パリ2024オリンピック競技大会

バドミントン・パリ2024 日本代表メンバー12選手を一挙紹介!

執筆者 Risa Bellino
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2024年7月27日(土)〜8月5日(月)に開催される、パリ2024オリンピックバドミントン競技。

男女、混合のシングルスとダブルス全5種目の予選が始まる試合初日まであと2カ月と迫る中、日本バドミントン協会は、5月21日に都内で記者会見を開き、オリンピック3大会連続出場の山口茜、東京2020で銅メダルを獲得した混合ダブルスの東野有紗&渡辺勇大ペアほか、パリ2024日本代表内定選手を発表した(※)。

ここでは、パリ2024で複数メダル獲得の期待がかかる、バトミントンTEAM JAPANのメンバー12選手を紹介する。

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※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。

バトミントン・日本代表

*年齢は2024年7月26日現在(パリ2024開幕時)

山口茜

  • 生年月日:1997年6月6日(27歳)
  • 出身地:福井県
  • オリンピック歴:2回(リオ2026 5位、東京2020 5位)
  • 世界ランキング:5位(5月22日現在)
  • 種目:女子シングルス

中学3年の時にアジアユースU19選手権団体戦で金メダルを獲得し、同年に史上最年少で日本代表入りを果たしてから、数々の記録を塗り替えてきた、日本女子エースの山口茜。2021年と2022年には世界選手権2連覇を果たし、BWFワールドツアーファイナルズ2022年間女王の称号を獲得、1年以上世界ランキング1位を守り抜いてきた実績もある山口が、唯一まだ手にしていないのがオリンピックメダルだ。自国開催の東京2020では、準々決勝でリオデジャネイロ2016銀メダリスト、シンドゥ・プサルラ(インド)に敗戦し苦汁を飲んだが、パリでは自分のバドミントンをしっかりと出し切って結果に繋げたいと話している。堅実なフットワークと、長いラリーに耐えうるスタミナ、強固なディフェンス能力を持ち合わせる山口の、巧みなシャトルコントロールは必見だ。

世界ランキング2位で挑んだ2023年10月のアジア競技大会で右足を負傷し団体戦を途中棄権した後、怪我からの回復に時間を充てていた山口は、1月のマレーシアオープンで3ヶ月半ぶりに試合に復帰。3月にパリ2024と同じ会場で行われたフランスオープンでは、約半年ぶりの決勝進出を果たし、世界ランク1位のアン・セヨン(大韓民国)と対戦。1対2で敗れたが、準優勝の結果を残し、パリへ向けて復調ぶりを見せている。内定発表の記者会見では、「今回のオリンピックでは笑って終われるようにベストを尽くして頑張りたい」と、意気込みを語った。

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山口茜:フランスオープン女子シングルス準決勝(2024年3月9日)

写真: Getty Images 2023

大堀彩

  • 生年月日:1996年10月2日(27歳)
  • 出身地:福島県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:11位(5月22日現在)

桃田賢斗、東野有紗、渡辺勇大らを教え子にもつ、福島県立富岡高校バドミントン部元監督の父・均さんの指導の下、ジュニア時代から頭角を現した大堀彩は、現在も父親に指導を仰ぎ、父が女子コーチを務めるトナミ運輸で着実に力をつけてきた。パリ大会への出場を決める、ランキングポイント獲得期間の2023年5月1日〜2024年4月28日の約1年で、世界ランキングを20位上げ、自身最高ランクの11位(5月22日現在)でパリを迎える。2023年のアジア競技大会で銅メダルを獲得後、フランスオープンとインドインターナショナルで表彰台に上ると、今年1月のタイマスターズ(スーパー300)で5年ぶりの国際大会優勝を飾った。パリ最終選考ポイントレースとなった4月のアジア選手権では、女子最大2枠を争っていたリオデジャネイロ2016銅メダリストの奥原希望から代表の座を勝ち取り、目標としていたオリンピック出場を決める。持ち味の鋭いショットを武器に、この勢いのまま、パリでさらなる飛躍に期待したい。

