モーグルの偉大なライバルたち:ペリーヌ・ラフォンとデュフォーラポイント姉妹

2022年の北京冬季オリンピックで、私たちはフリースタイルスキー・モーグルのライバルたちの熱い戦いを目撃することになるだろう。そのライバルたちとは、前回大会の金メダリスト、ペリーヌ・ラフォン、そして過去の大会でメダルを獲得しているクロエ&ジャスティン・デュフォーラポイント姉妹。2022年2月、その頂点に立つのは一体誰?

文: Emma Hingant
写真: Matt Roberts/Getty Images

平昌2018冬季オリンピックへと時をさかのぼってみよう。

それは、当時19歳のフランス人フリースタイルスキーヤー、ペリーヌ・ラフォンが自分の存在をオリンピックの世界に広く知らしめたときである。2度目のオリンピック出場となったラフォンは、モーグル種目でカナダ人スキーヤーのジャスティン・デュフォーラポイントを0.09ポイント差で破り、タイトルを獲得したのだ(ソチ2014では、ジャスティンは姉のクロエ・デュフォーラポイントを抑えて金メダルを獲得。ペリーヌは14位)。

カナダ・ケベックのデュフォーラポイント一家は驚きを隠せなかった。というのも、クロエとジャスティン姉妹は、ふたりの姉で2018年に引退したマキシムとともにスキーに励み、優勝や表彰台入りの常連だったからだ。

北京2022冬季オリンピック2月4~20日)を目前に控えた今、Olympics.comではフリースタイルスキー界を沸かすライバルたちの物語をご紹介したい。

名声を得たクロエとジャスティン

クロエとジャスティンはモーグル界を沸かせる存在だった。

ペリーヌが登場して2016年2月に初めて表彰台に上がるまで、クロエは表彰台に15回立ち、2勝をあげた。一方、2010年12月にワールドカップに初出場したジャスティンが表彰台に立った回数は18回で、8勝をあげていた。

当時のデュフォーラポイント姉妹のライバルはハンナ・カーニー(米国)。2010年に開かれたバンクーバー・オリンピックで金メダルを獲得し、ソチ2014では姉妹に次ぐ銅メダルを獲得した選手だ。2013年には世界選手権を制し(初のタイトルは2005年)、2011年と2015年には準優勝を飾っている。しかしカーニーは、モーグルのクリスタルグローブ(ワールドカップ種目別モーグルでの優勝)を6回、総合優勝に4度輝いた後、2015年3月に引退を決意。栄光への道は、デュフォーラポイント姉妹の前に大きく開かれた。

ジャスティンとクロエはこのチャンスをすぐに自分たちのものにする。2015年2月28日(カーニーが最後に表彰台に立ち、1位となった田沢湖での大会)から、2016年2月27日(ペリーヌが初めて表彰台に立ち、1位となった田沢湖での大会)までのワールドカップ4戦で、クロエは4度、ジャスティンは3度、表彰台入りしたのである。

さらに、2016年1月に行われた地元カナダの大会では、ジャスティンとクロエがワンツーフィニッシュ、姉のマキシムが3位となり、3姉妹が表彰台を独占するという歴史的な瞬間をもたらしたのだった。マキシムは当時を振り返り、「私たちにとって、スーパーボウルに勝つようなものでした」とOlympics.comに語り、ジャスティンは「最高でした。私のキャリアの中で、間違いなく一番好きなパフォーマンスの1つです」と付け加えた。

2016年2月27日、田沢湖にて

しかし、ハンナ・カーニーの引退が姉妹に与えた平穏は長く続かなかった。新星ペリーヌ・ラフォンがすぐそこに迫っていたのである。ワールドカップ初の表彰台となった2016年2月27日までに、ラフォンは4位を2度経験。3姉妹が表彰台を独占したあの大会でも、ラフォンは4位で大会を終えている。

2016年2月27日。ペリーヌはまだ17歳で、デュフォーラポイント姉妹とは4歳、7歳の差があったものの、そんなことは取るに足りない問題だった。シニアデビューから2年、ペリーヌは田沢湖の大会で2位のクロエを抑え、金メダルを獲得したのである。ジャスティーヌは7位となった。

それ以来、ペリーヌはワールドカップ表彰台の常連となる。出る大会のほとんどで表彰台入りし、一方のクロエが表彰台に立った回数は2度に留まったのである。

躍進が止まらないペリーヌ

現在27歳の妹ジャスティンはその存在感を示したが、ペリーヌの実力に苦しめられることとなる。田沢湖での2016年2月27日の大会から今シーズンが始まるまでの大会のうち、ジャスティンとペリーヌがともに参加したワールドカップ32戦において、ジャスティンは表彰台13回(勝利数2)であるのに対し、ペリーヌは表彰台24回(勝利数15)を記録している。

では、ペリーヌが表彰台入りしたものの優勝を逃した9戦で勝利したのがジャスティンかといえば、そうではなく、ペリーヌはブリテニー・コックス(オーストラリア)あるいはユリア・ガリシェワ(カザフスタン)に敗れている。

そして平昌2018を迎え、この大会でペリーヌはオリンピック・タイトルを獲得した。平昌大会から今シーズンに入るまで、ペリーヌは出場したワールドカップ全17戦で表彰台に立ち、直近の9勝を含め勝利数を13としている。この間、ジャスティンがペリーヌの上位に立ったことは一度もない。

北京2022では何が起こるのだろうか? ジャスティンは再び最高のコンディションを取り戻し、金メダルを獲得することができるのだろうか? それとも、ワールドカップの総合優勝を4度果たしているペリーヌは、自身のキャリアの序章として再び勝利を収めるのだろうか?

北京オリンピックでの女子モーグルは2022年2月3日に始まる。私たちはその答えを知ることになるだろう。

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