パリ2024 オリンピック聖火の採火式とは? ライブ配信で見よう!

執筆者 William Imbo
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Olympic flame lighting ceremony, Olympia
写真: Getty Images

パリ2024オリンピックを前に、オリンピック聖火の採火式が今年もギリシャで執り行われる。オリンピック聖火は、平和や友情など、人間が常に炎と結びつけてきた価値を表すだけでなく、古代オリンピックと現代オリンピックをつなぐ役割も果たし、この採火式は1936年以来の伝統となっている。

パリ2024オリンピックの期間中燃え続けるオリンピック聖火は、4月16日火曜にギリシャで予定されている採火式において、古代ギリシャの伝統を彷彿とさせる儀式の中、採火される。

オリンピック聖火の採火式とは? どこで行われる?

オリンピック聖火のアイディアは、ギリシャのオリンピアで行われた古代オリンピックのセレモニーに由来している。その地で、パリ2024オリンピックの聖火が採火される。

古代ギリシャ人にとって炎は神聖な要素であり、主要な神殿の前では炎が途絶えることなく管理された。古代オリンピックの期間中、女神ヘスティアの聖域の祭壇では炎が燃え続け、ゼウスとヘラの神殿にも炎が灯された。

式典では、大祭司役の女優がヘラ神殿の前で放物面鏡(古代ギリシャではスカフィアとして知られていた)を使って太陽の光を集中させ、オリンピック聖火を採火する。

オリンピック聖火が採火された後はどうなる?

オリンピック聖火は火の女神ヘスティアによって古代競技場に運ばれ、祭司によって平和の象徴であるオリーブの枝とともに聖火ランナーに渡される。

聖火ランナーはその後、国際オリンピック・アカデミーの敷地内にあるクーベルタンの木立ちまで聖火を運び、近代オリンピック運動の創始者ピエール・ド・クーベルタンの心臓が安置されている記念碑の横にある祭壇に火を灯す。

ここで聖火ランナーは、パリ2024オリンピック開催国であるフランスを代表する2人目の聖火ランナーにオリンピック聖火を渡す。

その後、11日間で550人以上の聖火ランナーが聖火を掲げてギリシャ全土を巡る。

オリンピック聖火の引継式はいつ?

オリンピック聖火はその後アテネに到着し、4月26日中央ヨーロッパ時間17:30(日本時間24:30)にパナシナイコ・スタジアムで行われるパリ2024組織委員会への引継式を迎える。

式典の後、オリンピック聖火はアテネのフランス大使館で一夜を過ごし、翌日、ベレム号(1896年に進水した3本マストの有名な船)でフランス・マルセイユに運ばれ、5月8日に同地に到着する。

オリンピック採火式、ライブ配信情報

オリンピック採火式は、4月16日中央ヨーロッパ時間10:30(日本時間17:30)に行われる。セレモニーの模様は、15分前からOlympics.comでライブ配信が予定されている。