奈良岡功大

  • 生年月日:2001年6月30日(23歳)
  • 出身地:青森県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:5位(5月22日現在)
  • 種目:男子シングルス

バトミントン選手だった父・浩さんに指導を受け5歳から競技をはじめ、親子二人三脚で歩んできた奈良岡は、ユース時代からその才能を開花させた。2014年に出場した全日本総合選手権では最年少勝利記録を更新、17歳で出場したユースオリンピックで銅メダルを獲得。2022年から国際大会でさらに頭角を現し、2023年は世界選手権男子シングルスで銀メダル獲得の快挙を成し遂げ、世界バトミントン連盟(BWF)から将来有望な選手に贈られる「エディ・チューン賞」を受賞する。2024年1月には一時世界ランキングを2位まで上昇させ、その力を世界に示した。日本男子エースの桃田が引退後、日本男子シングルスを牽引する主力選手として、初出場のオリンピックを迎える。得意とする粘り強いプレーを支えるスタミナと、軽快なフットワークで組み立てるラリーに注目してほしい。

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奈良岡功大:フレンチオープン男子シングルス(2024年3月6日)

写真: Getty Images 2023

西本拳太

  • 生年月日:1994年8月30日(29歳)
  • 出身地:三重県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:11位(5月22日現在)
  • 種目:男子シングルス

西本は、パリ出場各国最大2枠獲得のために、4月30日付で確定したオリンピック予選ランキングの16位以内に2人入らなければならない条件を日本男子2番手で満たし、初のオリンピック出場を決めた。東京2020では、同期の桃田が代表入りし、自身は選考レースの3番手でそのチャンスを逃した悔しさを、この7月、ようやく晴らすこととなる。2023年にはマドリードスペインマスターズ(スーパー300)で優勝、香港オープン(スーパー500)と中国マスターズ(スーパー750)、インドインターナショナルで準優勝し、安定した成績を残した。バトミントン代表最年長として、20代最後で迎えるオリンピック。180センチの長身を生かした力強いスマッシュと強靭なフィジカルを武器に、パリでは最後まで諦めず一試合一試合を勝ち抜く姿勢だ。内定記者会見では、「初めてのオリンピックになりますが、金メダルを目指して泥臭く、最後まで粘り強く戦いたい」と、力を込めた。

保木卓朗

  • 生年月日:1995年8月14日(28歳)
  • 出身地:山口県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:6位(5月22日現在)
  • 種目:男子ダブルス

日本唯一の男子ダブルス出場ペアとなる、「ホキコバ」こと、保木卓朗&小林優吾は、今年で結成14年を迎える。2019年より日本A代表男子ダブルスコーチに就任した元マレーシア代表のタン・キムハーコーチの下、進化を遂げてきたホキコバだが、東京2020の選考レースでは先輩ぺア2組に敗れ悔し涙をのんだ。しかし、同年12月の世界選手権では頂点に立ち、男子ダブルス史上日本勢初となる快挙を達成。BWFワールドツアーファイナルズ2021年間王者に輝く。翌年は世界ランク1位に上り詰め、ホキコバのバドミントン人生において飛躍の年となった。2024年は開幕戦から4大会連続で表彰台に上るなど、調子を上げている。内定発表記者会見では、「あと残り2か月ですが、勝っているときの感覚を自分たちのなかで取り戻せばオリンピックでもチャンスはある。まだ男子ダブルスでは(日本勢が)メダルを獲得したことがないので。世界選手権も史上初の金メダルを取りましたし、世界ランキング1位も取って自信もあるので、史上初をもう1個増やせるように頑張りたい」と、意気込みを語った。

小林優吾

  • 生年月日:1995年7月10日(29歳)
  • 出身地:宮城県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:6位(5月22日現在)
  • 種目:男子ダブルス

