Tokyo2020体操男子の個人総合と種目別鉄棒で2冠に輝く橋本大輝が、8月18日から22日まで三重県の四日市総合体育館にて行われた「第76回全日本学生体操選手権大会」において、個人総合選手権の部で優勝し、大会3連覇を達成した。また、橋本は種目別のゆか、あん馬、平行棒、鉄棒の4種目でも頂点に輝き、かつ在籍する順天堂大学が団体優勝を果たしたことにより、一大会で合計6のタイトルをその手中に収めた。
6種目の演技の得点合計で争われる個人総合の橋本の最終スコアは88.331で、2位に入った同じ大学に所属する三輪哲平との差はおよそ5点という大差をつけての優勝だった。学生選手権における男子個人総合の3連覇は、アテネ2004で団体金メダルに輝き、かつ橋本の所属先の監督である冨田洋之が達成して以来、20年ぶりの快挙となった。
昨年(2021年)の秋に福岡・北九州で開催された世界体操選手権大会に続いて、橋本は今年の10月にイギリス・リバプールで開幕する「世界体操選手権大会2022」の日本代表にも選出されている。この世界体操2022は、2年後に開幕を控えたパリ2024の出場枠をかけた最初の予選大会でもある。
Tokyo2020を経て「燃え尽きた」という複雑な心境と戦いながらも、TEAM JAPANシンボルアスリートとして圧倒的な成長を遂げ、世界からの注目を集める橋本を中心とした「体操ニッポン」の進化から目が離せない。