IFSC(国際スポーツクライミング連盟)スポーツクライミング・ワールドカップのフランス・シャモニー大会(リード/スピード)が現地時間7月9日に大会2日目を迎えた。この日は、昨日(7月8日)の予選を勝ち上がった上位16名による「スピード」種目の決勝と、「リード」種目の予選が行われた。
■スピード決勝
男子
スイス・ヴィラールで先週末に行われたワールドカップのスピード種目で3位だった、ロン・ジンバオ(中華人民共和国)がこのシャモニー大会で金メダルに輝く。日本勢で唯一この決勝へ進出していた大政涼は、トーナメント初戦で敗退し、16位に終わる。また、昨日の予選で世界記録のタイムを叩き出していたキロマル・カティビン(インドネシア)は9位だった。表彰台成績は以下の通り。
- ロン・ジンバオ(中華人民共和国)
- エリク・ノヤ・カルドーナ(スペイン)
- アスパル・アスパル(インドネシア)
女子
前回のヴィラール大会を制しているダン・リージャン(中華人民共和国)が、2大会連続で優勝。これにより、男女ともに中国勢が頂点に輝いた。なお、日本人選手は予選敗退でこの決勝競技には出場していない。表彰台成績は以下の通り。
- ダン・リージャン(中華人民共和国)
- アレクサンドラ・カルッカ(ポーランド)
- デサック・メイド・リタ・クスマ・デウィ(インドネシア)
■リード予選
男子
95名がエントリーし、日本からは6名が出場。前回ワールドカップのヴィーラル大会で優勝している本間大晴が1位タイで決勝進出を決め、2大会連続の頂点を目指す。このほか、藤井快が14位、吉田智音が15位、樋口純裕が19位となり、同じく決勝へ駒を進めている。28位の百合草碧皇と33位の緒方良行は、予選敗退となっている。
女子
全体では83名、このうち日本からは7名のクライマーがこのリード予選に出場した。日本人最高位は、谷井菜月の6位タイ。このほか、小武芽生と大田理裟が11位タイ、伊藤ふたばが16位タイ、中川瑠が21位タイ、柿崎未羽が24位で、同じく決勝進出を決めた。阿部桃子は52位タイとなり、予選敗退となっている。
現地時間の7月10日に、男女リードの準決勝と決勝が行われる予定。
■W杯シャモニーの競技日程・放送予定
7月8日
- 17:00 男女スピード予選
7月9日
- 10:00 男女リード予選
- 21:00 男女スピード決勝
7月10日
- 10:00 男女リード準決勝
- 20:30 男女リード決勝
※時刻は現地時間。日本との時差は+7時間
放送予定
- BS/CS:J SPORTS 4(男女リード決勝)
- ネット:J SPORTSオンデマンド(男女リード決勝)
■JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)派遣選手
男子リード
- 緒方 良行(B-PUMP)
- 樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)
- 藤井 快(TEAM au)
- 本間 大晴(明治安田生命)
- 百合草 碧皇(早稲田大学)
- 吉田 智音(奈良県立青翔高等学校)
女子リード
- 阿部 桃子(相模女子大学)
- 伊藤 ふたば(TEAM au)
- 大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)
- 柿崎 未羽(早稲田大学)
- 小武 芽生(エスエスケイフーズ)
- 谷井 菜月(明治安田生命)
- 中川 瑠(日本大学)
男子スピード
- 池田 雄大(フリー)
- 大政 涼(松山大学)
- 藤野 柊斗(千葉商科大学付属高等学校)
- 三田 歩夢(船橋市立船橋高等学校)
- 安川 潤(早稲田大学)
女子スピード
- 河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
- 竹内 亜衣(千葉市立千葉高等学校)
- 林 かりん (鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
- 林 奈津美 (奈良県山岳連盟)