フェンシング男子エペ団体は銀! 2大会連続メダル!パリ2024
パリ2024オリンピックにおいて、日本フェンシング界の歴史に名を刻む快挙、快進撃が続いている。
7月28日に加納虹輝(こうき)がエペ個人で日本史上初の個人種目金メダルを獲得後、8月1日に女子フルーレ団体(東晟良、上野優佳、宮脇花綸、菊池小巻)で日本女子初となるオリンピックメダル、銅を獲得したTEAM JAPAN。
8月2日は、男子エペ団体で加納虹輝、山田優(まさる)、古俣聖(こまた・あきら)、リザーブ見延和靖(みのべ・かずやす)が2連覇を狙い世界ランキング5位のハンガリーと決勝で対戦し、オーバータイムの激闘の末に敗れ、銀メダルを獲得した。ハンガリーは、ミュンヘン1972以来、52年ぶりの金メダル獲得となった。
現地時間8月2日13時30分からグラン・パレで行われた、8チームが出場するフェンシング男子エペ団体に世界ランキング3位の日本が登場。初戦は、世界6位のベネズエラ代表に39対33で勝利し準決勝に進出。準決勝では世界7位のチェコに45対37で快勝し、決勝進出を決めた。
決勝第1試合では、開始1分が経過した時点で両者ポイントに至らず、イエローカードが出される展開から始まる。山田が先取するも、エペ個人東京2020銀メダルのシクローシ・ゲルゲイに1対2で先行され、第2試合へ。パリ2024でオリンピックチャンピオンに輝いた加納が2023年エペ個人世界王者のコチ・マテ・タマシュを相手に苦戦すると、2対5に差が広がる。第3試合でも、序盤に両者得点のない1分間があったため、今度は両チームにレッドカードが下される中、古俣が4点を獲得し、6対7に迫る。しかし、その後もハンガリーに先行を許したまま試合は続くと、ハンガリーはリザーブのナジ・デーヴィドを投入。一時4点差まで開きリードを許すが、第7試合でその展開は動いた。古俣が5対3でコチに勝つと、16対17まで追いつく。第8試合では山田が一時同点に追いつくも、またその差は広がり18対20に。
最後となる第9試合は2点差で加納とシクローシの両チームエース対決となった。加納が開始から3点連続でポイントを取ると、その直後にシクローシも3点連続でポイントを重ね、勝負は混戦に。緊迫した戦いは25対25でオーバータイムへ。1点先取で金メダルが決まる緊張感が高まるオーバータイムを14秒で制したのは、シクローシだった。東京2020に続き連覇を狙った日本男子エペ団体は銀メダルの結果となったが、同種目で2大会連続オリンピックメダルの獲得は日本フェンシング史上初となった。
フェンシングTEAM JAPANは、これまでに太田雄貴による北京2008フルーレ個人の銀、ロンドン2012のフルーレ団体銀、東京2020エペ団体金を獲得していたが、パリ2024では史上初めて1大会で複数メダルを獲得する快挙を達成している。現地時間8月2日時点で、パリ大会で3つのメダルを獲得(金1:男子エペ個人、銀1:男子エペ団体、銅1:女子フルーレ団体)している日本は、この後女子サーブル団体と男子フルーレ団体戦が続く。
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