パリ2024パラリンピック 聖火リレーの豆知識
パリ2024パラリンピックを前に、パラリンピックの聖火リレーがフランス全土を駆け巡り、光の都は一層の輝きに包まれる。
8月28日水曜にコンコルド広場で行われるパラリンピック開会式では、4,000人を超えるアスリートと、さらに多くの観客がパラリンピック聖火の到着を待つ。
その到着を待つ間に、聖火リレーのルートや聖火ランナー、パラリンピック聖火リレーの出発地など、パラリンピック聖火リレーについての情報を紹介しよう。
パラリンピック聖火はどのようにしてフランスに向かったのか?
パラリンピック聖火は、8月24日土曜に英ストーク・マンデビルで行われた式典で点火された。同地はパラリンピック発祥の地であり、ルートヴィヒ・グットマン卿が第二次世界大戦の退役軍人の身体的・精神的なリハビリを目的としたスポーツイベントの開催を思い描いた場所である。
パリ2024オリンピックのためにギリシャ・オリンピアで採火されたオリンピック聖火のように、ストーク・マンデビルで採火されたパラリンピック聖火は、フランスまでのユニークな旅を経験した。
採火式の後、聖火は英国とフランスを結ぶ海底トンネルに向かった。英国人聖火ランナー24人がパラリンピック聖火を持ってトンネルに入り、途中でフランス人聖火ランナー24人と合流し、パラリンピック聖火をフランスの沿岸都市カレーに運んだ
パラリンピック聖火は、カレーの街で12に分けられた。「12」という数字は、フランスで初開催の夏季パラリンピックの期間(12日間)を記念して決められた。12の聖火は、その後フランス本土の国境沿いのコミュニティーに移動するなど、各地を巡った。
パリ2024パラリンピック聖火リレーのルートは?
12のパラリンピック聖火は、カレー、ヴァランシエンヌ、アムネヴィル、ストラスブール、トノン・レ・バン、アンティーブ・ジャン・レ・パン、モンペリエ、ルルド、ラ・ロッシュ・シュル・ヨン、ロリアン、サン・マロ、ルーアンを経て、8月26日月曜、パリを目指し、アラス、アミアン、シャンブリー、ラオン、シャロン・アン・シャンパーニュ、トロワ、シャティヨン・シュル・セーヌ、リヨン、ヴィシー、リモージュ、ブロワ、シャルトル、ドーヴィル、ルーヴィエへと向かう。
12の聖火が到着する会場では毎晩、イベントが開催され、それぞれの地でパラリンピック聖火台に聖火が灯された。イベントでは、音楽、パラリンピックスポーツが融合し、老若男女が楽しいひと時を共有した。
パラリンピック聖火は、8月27日にパリに向かって進み、イル・ド・フランス地方を巡った後、8月28日にパリでラストスパートをかける。
オリンピック&パラリンピック組織委員会のミカエル・アロイシオ副会長は、「パラリンピック聖火リレーでこれほど多くの地域を訪れることができるのは、非常に斬新なことです。パラリンピックをスタートさせるための重要な日々になります」と語った。
パラリンピック聖火は28日に予定されている開会式で聖火台に灯され、パリ2024パラリンピックの開会を告げる。
関連記事|パラリンピック聖火リレールート
パラリンピック聖火ランナー
1,000人の聖火ランナーが、パラリンピック聖火を光の都へと導く。
パリ2024の聖火ランナーは、「フォアランナー」と呼ばれ、パリ2024パラリンピックの成功の鍵となる無形の資質を体現し、献身的に取り組む姿勢にもとづいて選出された。
パラリンピック聖火リレー、パリ2024チームリレー
1,000人の聖火ランナーのうち、約200人が6つのチームリレーに参加し、それぞれがパラスポーツの側面を紹介する。
それぞれのチームリレーはユニークで、競技連盟の主要なボランティア、若いパラアスリートによるリレー、元パラリンピアンによるリレーが2組、革新的な活動に携わる人々によるリレー、障がい者のために人生を捧げる人々や介護者の権利向上のために非営利セクターで日々活動する人々によるリレーで構成される。