パリ2024パラリンピック開会式から大会2日目まで、8月28日〜30日の見どころをチェック
パリで開催される初めてのパラリンピックが8月28日に幕を開ける。
パリ中心部のコンコルド広場とシャンゼリゼ通りでは現地時間午後8時（日本時間翌朝3時）から開会式が予定され、184の代表団、4,400人の選手を歓迎し、8月29日から11日間にわたる祭典の開幕を祝う。
パリ2024オリンピックおよびパラリンピックの各セレモニーを担当する芸術監督のトマ・ジョリー氏によると、この式典は「パラリンピック選手、そして彼らが体現する価値観を表現するものになる」。セレモニーのコンセプトは「何よりもまず、素晴らしいインスピレーションの源」であること。さらに「観客や世界中の視聴者とパラリンピック精神をひとつに結びつける壮大なショー」であり、「これまでに見たことのないパフォーマンス」となることをジョリー氏は誓う。
セレモニーは再びスタジアムの枠を超えて行われ、パリの名高いシャンゼリゼ通りに沿って選手たちがパレードを行った後、数千人の観客が見守る広場でパラリンピックの開会が宣言される。
車いすバスケットボールのメダリストで、国際パラリンピック委員会（IPC）選手委員会会長、そして今大会では選手としても参加するイツケ・フィセルは、「パリの魅力に囲まれた世界で最も著名な大通りで行われる、この歴史的な開会式に参加するすることは、選手たちにとっても素晴らしい瞬間となるでしょう」と期待を寄せる。
パリ2024組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、「この都市の中心部で行われる式典は、私たちの国が初めてパラリンピックを開催する機会を最大限に活かし、障がい者の社会参加というテーマを社会の中心に位置づけようという私たちの強い意志を示す象徴的なものとなるでしょう」と語った。
パリ2024パラリンピックの開会式に関するミニ情報
- 参加選手数は4,400人
- 代表団の数は184
- 観客数は6万5,000人
- 視聴者は3億人を超えることが予想される
- パレードはシャンゼリゼ通りからコンコルド広場まで
- 4つのステージでセレモニーを盛り上げる
- 独創性豊かな芸術的パフォーマンス
8月29日の主な試合と注目選手
競技初日は12競技がスタートし、パラサイクリングトラック、パラ水泳、パラ卓球、パラテコンドーではメダリストが誕生する。
注目選手のひとりに挙げられるのは、英国代表で過去最多のメダル獲得を誇るパラサイクリングのサラ・ストーリー。9大会連続出場となる今大会で、彼女はこれまでに獲得した金メダルの数（17個）をさらに増やすことが予想される。東京2020では3種目で優勝しているストーリーはこの日、パラサイクリングトラックのタイムトライアルC5で連覇を狙う（日本時間18:00〜）。
人気の高い車いすラグビーは、男女混合の予選ラウンドが10:30（日本時間17:30）にスタート。オーストラリア対英国という注目の一戦が予定されている。オーストラリアのライリー・バットは、ロンドン2012とリオ2016で優勝したが東京2020では4位。チーム一丸となって頂点への返り咲きを目指す。
一方、北米対決となるアメリカ合衆国対カナダ（日本時間19:30）では、これまで銀メダル2つと銅メダル1つを手にしているチャック・アオキ（米国）が悲願の頂点を目指す。開催国フランスはデンマークと対戦する。再びシャン・ド・マルス・アリーナが熱気に包まれる。
現地時間夜（日本時間翌2:30）には、前回大会で銅メダルを獲得した日本代表が、ドイツ代表と対戦する。
8月30日の主な試合と注目選手
2日目には、パラサイクリングトラック、パラ水泳、パラ卓球、パラテコンドーに加えて、パラ陸上競技とパラ射撃でもメダルが授与される。
タンギュイ・デラフォレスト（フランス）は、2023年のリマ世界射撃パラスポーツ選手権で金メダル4個と銅メダル1個を獲得してライバルたちを圧倒。R4混合10mエアライフル立位SH2では世界記録を樹立した。その種目はこの日に行われる。
インドの法学部生アバニ・レカラも、現地時間9:00（日本時間16:00）から10mエアライフルSH1の予選に挑む。同種目の決勝は、日本時間18:45から行われる。
パリ2024パラリンピック、テレビ放送・ライブ配信情報
競技の模様は、パラリンピックのYouTubeチャンネルおよび国際パラリンピック委員会のウェブサイトで配信される（国や地域によっては、視聴制限が適用される場合あり）。
世界各地の放送局の一覧は、こちらをクリック。