パリ2024を控えるオリンピックイヤー前年の福岡国際マラソン2023は、12月3日に平和台陸上競技場(福岡市中央区)で号砲が鳴らされる。今大会は、開幕まで250日を切ったパリ2024マラソン男子日本代表の最後の1名を選出する「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」のひとつに位置付けられている。
福岡国際2023において日本人唯一の招待選手となる細谷恭平をはじめ、マラソン男子日本代表のパリ行きを懸けた最終ステージが、いよいよ福岡から始まる。
ここでは、白熱のレース展開が期待される福岡国際マラソンコースの特徴をチェックしよう。
■福岡国際マラソンコースの特徴は?
福岡国際マラソンは、"博多っこ" の憩いの場として地域住民から愛される大濠公園に隣接する平和台陸上競技場(福岡市中央区)に設けられたスタート地点から始まる。
旅の始まりの号砲から一斉にスタートを切ったランナーたちは、競技場トラックをおよそ3周し、この日のためだけに用意された博多の特設マラソンロードへと駆け出す。福岡タワーで有名な百道浜エリアを繋ぐ明治通りは、ややなだらかな下り坂が続く。10km地点を超えると、小田部大橋と別府大橋の2つの急な上り下りがランナーたちを待ち受けている。
コースの半分となる21km地点を過ぎた頃には、博多駅までの緩やかな勾配を上りながら、沿道から聞こえてくるたくさんの声援がランナーたちの背中を押してくれることだろう。カーブが増える駅周辺の中心地を巡りながら、博多湾に注ぐ多々良川を架ける名島橋のアップダウンを乗り越えれば、ランナーたちの駆け引きが気になる30km地点を過ぎたことを意味する。さらに、31kmを過ぎると、福岡国際マラソンで唯一の折返し地点が現れる。スリップに気をつけながら小さな孤で回転し、ふたたび走ってきた直線路を駆け抜けたいところだ。
九州随一の繁華街で有名な天神エリアに差し掛かる頃には、40km地点を迎えており、目の前には大濠公園エリアの緑がランナーの瞳に映ることだろう。そして、那の津大橋を渡り、およそ5mほどのアップヒルを越えれば、この戦いの起点でもあり終点でもある平和台陸上競技場のトラックに戻ってくることになる。力走を見せたランナーたちは最後の力を振り絞り、トラック550mを周回すれば福岡国際マラソンの42.195kmの冒険路を終えることになる。
拳を突き上げながら、2023年エディションの福岡のフィニッシュテープを最初に切るのは一体誰か?
そして、パリ2024の最後のチケットを手にするための絶対条件、設定記録2時間5分50秒のタイムを切る日本人選手は現れるのか--。
■開催概要
- 日時:2023年12月3日(日)12時10分 スタート
- コース:福岡国際マラソンコース(平和台陸上競技場を発着とする42.195km)
■エントリーリスト
※2023年11月6日付(主催者発表順)
■放送予定
※2023年11月20日 更新
- 地上波:テレビ朝日系列24局ネット(12:00〜14:26)
- BS/CS:未定
- ネット:未定