フィギュアスケートのトップ選手が出場するISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズの第4戦、NHK杯国際フィギュアスケート競技大会が11月8日に代々木第一体育館(東京都渋谷区)で開幕。初日は各種目の前半が行われた。
■男子シングル
男子シングルのショートプログラム(SP)では、鍵山優真が圧巻の演技で首位発進を決めた。コンビネーションを含むすべてのジャンプを成功させ、スピンやステップでも最高評価。今シーズンの自身最高得点となる105.70点をマークした。
三浦佳生も会心の演技で2位スタート。自己ベストを上回る102.96点を叩き出し、キスアンドクライでは歓喜の表情を見せた。全体2番手で登場した壷井達也は大きなミスなくまとめ、85.02点で3位につけた。
▼鍵山優真のコメント
スタートポジションに入る前に、楽しんで滑るという意識と、日本の国旗や自分のバナーを振ってくださる方、拍手をしてくださる方がたくさんいたので、その方たちへの感謝を持って滑ろうと思った。演技自体はすごく良かったと思う。練習通り、最初から最後までできたと思うし、周りを見ながら演技に入り込むことができた。そこが良かったと思う。明日は明日で難しいプログラムを滑らないといけないので、ショートも同じだったが、練習以上を求めず、そのままを出し切りたい。
■女子シングル
女子シングルも日本人がトップ3を独占した。首位発進を決めたのは坂本花織。代名詞とも言える冒頭のダブルアクセルから観客を魅了し、78.93点をマークした。2位は71.69点で自己ベストを更新した千葉百音。3位の青木祐奈も自己ベストを上回る演技で、69.78点だった。
▼坂本花織のコメント
メイクするのに支障が出るくらい手が震えていたが、それまでの3カテゴリーの日本人選手の演技を全員観て、なにより一緒に練習してきたたっちゃん(壷井達也)がいい演技をしたので、自分もやらなきゃと思った。今日は1個1個丁寧にできたと思った。あとは人が決めるスポーツなので、どう評価されるのか楽しみだったが、予想を上回ったのでびっくりした。フリーは観ている方が乗れる曲なので、自分の演技に乗ってもらって、それを見てまた自分も乗っていけたらと思う。
■ペア
“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一が首位スタートを切った。トリプルトーループでミスがあったものの、それ以外は安定したパフォーマンスを披露。「ミスがあったけど、そこからきちんとリカバリーできたので、その点は良かった(三浦)」が振り返ったように、高評価の演技構成点も手伝い71.90点でトップに立った。
“ゆなすみ”こと長岡柚奈/森口澄士は自己ベストを更新する60.32点で5位。2位は70.28点のアナスタシア・メチョルキナ/ルカ・ベルラワ(ジョージア)、3位は69.15点のエリー・カム/ダニー・オシェイ(アメリカ合衆国)だった。
■アイスダンス
アイスダンスには日本から2組のカップルが出場。吉田唄菜/森田真沙也が64.30点で9位、田中梓沙/西山真瑚が59.15点でリズムダンスを折り返した。首位は86.32点のマディソン・チョーク/エバン・ベイツ(アメリカ合衆国)
■日程・放送予定
大会の模様はNHK総合/NHK BSで放送される。
▼1日目:11月8日(金)
12:35~ アイスダンス(リズムダンス)
- BS:NHK BS(12:30~14:00)
14:35~ ペア(ショートプログラム)
- 地上波:NHK総合(14:30~16:00)
16:10~ 男子(ショートプログラム)
- 地上波:NHK総合(16:05~17:57)
19:00~ 女子(ショートプログラム)
- BS:NHK BS(19:00~19:30)
- 地上波:NHK総合(19:30~20:45)
▼2日目:11月9日(土)
12:00~ アイスダンス(フリーダンス)
- BS:NHK BS(12:00~16:00)
14:00~ ペア(フリースケーティング)
- BS:NHK BS(12:00~16:00)
16:35~ 男子(フリースケーティング)
- 地上波:NHK総合(16:30~18:45)
19:30~ 女子(フリースケーティング)
- 地上波:NHK総合(19:30~21:45)
▼3日目:11月10日(日)
13:05 ~ 15:00 エキシビション
- 地上波:NHK総合(13:05~15:00)