リオ2016でオリンピックデビューを果たした**ラグビーセブンスが、東京2020**でも再びオリンピックプログラムに加わる。
日本では2019年に15人制のラグビーワールドカップが開催された。今回のオリンピックでも、少人数版のラグビーセブンスは大いに盛り上がることだろう。
以下では、2021年に東京スタジアムを彩る注目選手、スケジュールや歴史など、オリンピックでのラグビーセブンスについて紹介する。
東京2020 ラグビーセブンスの注目選手
リオ2016で優勝したフィジー男子代表では、**ジェリー・トゥワイ**が傑出したパフォーマンスを披露した。
シューズに「ナイフ」と「フォーク」と書いている彼の、この競技で最速といわれるフットワークは、5年後の今大会でも衰えていないことだろう。キャプテンとして、自身、そしてフィジー代表のキャビネットに新たな金メダルを加えることに照準を合わせているはずだ。
その彼が警戒すべきは、カーリン・アイレスとペリー・ベイカー。世界ベスト級のチームへと急成長を遂げたアメリカ代表の中心的存在で、稲妻のごときスピードを備えたウィンガーだ。
また、トライの名手なら、リオ2016で準優勝したイギリス代表で、ワールドラグビーセブンスシリーズ史上最多のトライスコアラーである**ダン・ノートン**に注目だ。
女子にもスター選手が多数登場する。
ディフェンディングチャンピオンであるオーストラリアは、タリスマンの**シャーロット・キャスリックと、トライを量産するエリア・グリーン**に期待がかかっている。
ニュージーランドは、リオ2016の決勝戦で隣国オーストラリアに惜しくも敗れたが、ポーシャ・ウッドマン、ルビー・トゥイ、**タイラ・ネイサン・ウォン**らスター選手たちが記録を塗り替えるべく、ふたたび舞い戻る。
トゥイは先日、 Olympic Channel で、シルバーファーンにとって敗戦の痛手はいまだにうずいていること、そしてその体験を、チームにポジティブな変化をもたらすための糧にしたと語っている。
東京2020でのラグビーセブンス日程
時間はすべて日本標準時 (UTC / GMT +9時間)
競技は2021年7月26日から31日にかけて行われる。
7月26日(月)
9:00 - 12:00
- 男子予選ラウンド(6試合)
16:30 - 19:30
- 男子予選ラウンド(6試合)
7月27日(火)
9:00 - 12:00
- 男子予選ラウンド(6試合)
16:30 - 19:30
- 男子9-12位決定戦(2試合)
- 男子準々決勝(4試合)
7月28日(水)
9:00 - 12:00
- 男子11-12位決定戦
- 男子9-10位決定戦
- 男子5-8位決定戦(2試合)
- 男子準決勝(2試合)
16:30 - 19:00
- 男子7-8位決定戦
- 男子5-6位決定戦
- 男子3位決定戦
- 男子決勝
- 男子表彰式
7月29日(木)
9:00 - 12:00
- 女子予選ラウンド(6試合)
16:30 - 19:30
- 女子予選ラウンド(6試合)
7月30日(金)
9:00 - 12:00
- 女子予選ラウンド(6試合)
16:30 - 19:30
- 女子9-12位決定戦(2試合)
- 女子準々決勝(4試合)
7月31日(土)
9:00 - 12:00
- 女子11-12位決定戦
- 女子9-10位決定戦
- 女子5-8位決定戦(2試合)
- 女子準決勝(2試合)
16:30 - 19:00
- 女子7-8位決定戦
- 女子5-6位決定戦
- 女子3位決定戦
- 女子決勝
東京2020でのラグビーセブンス会場
ラグビーセブンスは、2001年に開場し、2002年のFIFAワールドカップでも試合が行われた巨大な東京スタジアムで開催される。
48,000人収容のこの競技場では、サッカーや近代五種競技も行われる。
東京2020でのラグビーセブンス競技フォーマット
東京オリンピックのラグビーセブンスには、男女各12チームの計24チームが参加する。
男女とも、4チーム1組の3グループに分かれて総当たり戦の予選ラウンドを行い、上位8位までが準々決勝に進出。その後準決勝、決勝へと進む。準決勝で敗れたチームは銅メダルを賭けて3位決定戦に挑む。
リオ2016からの変更点としては、スケジュールが逆になり、男子の試合が7月26日から28日、女子の試合が2021年7月29日から31日まで行われる。これにより、女子の金メダルマッチは、伝統的な大会のハイライトである**”スーパーサタデー”**に当たることになる。
オリンピック競技としての歴史
ラグビーユニオンは、パリ1900からパリ1924までの間に、15人制で単発的にオリンピックに登場している。
その後、長い不在の時期を経て、ラグビーセブンスがリオ2016に初登場した。セブンスでは、選手がフィールド上により広大なスペースを得られるため、よりスピーディーなアクションを特徴とする。
ラグビーセブンスはリオで成功を収め、男子はフィジーが太平洋諸島で史上初のオリンピック金メダルを獲得。女子は電撃的なパフォーマンスを見せたオーストラリアがオリンピック初代チャンピオンに輝いた。