミンユエンが6得点を挙げるなどして、日本代表は6-7で惜敗した。準決勝では、いかにヤンのゴールを防ぐか、そして得点の要である金子、宮食がいかに相手のゴールを奪えるかに注目が集まる。準決勝は、日本時間翌朝1:00~。
予選ラウンド3連勝だった女子日本代表は、9月3日に行われた準々決勝でブラジル代表に0-2で敗れ、5位決定戦に回りカナダ代表と日本時間17:45から対戦する。
連日熱戦が繰り広げられるパラ水泳、パラ陸上競技
パラ水泳は7日目、パラ陸上競技は6日目となり、パリ2024パラリンピック開幕以来、両競技では熱戦が続いている。
この日のパラ水泳では、女子100m自由形(S12)に辻内彩野(あやの)、男子200m個人メドレー(SM14)には山口尚秀(なおひで)、女子200m個人メドレー(SM14)には木下愛萊(あいら)が出場する。9月2日に男子100m平泳ぎ(SB14)で銅メダルに輝いた山口は、2個目のメダル獲得を目指す。各予選は、それぞれ日本時間16:37〜、16:45〜、16:54〜、各決勝は、それぞれ同翌朝0:36〜、0:42〜、0:50〜となっている。
また、パラ水泳では日本時間翌朝2:58から男女混合4×100mフリーリレー(視覚障がい49ポイント)の決勝が行われ、TEAM JAPANが出場する。
一方のパラ陸上競技では、女子砲丸投(F46)決勝に、2024年世界パラ陸上競技選手権(神戸)で銅メダルに輝いた齋藤由希子が出場する。元世界記録保持者でもある齋藤は、生まれつき左腕の肘から先が欠損している障がいがある。パラリンピック初出場となる今大会では、悲願のパラリンピックメダル獲得を目指す。女子砲丸投(F46)決勝は、日本時間18:47〜。
生馬知季(いこま・ともき)は、男子100m(T54)の予選(日本時間18:52〜)に出場し、同日の夜(同翌朝2:25〜)からの決勝進出を目指す。女子100m(T12)の予選(同翌朝2:30〜)には澤田優蘭(うらん)が臨む。また、この日は、ドイツのスター選手、男子走幅跳(T64)のマルクス・レームが4大会連続の金メダルを目指し決勝(同翌朝3:29〜)に登場する。
パリ2024パラリンピック、競技日程・スケジュール
パリ2024パラリンピックの全競技日程は、こちらで確認可能。
パリ2024パラリンピック、放送予定・ライブ配信情報
日本ではNHK、JCOMなどで、中継、ライブ・ハイライト・アーカイブ配信が予定されている。また、パラリンピックYouTubeチャンネル、国際パラリンピック委員会ウェブサイト、Olympics.comで配信される(一部見られない地域もある)。