【パリ2024パラリンピック9月3日の見どころ】水泳の鈴木孝幸は3個目、陸上競技の唐澤剣也は2個目のメダル獲得を目指す!卓球は男女日本代表の準決勝進出をかけた戦いに注目!

執筆者 Hirotaka Hikoi
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写真: 2024 Getty Images

9月3日に競技6日目を迎えたパリ2024パラリンピックでは、車いすフェンシングパラ馬術が今大会初登場となるほか、パラ陸上競技パラ水泳など11競技で引き続き熱戦が繰り広げられ、7競技で新たなメダリストが生まれる。

パラ水泳では、鈴木孝幸が男子200m自由形(S4)で今大会3個目のメダル獲得を目指す。初日となる車いすフェンシングでは、男子サーブル個人(カテゴリーA)に、2大会連続出場となる加納慎太郎が、12位だった東京大会以上の結果を目指して戦いに臨む。また、ゴールボール女子日本代表はブラジル戦を突破し準決勝進出を狙う。

その他、車いすテニスでは、東京2020女子シングルス銀メダリストの上地結衣(かみじ・ゆい)が女子シングルス準々決勝(日本時間19:00~)と、その後に続く女子ダブルス準決勝に田中愛美と臨む。また、アルゼンチン代表と予選ラウンド最終戦となるブラインドサッカー(同20:30~)、混合団体と混合ペア戦に臨むボッチャ(同24:00~、3:10~)など、日本代表選手の活躍が引き続き期待される。

競技6日目の見どころを紹介しよう。

9月3日、注目の3競技

鈴木孝幸、今大会3個目のメダル獲得を目指す/パラ水泳

競泳初日の8月29日、男子50m平泳ぎ(SB3)で日本勢第1号となる金メダルを獲得した鈴木孝幸は、翌日の男子100m自由形(S4)で銀メダルを獲得した。そして、休養日を3日はさみ、次に挑む種目は男子200m自由形(S4)。東京2020ではこの種目で銀メダルを獲得しているが、今大会では念願の金メダル獲得を狙う。東京大会で金メダルを獲得していた男子100m自由形S4では今大会で金を逃しているだけに、この種目にかける思いは強いだろう。予選は、日本時間16:55〜、決勝は同翌日0:51~となっている。

また、女子100m背泳ぎ(S9)に宇津木美都(うつぎ・みくに)、男子50m背泳ぎ(S5)に19歳の日向楓(ひなた・かえで)、田中映伍(えいご)、女子200m個人メドレー(SM11)に小野智華子、男子200m個人メドレー(SM13)に齋藤元希(げんき)、男子100mバタフライ(S10)には南井瑛翔(みない・あきと)が出場する。各予選は、それぞれ日本時間16:46〜、17:21〜、17:38~、18:04〜、18:25〜、各決勝は、それぞれ同0:44〜、1:27〜、2:05~、2:40〜、3:13〜となる。

準決勝進出をかけた戦いに日本代表4選手が挑む!/パラ卓球

競技初日から行われているパラ卓球は6日目を迎える。

この日、準決勝進出をかけて準々決勝に臨むのは、女子シングルス(WS8)の友野有理、男子シングルス(MS7)の八木克勝(かつよし)、女子シングルス(WS11)の和田なつき古川佳奈美(かなみ)の4選手。友野は、東京大会で5位入賞を果たしており、今大会でのメダル獲得が期待される。また、和田は2023年アジアパラ競技大会(中華人民共和国・杭州)で金メダルに輝いており、初出場となる今大会での活躍が注目される。八木、古川は2大会連続出場。各試合は、日本時間19:15~、同翌朝2:15~、同翌朝2:15~、同翌朝3:00~となっている。

また、日本時間19:15からの男子シングルス(MS9)予選には、2大会連続となる岩渕幸洋(こうよう)が出場する。

唐澤剣也、今大会2個目のメダル獲得にチャレンジ!/パラ陸上競技

パラ陸上競技5日目となるこの日は、男子1500m(T11)と400m(T36)、男子やり投(F46)のそれぞれで決勝が行われ、日本選手が出場する。

男子1500m(T11)決勝には、8月30日の男子5000m(T11)決勝で銀メダルに輝いた唐澤剣也が出場。東京大会では同種目4位となりメダルを逃しているだけに、悲願のメダルをつかみ取り、今大会2個目のメダルを獲得したいところだ。男子1500m(T11)決勝は日本時間17:11〜。

また、男子400m(T36)決勝には松本武尊(たける)がメダル獲得をかけて決勝に挑む。松本は、東京大会では同種目で7位に入賞している。男子400m(T36)決勝は日本時間19:04〜。

男子やり投(F46)には、東京大会7位、2024年世界パラ陸上競技選手権(神戸)5位入賞の山﨑晃裕(あきひろ)と、同大会6位入賞の高橋峻也(しゅんや)が決勝に臨む。男子やり投(F46)決勝は日本時間翌朝3:43〜。

男子1500m(T54)決勝には、前日の予選を通過した鈴木朋樹(ともき)が出場。東京大会では7位入賞を果たしているが、今大会ではさらに上位を目指したいところだ。同種目には、これまでに10個のパラリンピックメダルを獲得し、東京2020では、800m、1500m、5000m、マラソンで金を獲得したマルセル・フグ(スイス)が登場する。「シルバーブレット(銀色の弾丸)」のニックネームで知られるフグは、今大会の男子5000m(T54)ですでに銀メダルを獲得しており、この種目でも注目される。男子1500m(T54)決勝は、日本時間翌朝4:10〜。

その他、今大会女子400m(T47)で7位に入賞した辻沙絵(さえ)が、女子100m(T47)に出場する。予選は日本時間19:52〜。決勝は同翌朝3:23〜。

パリ2024パラリンピック、競技日程・スケジュール

パリ2024パラリンピックの全競技日程は、こちらで確認可能。

パリ2024パラリンピック、放送予定・ライブ配信情報

日本ではNHK、JCOMなどで、中継、ライブ・ハイライト・アーカイブ配信が予定されている。また、パラリンピックYouTubeチャンネル国際パラリンピック委員会ウェブサイトOlympics.comで配信される(一部見られない地域もある)。