オリンピックのシークレット・サンタは誰か!?オリンピアンがライバルに贈る風変わりで愛情深く、遊び心のあるプレゼント

クリスマスの今、Olympics.comはアスリートにサンタになってライバルに贈るプレゼントを考えてもらった。喜びそうなのは誰?プレゼントを突き返してくるかもしれないのは誰だろう!?

1 執筆者 Sheila Vieira and Nicolas Kohlhuber
Gabi Mazetto and her family during Christmas.
(Gabriela Mazetto)

毎年、家族や愛する人へのプレゼントを選ぶことほど難しいことはない。ましてや同僚へのプレゼントとなるとなおさらだ。アスリートの場合、彼らの同僚はライバルたちである。さて、オリンピアン・サンタは何を贈るのだろうか?

Olympics.comは、アスリートたちにシークレット・サンタを演じてもらい、ライバルたちのためにクリスマスツリーの下に何を置くのかを考えてもらった。スポーツ界で最も風変わりで、愛情深く、遊び心のあるプレゼントとは何だろうか?オリンピックのシークレット・サンタのアイデアを紹介しよう。この季節の贈り物のアイデアとして参考にしてはいかがだろうか。

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ビーサンを履くナイジャ・ヒューストン!?

スケートボードにはスタイルが重要だ。ブラジルのフェリペ・グスタボが、アメリカ合衆国のナイジャ・ヒューストンにプレゼントする「ファッション」アイテムを選ぶのは完全に理にかなっていると言える。

「僕はナイジャにブラジルのビーチサンダルをあげようかな。それを履いて大会会場に到着したら、彼はもっとクールに見えるはずだよ!」とグスタボはOlympics.comに話した。

暖かいスリッパのほうがクリスマスシーズンにはより適していると思うかもしれないが、ビーチサンダルは今が夏の南半球では当然のチョイスと言えるだろう。

フランスの最強フェンシング夫婦、意地悪サンタになる

フェンシングのようなライバル同士が熾烈な戦いを見せている場合でのプレゼントのアイデアはもっと辛口のものになる。

東京2020で2個のメダルを獲得したフランスのマノン・アピティ・ブルネは、ライバルたちに愛情を込めて意地悪なプレゼントを贈るかもしれない。

「私はたくさん、たくさん、たくさんのチョコレートを買って、彼女たちがもう試合で動けなくなるようにするわ」と、アピティ・ブルネは冗談を言った。

彼女の夫で、ヨーロッパ選手権チャンピオンのフェンサー、ボラデ・アピティは、もっと個人的に意地悪なプレゼントを思いついた。「僕は彼(ライバル)に僕の写真が貼った枕をプレゼントしてやりたい!」

教訓:アスリートのみなさん、サンタには要注意!

ライッサ・レアルのベビーシッター

世界中のスポンサーやファンからいつもたくさんのプレゼントをもらっているアスリートのためにプレゼントを考えるのは難しいかもしれない。パリ2024でオリンピアンになることを夢見ているブラジルのスケートボーダー、ガブリエラ・マゼットも、友人のライッサ・レアルへのプレゼントを考えるのには苦労したようだ。

「彼女はプレゼントというプレゼントを全部手に入れるので、プレゼントの代わりに私は彼女と2人で旅行したいと思います!」

逆にレアルは、クリスマスが大好きなマゼットの3歳の娘リズ(下のインスタグラムの写真)のお世話をしてお返しできるかもしれない。

「彼女(レアル)は、2人が大きくなったら私の娘をどこかへ連れて行ってくれると言ってくれました。だから私はそれを楽しみにしています」とマゼットは話した。

たくさん食べてライバルと競い合う

クリスマスは、競技のために厳しくダイエットを管理しているアスリートにとっては注意しなければならないこともある多いだろう。しかし、アーチェリーの世界チャンピオン、ブラジルのマーカス・ダルメイダにとっては特に問題ではないようだ。

彼が大韓民国のライバル、キム・ウジンイ・ウソクに贈るプレゼントは、ブラジルと大韓民国を結びつけるおいしいもの、つまり手厚く用意されたバーベキューになるだろうか。

「彼らはバーベキューがとても好きです。彼らがブラジルに来た時にそれがはっきりしました。だから私は彼らにバーベキューをプレゼントしたいと思います。彼らは本当にそれが大好きです…好きで好きでたまらないようです」とダルメイダは話した。

この3人は、いつか1日中焼肉を食べた後に70メートル離れたターゲットを狙うという新しいアーチェリー種目を始めるかもしれない。

サッカーファンのライバルと「マトリックス」みたいなライバルへのプレゼント

友達(またはライバル)に「間違った」チームのジャージをプレゼントしない限り、ファンにとってサッカーシャツはいつも喜ばれる贈り物だ。その上で、テコンドー世界チャンピオン、イタリアのシモーネ・アレッシオはライバルと仲良くするためプレゼントを思いついた。

「私は、一緒にトレーニングしていたアメリカ合衆国の友人(カール・アラン・ニコラス)にプレゼントを贈りたいとは思います。彼と私は世界選手権の決勝を戦いました。彼へのプレゼントは、ASローマ(イタリアセリエAのサッカークラブ)のシャツです(笑)。これは彼が私たちのところへ練習に来た時のある出来事に関係しています。ある日の練習で、彼はマンチェスターユナイテッドのシャツを着て、私はマンチェスターシティのシャツを着ていたのです。だから、練習で私たちはユナイテッド対シティ(ライバルチーム同士)の試合のようになってしまいました。だから私は彼にASローマのシャツを贈りたいと思います」

一方、アフリカ選手権ボクシングチャンピオン、カーボベルデのナンシー・モレイラは、彼女のライバルに贈るプレゼントのアイデアとして大人気映画のキャラクターを挙げた。

「現在、世界ランキングの2位の私が、同ランキング1位、トルコのブセナズ・シュルメネリに贈るプレゼントは、映画「マトリックス」のアクションフィギュアです。なぜなら、試合での彼女の動きは、映画の中のそのキャラクターの動きとそっくりだからです」とモレイラは話した。

「ネオ(映画マトリックスの主人公)」は、モレイラやシュルメネリに対抗できるだろうか?

オリンピックとクリスマスの精神

ユーモアに富むプレゼントのアイデアはさておき、クリスマスは人々の絆を強め、一年中戦っているライバルとの親睦を深める機会でもある。

「私はライバルたちに愛を込めてハグとキスを贈りたいと思います」と、ブラジルのスケートボーダー、パメラ・ローザは言った。

アメリカ合衆国のトーリー・パドウィルこそスケートボード界の最も寛大なサンタであると言えるかもしれない。

「私はライバルのために何か素敵なことをしたいと思いますが、それは決して競技に関することではありません。競技になれば全てが競技のことばかりになりますが、それ以外の時間では、彼らとつながりを作り、お互い知り合いたいと思います」

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