江原2024冬季ユースオリンピック、日程や会場、注目選手などの情報をチェック!
15歳〜18歳が参加して行われるユースオリンピック。その冬季大会が2024年に初めてアジアで行われる。江原2024の会場や注目選手、日程を紹介しよう!
アジアで初めて開催される冬季ユースオリンピックである江原2024は、次世代を担うウィンタースポーツのアスリートを発掘する場となる。
2024年1月19日〜2月1日の日程で大韓民国の江原(カンウォン)に位置する平昌(ピョンチャン)と江陵(カンヌン)に史上最多の1,900人のアスリートが集結し、81個の金メダルをかけて競い合う。
開催を前に、元フィギュアスケーターのキム・ヨナさんが公式アンバサダーを務める江原2024冬季ユースオリンピックに向けての情報をまとめた。
ユースオリンピックとは?
ユースオリンピックとは15歳〜18歳が参加して行われるオリンピック。夏季ユースオリンピックが初めて行われたのはシンガポール2010で、冬季ユースオリンピックはインスブルック2012が初めて。
前回の冬季ユースオリンピックはローザンヌ2020で、アイスホッケー女子日本代表が優勝、男子フィギュアスケートでは当時16歳だった鍵山優真が金メダルに輝くなど、日本勢は12個の金メダルを獲得した。
江原2024で実施される競技
江原2024ユースオリンピックでは、バイアスロン、ボブスレー、スケルトン、カーリング、アイスホッケー、リュージュ、フィギュアスケート、ショートトラック、スピードスケート、アルペンスキー、クロスカントリースキー、フリースタイルスキー、ノルディック複合、スキージャンプ、スノーボードの15競技が予定され、81組のメダルが授与される。
これまでのユースオリンピックでは、いくつかの国内オリンピック委員会がチームを組んで行う混成チーム種目が実施されていたが、江原2024では行われない。これに代わって、同じ国内オリンピック委員会の選手による混合種目が予定されている。そのひとつがクロスカントリースキーの男女混合リレー種目で、ローザンヌ2020冬季ユースオリンピックのクロスカントリークロス、フリースタイル2種目に代わるものとなる。このほか、ノルディック複合の男女混合団体、ショートトラック個人1500mが初めて競われる。
バイアスロンではスプリント、個人、リレー種目が行われ、ボブスレーは男女それぞれで1人乗りのモノボブ、スケルトンはスプリント、個人、リレー種目が予定されている。また、カーリングは混合団体と混合ダブルスが行われる。
リュージュはシングルス、ダブルス、チームリレー、アイスホッケーは男女それぞれ6チームによるトーナメントと3x3アイスホッケーが行われる。また、フリースタイルスキーの種目数は、8種目から10種目に増える。
前大会に続き大会も種目数は男女同数で、それぞれ34種目となる。江原2024の実施競技・種目一覧について詳しくはこちら。
江原2024での活躍が期待される選手たち
冬季ユースオリンピックは、多くの若いアスリートたちにとって初めて世界のスポーツシーンにその名前を刻む機会となる。
フィギュアスケートの女子シングルでは、日本の島田麻央が現在のところ金メダル候補として注目される。島田は2022年にジュニアグランプリシリーズに初出場し、2大会連続で優勝。ジュニアグランプリファイナル進出を果たして、ここでも表彰台の頂点に立った。男子シングルではジュニアグランプリファイナルで銀メダルを獲得したルーカス・ブルサード(アメリカ合衆国)に注目が集まる。
一方、アメリカ合衆国のキャサリン・グレイは、女子フリースタイルスキーの金メダル候補として早くから注目されている選手だ。2022年にスイス・レザンで開催されたジュニア世界選手権で、グレイはハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアでメダルを獲得した。
グレイと同じくアメリカ合衆国出身のトロイ・ポドミルサックは同選手権の男子フリースタイルスキーのビッグエアとスロープスタイルで金メダルを獲得。また、北京2022で銅メダルを獲得したケリー・シルダル(エストニア)の弟ヘンリー・シルダルは、2021年世界ジュニアチャンピオンのハーフパイプで優勝した。
スノーボードでは、日本の村瀬由徠(ゆら)に注目だ。村瀬は北京2022冬季オリンピックのスノーボード女子ビッグエアで銅メダルに輝いた村瀬心椛の妹で、2歳下の由徠は姉の背中を追う。そのほかのスノーボーダーとしては、ミア・ブルックス(英国)、男子では地元のリー・チェウンに期待が寄せられている。
アルペンスキーでは、ソルトレークシティ2002で金メダルを獲得したダニエラ・チェッカレリの娘で、16歳のララ・コルトゥーリに注目が集まっている。イタリア出身のコルトゥーリだが、2022年にアルバニアへと国籍を変更した。
江原2024冬季ユースオリンピックの会場
江原2024の多くの競技は、平昌2018冬季オリンピックの際に建設された既存の会場で実施される。
山を利用する競技は平昌で行われ、スキージャンプ、ノルディック複合はアルペンシア・スキージャンプセンターで行われる。
また、平昌2018と同様、平昌郡大関嶺面のアルペンシア運動公園が多くの競技の戦いの舞台となり、バイアスロン、クロスカントリースキー、ノルディック複合がアルペンシア・バイアスロンセンターで、リュージュ、ボブスレー、スケルトンがアルペンシア・スライディングセンターで行われる。
さらに、アルペンスキー、フリースタイルスキー(モーグル)は旌善ハイ1スキーリゾート、フリースタイルスキー(モーグル以外)、スノーボードはウェリーヒリパーク・スキーリゾートで実施される。
氷上競技の戦いの舞台となるのは江陵。平昌の北にある海岸沿いの江陵オリンピックパークには、江陵ホッケーセンター、江陵カーリングセンター、江陵オーバル(スピードスケート)、江陵アイスアリーナ(ショートトラック、フィギュアスケート)など4つの室内スポーツ施設がある。
江原2024の開会式と閉会式
江原2024冬季ユースオリンピックの開会式は2024年1月19日に行われ、閉会式は2024年2月1日に予定されている。
江原2024のマスコット
大会のマスコットは2023年1月19日に公開される予定。公開された後、Olympics.comではマスコットの詳細を紹介予定。
江原2024のスローガン
2022年9月、大会まで500日を記念して、大会の公式スローガンとビジョンが公開された。
江原2024のビジョンは、「若い世代がスポーツを通じて平和的に共存・団結し、より良い未来を共に創造すること」。
スローガンは、「共に成長し、永遠に輝く」で、国際オリンピック委員会(IOC)と組織委員会によると、「性別、年齢、居住国などが異なる、多様な人たちからの意見」をもとに決定されたという。
江原2024の放送予定とフォロー方法
冬季ユースオリンピックは、テレビ中継とデジタルストリーミングが予定され、全セッションのリプレイとハイライトも視聴可能となる。視聴に関しての詳細は、大会前にOlympics.comで紹介予定。
また、ソーシャルメディアでは「@gangwon2024」アカウントで情報が配信される。