日本代表、準々決勝に進出…UAEに2-0白星丨U23アジアカップカタール2024

執筆者 WATANABE Fumishige/渡辺 文重
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U23 JAPAN
写真: AFP=時事

パリ2024男子サッカーの予選を兼ねるAFC(アジアサッカー連盟)U23アジアカップ カタール2024。日本代表は現地時間4月19日、ドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムでアラブ首長国連邦(UAE)代表とのグループリーグ第2戦に臨んだ。日本は中華人民共和国代表との初戦、退場者を1人出す苦しい展開となりながらも1-0で白星。UAEは大韓民国代表との初戦を0-1で落としている。

■日本は先発を7名変更

日本代表の大岩剛監督は第1戦の先発メンバーからGK小久保玲央ブライアン、右サイドバックの関根大輝、主将のMF山本理仁、右ウイングの山田楓喜を除く7名を変更。以下の11名をピッチに送り出す。

  • GK 1 小久保 玲央ブライアン
  • DF 4 関根 大輝
  • DF 5 木村 誠二
  • DF 15 鈴木 海音
  • DF 21 大畑 歩夢
  • MF 6 川﨑 颯太
  • MF 7 山本 理仁
  • MF 10 佐藤 恵允
  • MF 11 山田 楓喜
  • FW 13 荒木 遼太郎
  • FW 9 藤尾 翔太

■日本1点リードで前半終了

日本ボールでキックオフ。序盤から日本が相手陣内でプレーする展開となる。ドリブル突破、クロス、ミドルシュート、直接FKと攻め立てるも、相手GKハレド・タウヒード・アルモータディの好守に遭う。26分、右サイドの山本から佐藤恵允がヘディングシュート。これもGKにはじかれ、左CKとなる。

日本は、このCKから先制点を挙げる。山田楓のキックはファーサイド、ペナルティエリア右角でフリーとなっている山本にわたる。山本は落ち着いてクロス。これに木村誠二が頭で合わせ、ゴールネットを揺らす。

負ければグループステージ敗退の決まるUAEは、失点直後から攻勢を仕掛ける。日本はカウンター攻撃で追加点を狙うも、相手の好守に阻まれる。UAEは43分、FWスルタン・アディル・アルアメリのスルーパスに左サイドバックのアブドゥラ・アッバス・アルブルーシが反応。ペナルティエリアに進入してシュートを放つも、GK小久保が立ちはだかる。

前半アディショナルタイム、ドリブルでペナルティエリアに進入した川﨑颯太が倒される。サドゥッロ・グルムロディ主審(タジキスタン)はPKの判定を下すも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認の結果、PKは取り消される。

UAEは前半終了間際、ロングスローからヘディングシュートを放つも、枠外へ。前半は日本の1点リードで終了する。

■日本、準々決勝進出

後半も日本が主導権を握る展開となる。61分、山本がシュート。これは相手DFにブロックされるも、こぼれ球を拾った大畑歩夢が折り返す。これが右ポストに当たってゴールに吸い込まれる。しかしVARの結果、大畑がオフサイドであったと判定され、得点は認められない。

  • 64' 山田 楓喜 → 平河 悠

日本は66分、再び左サイドから大畑がクロスに川﨑が頭で合わせ、待望の追加点を挙げる。

  • 74' 藤尾 翔太 → 細谷 真大
  • 74' 荒木 遼太郎 → 松木 玖生
  • 87' 川﨑 颯太 → 内野 航太郎

日本の試合前に行われたグループBのもう1試合、韓国と中国の一戦は2-0で韓国に軍配。日本はUAEを下せばノックアウトステージ進出が決まるものの、得失点差で韓国を上回るため、さらなる得点が求められる状況。日本は最後まで攻撃の手を緩めなかったものの、3点目は奪えず。日本は2-0で勝利を収め、韓国とともにグループステージ突破を決めた。

日本は22日、グループ首位をかけて勝ち点、得失点差で並ぶ韓国と対戦する。

■大会概要

パリオリンピック予選を兼ねるAFC U23アジアカップカタール2024には、16チームが出場。グループステージは4チームずつ4組に分かれて行われ、各組上位2チームが準々決勝に進む。

今大会の上位3チームがオリンピック出場権獲得。4位のチームはアフリカサッカー連盟(CAF)加盟国とのプレーオフに回る。