ゼルデン・ジャイアントスラローム開催! どんな大会? 

アルペンスキー・ワールドカップ・シーズンの幕開けを告げる、オーストリア・ゼルデンのジャイアントスラローム大会。北京2022に向けて重要なこの大会について紹介しよう。 

文: Nicolas Kohlhuber
写真: 2020 Getty Images

レッツゴー!

スイス・レンツァーハイデで幕を閉じた2020/2021のシーズンから7ヶ月と2日。アルペンスキー・ワールドカップのシーズンが再び始まる。期間は、2021年10月23日から2022年3月20日。ペトラ・ブルホバ(スロバキア)とアレクシ・パンテュロー(フランス)は、ひときわ大きなクリスタルグローブ(*)を今季も視野に入れていることだろう。アルペンスキーには各種目があるなか、新しいシーズンはジャイアントスラローム(大回転)の大会で開幕するのが恒例。北京2022を前に、オーストリアのゼルデンで開かれるこの大会について、注目選手や競技形式、スケジュールなど、各情報をまとめた。

*シーズンの終わりの種目別首位、総合勝者に贈られる賞・トロフィー。総合勝者には種目別よりも大きなクリスタルグローブが贈られる。

ゼルデンで注目の選手は?

会場となるゼルデンは、オーストリアのレッテンバッハ氷河に位置するリゾート地。ワールドカップ・シーズンの最初の大会となる今回の大会には、ジャイアントスラロームのトップ選手らが集結する。

昨年、アレクシ・パンテュローはアルペンスキーで総合優勝を果たしたほか、種目別ジャイアントスラロームでもクリスタルグローブを獲得。2位のマルコ・オーデルマット(スイス)に51ポイント差で勝利した。しかし、今シーズンは状況が一変するかもしれない。スイスの若きスター、オーデルマットはAFP通信に「目標はクリスタルグローブ」と語っており、シーズン序盤から熾烈な戦いが期待される。

ジャイアントスラローム男子では、実力のある選手がフランスとスイスに多く、昨年のランキングトップ15選手のうち7人がフランスあるいはスイス勢で、表彰台でシーズンを終えたパンテュロー、オーデルマットを除くと、ロイック・メイヤール(5位)、ジャスティン・ムリシエ(11位)、ジーノ・カヴィーゼル(12位)がスイス出身で、フランスからはマチュー・フェーブル(4位)とティボー・ファブロ(Thibaut Favrot/10位)が名を連ねている。

しかし、タイトルを狙うのは彼らだけではない。ノルウェーのヘンリック・クリストファーセン、イタリアのルーカ・デ・アリプランディーニ、スロベニアのザン・クラニエッツが多くのポイントを獲得することが予想される。ゼルデンが今季最初の大会であることを考えると、予想外の展開もありうる。昨年は、ルーカス・ブローテンがシーズン最初のレースで優勝。ノルウェー人選手によるワールドカップ初、そしてこれまでのところ唯一の表彰台となった。

女子選手を見てみよう。昨年、総合優勝を飾ったのはペトラ・ブルホバだが、ここゼルデンでのスター選手ではない。昨シーズン彼女は地元スロバキアのジャスナで開催されたジャイアントスラロームの大会では優勝したものの、シーズンを通して種目別では6位にとどまった。

4勝をおさめて1位になったのはマルタ・バッシーノ(イタリア)だ。前シーズンにフェデリカ・ブリニョネがジャイアントスラロームで種目別優勝を果たしていることから、2シーズン連続でクリスタルグローブがイタリアに留まることに。しかし、最大の話題は、昨シーズンのランキングではあまり注目されなかった選手、そう、ミカエラ・シフリンだ。オリンピックでの金メダルを2個獲得しているシフリンは、2022年の北京オリンピックに向けて輝きを放つことが予想される。

また、スイス出身のミッシェル・ギサンララ・グード・ベーラミも今シーズンの活躍が期待されている。昨シーズンの総合ランキングでは、2人ともトップ3に入った選手だ。

関連日本からは安藤麻、水谷美穂、荒井美桜が出場

ゼルデン・ジャイアントスラロームの大会形式

アルペンスキーは主に高速系と技術系の種目に分けられ、ジャイアントスラロームは技術系の中で最もスピードが出る種目。1日にレースが2回行われ、合計タイムで順位が決まる。スキーヤーは、旗門を通過してできるだけ早くゴールに到達することが求められる。1本目のタイムをもとに、上位30人のみが2本目を滑ることができる。2本目は別のコースで行われ、1本目で30位となったスキーヤーから順に滑走する。

優勝100ポイント、2位80、3位60、4位50……といった具合に、上位30選手にポイントが与えられ、これらのポイントをもとに、ワールドカップのランキングが決まる。

レース前の1週間は、標高3,000メートル以上のゼルデンでトレーニングが行われ、スキーヤーらはこの間にゼルデンの斜面を把握する。 スタート地点とゴール地点の標高差は370メートル。平均斜度は33%だが、65%に達する場所もあり、スキーヤーは時速80kmに達することもある。

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ゼルデン・ジャイアントスラローム日程

10月23日(土)女子ジャイアントスラローム 

  • 1本目スタート:午前10時 
  • 2本目スタート:午後1時15分  

10月24日(日)男子ジャイアントスラローム 

  • 1本目スタート:午前10時 
  • 2本目スタート:午後1時30分

北京2022でのアルペンスキー

冬季オリンピックのアルペンスキー競技は、男女ジャイアントスラローム、男女ダウンヒル(滑降)、男女スラローム(回転)、男女スーパーG(スーパー大回転)、男女アルペンコンバインド(アルペン複合)、混合団体の11種目。2022年2月6〜19日の予定で、延慶ゾーンにある国立アルペンスキーセンターで行われる。

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