小学2年生の終わり頃にバドミントンをはじめ、当時はシングルスで保木と対戦していた小林は、中学の頃からペアを組み、インターハイで日本チャンピオンに輝く。社会人になってからもペアを継続し、国内外で日本男子ダブルスの歴史を塗り替えてきた。世界に通用するダブルスペアに成長した大きなきっかけは、強烈な高速スマッシュを持つサウスポーの小林と、相手を翻弄する巧みなネットプレーを得意とする右利きの保木の特徴をさらに生かすことができる、右・左ペアの鉄壁ローテ―ションの習得だ。それぞれの強みが伸ばせる組み合わせを探求し、小林の課題としていたレシーブも強化したことで、世界で成績が残せるようになった。パリではそのポテンシャルを最大限に引き出し、史上初の “男子ダブルスオリンピックメダル” 獲得を目標に、世界に挑む。

志田千陽

  • 生年月日:1997年4月29日(27歳)
  • 出身地:秋田県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:4位(5月22日現在)
  • 種目:女子ダブルス

4月30日までのパリオリンピックの出場枠をかけたポイントレースで世界ランキング4位につけ、日本勢トップでパリ内定を決めた「シダマツ」ペアこと志田千陽&松山奈未。2023年は中国マスターズ(スーパー750)で優勝し、12月の最終戦ワールドツアーファイナルズでベスト4入り。今年3月のフランスオープンと全英オープンではいずれも準優勝するなど、念願のオリンピック初出場に向けて、順調な仕上がりを見せている。「シダマツらしく、全力で目標のメダルが取れるよう頑張りたい。ペアとしてはスピードある攻撃が特徴だが、個人的にはどんな体勢でも相手コートにシャトルを返すところを見てほしい」と、記者会見で語った。

松山奈未

  • 生年月日:1998年6月28日(26歳)
  • 出身地:福岡県
  • オリンピック歴:オリンピック初代表
  • 世界ランキング:4位(5月22日現在)
  • 種目:女子ダブルス

2014年、高校生の時に1学年上の志田と初めてペアを組んだときから、その相性の良さを感じたという二人は、結成1年も経たずに、同年のジュニア韓国オープンで優勝を収め、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得した。社会人になってからも共に競技に励み、2019年の全日本総合選手権でベスト4入り。2021年の東京大会後から台頭し、主要国際大会で好成績を挙げ、2023年には世界ランキング2位まで到達した。直感的なフットワークと、スピーディーな攻撃を武器とする二人は、技術面でさらなる磨きをかけて2か月後の本番を目指す。

女子ダブルスは、ロンドン2012で銀メダル、リオデジャネイロ2016で金メダルの獲得実績を誇る日本。パリでは再びメダルが期待される種目のひとつだ。記者会見では、「オリンピックは2人で楽しみながらプレーしたいし、みなさんにも楽しんでいただけたらうれしい」と、トレードマークである笑顔を輝かせコメントした。

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志田千陽&松山奈未「シダマツ」ペア:フレンチオープン女子ダブルス準決勝

写真: Getty Images 2024

永原和可那

  • 生年月日:1996年1月9日(28歳)
  • 出身地:北海道
  • オリンピック歴:東京2020(5位)
  • 世界ランキング:7位(5月22日現在)
  • 種目:女子ダブルス

同学年で共に北海道出身の「ナガマツ」ペアこと永原和可那&松本麻佑。初出場の東京オリンピックでは、準々決勝で韓国ペア(キム・ソヨン&コン・ヒヨン)と激闘の末、最終ゲームを26-28で落とし、ベスト8(5位)で大会を終えた。現在この韓国ペアは世界ランキング7位のナガマツペアの一歩前、6位に位置しており、パリでは因縁の対決が再現される可能性も大いにあり得る。「東京で自分たちのプレーを出せなかったことに一番悔いが残っていた。東京よりも成長した姿をパリで出せたら」と、永原は記者会見で想いを語った。

