Jリーグは4月15日に臨時理事会を開催し、2020明治安田生命Jリーグ大会方式、昇格・降格ルールの変更などを決定した。また、今季「Jエリートリーグ」の中止、クラブライセンスの交付・取り消しに関する特例措置、リーグ戦安定開催融資規程に関する特例措置についても発表している。
■2020明治安田生命Jリーグ大会方式の変更点
【昇格・降格ルール】
- J1参入プレーオフは開催しない(J2上位2クラブが自動昇格)
- 昇格は「基準試合数」以上の試合を開催した場合のみ適用する。
- 「基準試合数」を満たさなかった場合は不成立となり、順位決定は行わず、昇格は行われない。
【賞金・表彰】
- 「基準試合数」を満たさなかった場合は不成立となり、賞金は支払わず、各種表彰も行わない。
- 大会が成立しなかった場合、公式記録は参考データとする。
- 大会が成立しなかった場合も、選手個人の出場実績(試合数、得点など)は個人記録として算入される。
※基準試合数とは:全試合数の75パーセントかつ全クラブが50パーセント(ホーム、アウェイ問わず)を開催
■2020Jエリートリーグの中止
選手育成を目的とするJエリートリーグは、2020シーズンからスタート。試合ごとに21歳以下の選手を3名以上エントリー(アカデミー所属選手やJリーグの承認を得た練習生も可)。参加チームを地域ごとにグループ分け、各グループでホーム&アウェイのリーグ戦を行う予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による財務的な影響、トップチームの試合開催延期により、日程調整やチーム編成が困難になったため、2020シーズンは中止となった。
■新型コロナウイルスに関連した特例措置
新型コロナウイルス感染拡大によるクラブ財務状況への影響が大きいことや、試合日程延期によりホームスタジアムの確保に支障をきたしていることを踏まえ、特例措置の導入すると発表。施設や財務の基準を満たせなかった場合も、新型コロナウイルスによる影響と認められる限り、ライセンスの剥奪・不交付とはならない。