(2024 Getty Images)
4月22日、北京2022においてフィギュアスケート・アイスダンスの日本代表を務めた "チームココ" こと、小松原美里/尊の2人がペアの解散を発表した。
また、美里は23年に及ぶ競技生活からの引退を、尊は現在様々な可能性を熟考している状況であることを併せて発表した。
日本国外を拠点にして外国人選手とパートナーを組んで活動していた美里と、アメリカ合衆国出身のティム・コレト(Tim KOLETO)がペアを組んだのは、2016年5月のこと。その後、2人は2017年に結婚を発表し、2020年には日本国籍を取得したコレトが、日本名となる小松原尊(こまつばら・たける)を名乗って競技会へ参加するようになる。
公私にわたってパートナーとなった2人は、2018年シーズンから全日本フィギュアスケート選手権大会で4連覇の快挙を成し遂げる。とくに、北京2022の日本代表選考を兼ねた全日本フィギュア2021では、村元哉中/高橋大輔のペアとのオリンピック出場枠をかけた、美しくも激しい氷上バトルを繰り広げて優勝し、国内におけるアイスダンスの注目度や人気を高める一翼を担った。
4度目の全日本制覇により、初のオリンピック出場を果たした北京2022では、団体戦のメダル獲得に貢献し、個人戦では22位の成績を残す。
その後も、美里と尊は世界フィギュア選手権大会や四大陸フィギュアスケート選手権大会などの国際大会において数々の入賞成績を収め、日本のアイスダンスを牽引。しかし、今年3月にカナダ・モントリオールで行われた世界フィギュア2024でのパフォーマンスを最後に、ペア解散という決断に至った。
小松原美里と尊が連名で発表した直筆メッセージは、以下の通り。
いつも応援して下さっている皆様へ
チームココを結成してから8年間、
日本スケート連盟関係者の皆様をはじめ、
スポンサーの筑波記念病院様、
温かい声援を送って下さったファンの皆様に
ご厚情を賜り、大変感謝しております。
スケートの素敵なところを沢山観させて、
経験させて頂きました。
この経験を活かし、どのように生きていくか
模索しながら、人として更に成長していけるように
学び続けます。
心より ありがとうございました。
小松原美里・尊
また、美里は今回の発表と当時に、自身のインスタグラムにて引退に関するコメントを、ラストパフォフォーマンスとなった世界フィギュア2024フリーダンス後の写真とともに英文テキストで投稿している。
本投稿の日本語訳は、以下の通り。
応援してくださる皆さんへ
私は、2024年3月にモントリオールで開催された世界選手権を最後に、23年間の競技生活に幕を閉じる決意をしましたことを、ここでお知らせいたします。
"今あるものに満足すること"
私はこれまでのキャリアを通じて、自分に足りないものを探し、自分にないものを追い求め、自分を追い込み続けてきました。振り返ってみると、私の競技人生は宝物のような素敵な思い出と美しい人たちに囲まれて、充実したものでした。
日本スケート連盟をはじめ、筑波記念病院様をはじめとするスポンサーの方々、2018年のクラウドファンディング支援者の皆様、そして氷の上や陸の上、精神面や肉体面で素晴らしい知識を与えてくださったコーチなど、多くの方々や団体の揺るぎないサポートのおかげで、山あり谷ありのカラフルな道をスケートとともに歩み、存分に楽しむことができました。温かい地元のアイススタッフの皆さん、貴重な時間を一緒に過ごしたパートナーたち、尊敬するメンター、素晴らしい友人、そして私を応援してくださる素敵なファンの皆様、そして家族。とくに、パートナーのティム。私を支えてくださったひとりひとりのおかげで、今の私があります。皆さんがいなければ、ここまで自分を追い込むことはできませんでした。皆さんに心から感謝しています。
スケートの旅を通じて、私はあらゆるチャレンジに正面から立ち向かい、その過程で癒す方法を見つけることもできました。素晴らしい経験もたくさんさせて頂きましたし、困難は自分の中で特別な美しさにも変化しました。
これまで学んだことを生かしながら、これからもひとりの人間としてできるだけ多くのことを吸収し、より豊かな社会の創造に貢献できる人間になるべく努力して参ります。
今後のプランとしては、ティムとプロスケーターとしてアイスショーに参加したいと思っておりますので、ぜひご連絡をよろしくお願いします。それと同時に、国籍に関係なく、スケーターが心身ともに健康で輝けるお手伝いができるよう、研究していきたいと思っています。現在の所属先が、引き続き私のマネジメント業務を行なってくださいますので、必要があれば私やエージェントまでご連絡ください。
初めてスケートをした時に頬に感じた風の感触は、何年経っても私を笑顔にしてくれます。
本当に幸せな競技人生でした。
心の底から皆さんに感謝しております。
Misato