アイスホッケーの基本的なルールは、試合を見ていれば理解できるが、そのニュアンスをより深く理解することで、より一層アイスホッケーを楽しむことができる。今回は、**北京2022**アイスホッケーを前に、アイスホッケーの基本的な用語を紹介する。
競技場
- **アイスホッケーリンク:**アイスホッケーの試合は、四隅が丸くなった長方形の形状をした氷面でプレーされる。リンクはボードで囲われていて、長さは56〜60m、幅は26〜30mある。
- **ボード:**アイスホッケーリンクを囲むフェンスの役割を果たす。リンク外周のボードの上には、耐衝撃ガラス製の透明のバリアが全周にわたって設置されている。
- **ゾーン:**ラインによって区切られた、リンクの氷面を分割した領域。それぞれ、ディフェンディング・ゾーン、ニュートラル・ゾーン、アタッキング・ゾーンと呼ばれる。
- **フェイスオフ・サークル:**半径4.5mの円を青いラインで描いたもの。各ゴールラインから6メートルの仮想直線上になければならない。
- **ゴール・クリーズ:**ゴール前の青色で塗りつぶされた部分。ゴールが決まった瞬間に、攻撃側の選手が故意にゴール・クリーズに侵入したと判断された場合、そのゴールは無効となる。
競技用具
- **パック:加硫処理された硬質ゴム製の平な円柱状のもので、**スティックを使って弾き、ゴールに打ち込み得点を競う。
- **スティック:**先端に平らな湾曲したブレードがついた細長い棒で、カーボンや木でできている。シュートやパス、スティックハンドリングに使用する。スティックの大きさは、使用する選手の身長や体重によって異なる。
- スケート靴: アイスホッケー選手が氷上でプレーする際に履くもので、足や足首を怪我から守るために頑丈にできている、特殊なスケート靴。
- ゴール: 2本の縦棒と1本の横棒で構成されたゴールフレームの後ろにネットを取り付けたもの。フィールドプレーヤーの選手は、パックをゴールに打ち込んで得点を狙う。
得点
- **試合:**ピリオドと呼ばれる20分のプレーを計3回行い、ピリオド間は、15分の休憩が入る。試合終了時に引き分けの場合、必要に応じて延長戦および/または、シュートアウトが行われる。
- ゴール: 規則に従って、相手チームのゴールネットに正当な方法でパックを入れるとゴールとなる。パックは完全にゴールラインを越えなければならない。より多くのゴールを決めたチームが試合に勝利する。
- **フェイスオフ:**試合開始時または試合停止後は、レフェリーが落下させるパックをスティックで弾き合うフェイスオフによって開始される。パックが投げ入れられた瞬間から、試合時間が開始される。
- アイシング: センターレッドライン、相手チームのレッドゴールラインの順に越えてシュートし、ゴールを決めずにパックがいずれのチームの選手にも触れられることがなかった場合は、アイシング(反則)と見なされる。
- **パワープレー:**一方のチームの選手がルール違反で一定の時間ペナルティーを受けて試合から外され、選手の数が少ない状態。つまり、一方のチームが数的優位にあるとき。
- **ペナルティーショット:**相手がゴールテンダーと1対1になったとき、防御側の反則で与えられるペナルティーの一種。シューターとゴールテンダーを除く両チームの選手は、全員ベンチに引き上げる。センターフェイスオフスポットにパックを置き、レフェリーのホイッスルにより攻撃側の選手がゴールにパックを運び、シュートを行う。
- **延長戦(オーバータイム/エクストラピリオド):**第3ピリオド終了時に同点の場合、レフェリーによって延長時間が割り当てられる。延長戦は勝敗を決めるもので、最初のゴールが決まるまで続く。延長戦の間に1点も入らない場合は、シュートアウトが行われる。
チーム
- **ゴールテンダー(ゴールキーパー/ゴーリー):**相手チームのショットからゴールを守り、得点を阻止することを役割とする選手。ゴールテンダーは、マスク、シールド、トラッパー(キャッチャー/キャッチグローブ)などの特別な装備の装着が認められていて、スティックはフィールドプレーヤーより幅が広い。
- **ディフェンダー:**自陣での守備を担当し、相手の攻撃を阻止する。攻撃時には相手ゾーンからパックを出させない役割を担う選手。ディフェンスは2人の選手が担当する。
- **フォワード(アタッカー):**最前列で攻撃を担当する3人の選手(中央に位置するセンターと、左右にライトウイング、レフトウイングがいる)
北京2022アイスホッケー
アイスホッケーは、五棵松体育館と国家体育館を会場で、2022年2月3〜20日の日程で行われる。2月3日の女子アイスホッケーには、**スマイルジャパン**が登場!3大会連続で初戦はアイスホッケー大国スウェーデンと対決となる。
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