大胆不敵なアスリートたちが、8mの高さまでジャンプしたかと思えば、反転したり回転したり、10種のアクロバティックな連続技を披露する。
そんな演技が見たいなら、トランポリンがうってつけだ。
ここでは、2021年に開催される東京2020で行われるこの競技の見どころをご紹介しよう。
東京2020 トランポリンの注目選手
東京2020では、日本はトランポリンで初のメダル獲得を目指している。注目は、女子の世界チャンピオン森ひかるだ。日本にとって、2019年の世界選手権での森の優勝は、トランポリンが1999年に国際体操連盟に加盟して以来初の国際的快挙だった。
森の同僚には、前回の世界選手権で準優勝した土井畑知里もいる。さらに2019年の世界選手権銅メダリストでオリンピック2冠の**ロージー・マクレナン**(カナダ)も注目選手の一人だ。2012年と2016年大会で金メダルに輝いた彼女は、オリンピックでの傑出した強さを証明している。
男子では、過去3大会と同様、今回も中国が2つのメダルを獲得することが有力視されている。その先頭に立つのは、現世界チャンピオンでリオ2016で銅メダルを獲得した**ガオ・レイだ。チームメイトのドン・ドン**は、ロンドン2012で金、リオ2016で銀、北京2008で銅と、すでに全色のオリンピックメダルを手に入れている。現世界選手権の銅メダリストの彼は、東京で4つ目のオリンピックメダルを獲得することができるだろうか?
2019年の世界選手権準優勝のベラルーシのイワン・リトヴィノビッチも見逃せない選手の一人だ。同じくベラルーシ出身の現オリンピックチャンピオン、**ウラジスラウ・ハンチャロウ**は、王座に返り咲くためには、前回の世界選手権決勝でのミスを払拭する必要がある。
東京2020でのトランポリン日程
トランポリン競技は、2021年7月30日と31日に実施される。最初に女子の予選と決勝、続いて男子の競技が行われる。
以下は全日程で、時間はすべて日本標準時(JST)。
7月30日(金)
13:00 - 15:25 - 女子予選・決勝
7月31日(土)
13:00 - 15:25 - 男子予選・決勝
東京2020でのトランポリン フォーマット
2021年に開催される東京オリンピックのトランポリンには、女子16名、男子16名、計32名の選手が出場する。
初日の7月30日には、16人の女子選手が予選で2種類の演技を行う。第1演技はいくつかの特別な条件を含むもので、第2演技は任意の技で行う。それぞれの得点を合計し、上位8名が決勝に進む。決勝戦では、予選からの得点の持ち越しはなく、選手は任意の演技を行う。得点上位3名にメダルが授与される。男子も同様の形式で行われる。
オリンピック競技としての歴史
トランポリンは、体操競技の3つのオリンピック種目の中で最も新しく、2000年のシドニー大会からオリンピックの実施種目に加えられた。
北京2008以降は男子では中国勢が圧倒的な強さを見せ、3大会連続で表彰台の2席を独占している。この競技の男子初の王者は2000年大会で優勝したロシアの**アレクサンダー・モスカレンコ**だ。
女子も中国は優勢だが、マクレナンの連覇により、13年間表彰台の最上段からは遠ざかっている。女子で最も多くのメダルを獲得しているのはカナダと中国で、それぞれ5個を手にしている。女子の初代チャンピオンは、ロシアの**イリーナ・カラヴァイエワ**だ。
東京2020でのトランポリン会場
東京オリンピックの体操競技は、東京・有明地区の北部に位置する有明体操競技場で行われる。
この会場は12,000人のファンを収容することができる。