東京2020 マラソンスイミング:知っておくべき5つのこと
2021年に開催される東京オリンピックでのマラソンスイミングについて、注目選手や会場情報、競技スケジュールなどを一挙に紹介する。
2021年開催の**東京2020**で行われるマラソンスイミングは、身体能力だけでなく精神力も試される種目だ。
他の水泳競技がプールという管理された環境で行われるのに対し、マラソンスイマーたちはお台場海浜公園に設置された10kmの野外コースで競い合う。
できる限りエネルギーをセーブして、レース終盤のラストスパートに勝負を賭けるという、これは非常に戦術的なレースでもある。
ここでは、この競技で活躍が期待される選手、競技スケジュール、オリンピックでの歴史など、オリンピックのマラソンスイミングについて知っておくべき情報をご紹介する。
東京2020 マラソンスイミングの注目選手
男子の優勝候補の筆頭に立つのはドイツのフロリアン・ウェルブロックだ。彼は2019年の世界選手権で、10kmと1500mの両種目でチャンピオンに輝いた。
しかし、その世界選手権でウェルブロックに0.2秒差でゴールしたフランスのオリンピック銅メダリスト、**マーク=アントワン・オリビエ**など、侮れない好敵手が揃っている。
オランダのオリンピックチャンピオン、フェリー・ビアトマンもタイトルを狙っている。アメリカの元世界王者ジョーダン・ウィリモフスキやイタリアの1500m自由形オリンピックチャンピオン、**グレゴリオ・パルトリニエリ**も激戦を挑んでくることだろう。
女子では、中国のシン・シンが、金メダルを獲得した2019年の世界選手権での勢いを継続したいと切望しているはずだ。
彼女のライバルとなるのは、アメリカのベテランスイマー、**ヘイリー・アンダーソンとイタリアのラッシェル・ブルニ**のオリンピック銀メダリスト2人。
また、東京で全盛期のフォーム再現を狙うオランダのオリンピックチャンピオン、**シャロン・ファン・ラウベンダール**も注目選手の一人だ。
東京2020でのマラソンスイミング日程
時間はすべて日本標準時(JST)。
2021年8月4日
06:30 - 09:10
- 女子 10km オープンウォーター決勝
2021年8月5日
06:30 - 09:10
- 男子 10km オープンウォーター決勝
東京2020でのマラソンスイミング会場
トライアスロンも開催されるお台場海浜公園は、他の多くのオリンピック会場とは趣が異なる。
近未来的な構造物に代わって、そこにあるのは海の絶景と東京の都会的な街並みをバックに広がる自然の緑地だ。
2021年開催の東京2020では、公園内に5,500人の観客を収容する仮設会場が設置される。
東京2020でのマラソンスイミング フォーマット
マラソンスイミングは、予選ラウンドのない一発勝負。
男子も女子も、25人の出場選手が一斉にスタートするシングルレースだ。
オリンピック競技としての歴史
マラソンスイミングは、北京2008で初めて正式種目としてオリンピックに登場した、比較的新しい競技だ。
しかしオリンピックにおける最も伝統的な競技である水泳が(プールではなく)オープンウォーターで行われていたことを考えると、マラソンスイミングは、オリンピックに川や海、湖の使用を蘇らせた競技とも言える。
その結果、ロンドンのハイドパークにあるサーペンタイン湖や、リオデジャネイロのコパカバーナ海岸など、世界のアイコニックな場所が競技場として登場している。
10kmマラソンスイミングで最も成功を収めているのは、3つの金メダルを獲得しているオランダで、初代金メダルは、白血病を克服したマーテン・ファン・デル・バイデンが北京2008で獲得した。
リオ2016では、シャロン・ファン・ラウベンダールとフェリー・ビアトマンのオランダ勢が金メダルを独占している。