パリ2024オリンピック・パラリンピック聖火リレーの各ステージで用いられている聖火台は、フランス人デザイナーであるマチュー・ルアヌール氏によってデザインされたものだ。ルアヌール氏はパリ2024のオリンピック聖火のトーチのデザインにも携わった。この聖火台は、オリンピックおよびパラリンピックの聖火リレーの各ステージの終わりに聖火ランナーによって点火される。
「聖火リレー中、各ステージ最後の聖火ランナーによる聖火台への点火は、その日のハイライトとなります。各中継地点における聖火台は、毎日の祝祭を盛大に締めくくり、人々が交流する大切な場所となります」と、パリ2024大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は説明した。
ギリシャ・オリンピアで採火された聖なるオリンピックの炎は、聖火リレーを通して、各ステージの終わりにこの聖火台からセーフティ聖火ランタンと呼ばれるランタンに点火される。これによって、オリンピック聖火の連続性が確保される。
現在、オリンピック聖火リレーは、2024年7月26日の最終ステージに向けて歩みを進めている。最終ステージでは、いよいよオリンピック開会式で準備される特別な聖火台に聖火は点火されることになる。
パリ2024聖火リレーの聖火台は、パリ2024のオフィシャルパートナーであるアルセロール・ミッタル社(ArcelorMittal)によって製造された。ここでは、その洗練されたデザインの背景にあったいくつかのエピソードを紹介しよう。
オリンピック・パラリンピック聖火リレーで用いられる聖火台は、リレー中にとても重要な役割を担っている。各中継地点の最後の聖火ランナーが、次のステージに向けて炎を委ねる場所となるからだ。その聖火台は単一の個別のオブジェクトとして見るべきではない。聖火リレー全体を構成する主要な部分として見るべきだろう。
「トーチや聖火リレーで用いられる聖火台、そしてオリンピック聖火台は個々のオブジェクトではなく、それぞれが重なり合ってひとつの偉大な物語を構成しているのです。それぞれがパリ競技大会の精神を具現化しています」とルアヌール氏は話した。
「聖火は人から人へと引き継がれていく神聖な炎です。したがって、それが集められる聖火台は、私たちが集いエネルギーを結集させる中心となります」
聖火トーチとオリンピック・パラリンピックの聖火リレーで用いられる聖火台の色は、金色と銀色の間で揺らめいて輝き、洗練された聖火台の形状は聖火トーチの優美な曲線と同調している。
聖火リレーで用いられる聖火台の上部のある円形のリングは、聖火リレーの各ステージの終わりに、人々が祝福の瞬間を共有することを表現した友愛を象徴している。
聖火台のベース面は水の動きを表現したデザインとなっており、リングには260の穴が開けられ円形の炎を作り出す。
聖火台と聖火トーチのデザイナーであるルアヌール氏は、「聖火台には、水面上に浮かぶ炎の輪が描かれます。魔法のように、炎の輪が浮かんでいるように見え、輝くベース面に純然と反射されるのです」と、彼がプロジェクト開始当初から抱いていた構想である「シンプルさ」について説明した。
「当初のアイディアは、誰にでも記憶に残りやすいシンプルなオブジェクトを作ることでした。たとえば、聖火トーチや聖火台を見た子どもが、簡単に絵にしたりできるような、視覚的に単純なオブジェクトにしたかったのです。最終的に、オブジェクトは競技大会の象徴として理解しやすく、永遠の記憶として残っていく洗練されたデザインになったはずです」
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