現在女子ダブルス世界ランキングはTOP8まで中国、韓国、日本ペアが占めており、東京2020銀メダリストの中国ペア、チェン・チンチェン(陳清晨)&ジア・イーファン(賈一凡)を筆頭に、東京2020後にペアを組み、共にジュニア女王タイトルを持つ、イ・ソヒ&ペク・ハナ(韓国)が2番手、リウ・シェンシュ&タン・ニン(中国)が3番手で、シダマツとナガマツの最大のライバルとなるだろう。

松本麻佑

  • 生年月日:1995年8月7日(28歳)
  • 出身地:北海道
  • オリンピック歴:東京2020(5位)
  • 世界ランキング:7位(5月22日現在)
  • 種目:女子ダブルス

世界の女子ダブルス選手の中でも長身ペアといえる177cmの松本と170cmの永原は、高さを活かしたショットを得意とし、その攻撃力が持ち味だ。オリンピックイヤーとなる1月のインドオープンを制し、3月の英国オープンを3位と良好なスタートを切ったナガマツペアは、パリ最終選考レースのアジアバドミントン選手権では準々決勝敗退となったが、日本女子代表2枠目を争っていた福島由紀廣田彩花の「フクヒロ」ペアとのポイントレースを制して代表の座を掴んだ。パリでは「自分たちの最大限の力を発揮できるように頑張りたい」と、会見で意気込みを語り、2度目のオリンピックで、技術面と精神面での成長をみせる舞台にしたいと力を込めた。

渡辺勇大

  • 生年月日:1997年6月13日(27歳)
  • 出身地:東京都
  • オリンピック歴:東京2020(混合ダブルス銅メダル、男子ダブルス5位)
  • 世界ランキング:3位(5月22日現在)
  • 種目:混合ダブルス

東京2020の3位決定戦で香港ペアに勝利し銅メダルを獲得した、「ワタガシ」ペアこと渡辺勇大&東野有紗は、パリで2大会連続のメダル獲得を狙う。ただし、同じ色のメダルではなく「前回の記録を上回る、金メダルを獲得できるように頑張っていきたい」と、内定記者会見で力強く口にした。2022年4月からプロに転向し、パリへ向けてさらに環境を整え強化してきた渡辺は、東野と共に同年11月、世界ランキング1位に上り詰め、2023年は世界選手権で4大会連続で表彰台に上った。今年初戦、1月のマレーシアオープンでは優勝、3月の全英オープンでは準優勝と、良い流れでオリンピック本番に向けて準備を整えている。自分たちペアの強さの秘訣を、「気の知れた仲で何でも言い合えるような存在」だからだとOlympics.comインタビューで語ってくれた渡辺は、今回のオリンピックで男子ダブルスの出場はなく、混合ダブルス一本で勝負する。

東野有紗

  • 生年月日:1996年8月1日(27歳)
  • 出身地:北海道
  • オリンピック歴:東京2020(混合ダブルス銅メダル)
  • 世界ランキング:3位(5月22日現在)
  • 種目:混合ダブルス

東野は、福島の富岡一中学校で1年歳下だった渡辺とペアを組み、それ以来共に混合ダブルスのキャリアを築いてきた。ダイナミックなプレーと力強いスマッシュを得意とする東野と、高い身体能力を生かしたフットワークで、スピードに緩急をつけた多彩なショットを繰り出す渡辺の抜群のコンビネーションが強みだ。全体を見てペアを引っ張っていく渡辺に対し、東野はムードメーカーとして、試合中に気持ちが落ちてしまったり押されてしまう場面で気持ちを切り替えスイッチを入れ直し、良い流れに復活させる頼もしさを持っている。息があった二人だからこそできるダブルスプレーに注目してほしい。

世界ランキングTOP1-2を独占する、東京2020金・銀メダリストの中国ペア、ジェン・シーウェイ(鄭思維)&ファン・ヤチョン(黄雅琼)とフェン・ヤンジー(馮彥哲)&ファン・ドンピン(黄東萍)を超えて、悲願の金メダルを目指す。

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