2月11日、宮崎県東北部に位置する延岡市の市役所前を発着とするコースにおいて、第62回延岡西日本マラソン大会が開催され、招待選手を含む男女合わせて420名が出場した。
今大会は、日本陸上競技連盟がオーガナイズするジャパンマラソンチャピオンシップ(JMC)シリーズ第3期(2023年4月〜2024年3月)におけるグレード3(G3・男子のみ)に認定されており、開幕まで1年半に迫る東京2025世界陸上マラソン代表選考レースのひとつに位置付けられている。
雲が覆った肌寒い冬空の下、スタートの号砲とともに、ランナーたちが一斉にスタート。17名の招待選手を中心に先頭集団が形成されると、ペースメーカーが抜けた25km地点を過ぎた辺りで、箱根駅伝において2年連続(2023−2024)して8区を担った早稲田大学3年の伊福陽太(写真上/撮影:箱根駅伝2023)が仕掛ける。これが初マラソンとなる伊福だが、その後もペースダウンするどころか、さらにスピードを上げ2位以下を大きく突き放す。独走状態となった伊福は、最終的にタイム2時間9分26秒でフィニッシュし、2006年エディション以来18年ぶりに大会記録を大幅に更新する快挙で、初優勝を飾った。
延岡西日本マラソン2024の表彰台成績は、以下の通り。
- 伊福陽太 2:09:26
- 梅崎蓮 2:10:19
- 相馬崇史 2:10:04
次戦のJMCシリーズ認定大会は、2月25日に予定されている大阪マラソン2024で、とくに男子については、開幕まで5ヶ月あまりに迫るパリ2024マラソン日本代表の最終選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジのひと大会に位置付けられている。
日本陸上競技連盟>2025年度代表選手派遣大会選考要項(2023年3月27日付)