ココ・ガウフがビーナス・ウィリアムズから学んだ貴重な教訓

執筆者 Courtney Hill
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Coco Gauff and Venus Williams competing in the doubles event at the 2021 French Open.
写真: 2021 Getty Images

コリ・“ココ”・ガウフ(アメリカ合衆国)は、2019年のウィンブルドンテニス(全英オープン)でビーナス・ウィリアムズ(同)を破る大金星を挙げた。その2年後の全仏オープンでは、ウィリアムズとダブルスを組むことで、ガウフは多くのことをウィリアムズから学んだ。

2019年まで、ガウフはほとんど名の知られていない選手だった。しかし、彼女はたった15歳でウィンブルドンに新星のごとく登場し、初戦でウィリアムズを破りセンセーションを引き起こした。

大会が始まる前、ガウフはウィリアムズ姉妹(ビーナスとセリーナ)のどちらかと対戦するチャンスを夢に描いていた。そして、それが実現した。しかし、その緊張感や不安は非常に大きかったようだ。

「コートに入った時、私は音楽を大音量で聴いていました。なぜなら、観客を見たり、歓声を聞いたりしたくなかったからです」と、彼女はファッション誌ヴォーグに語っている。

「試合中、私はスコアボードを見ないようにしました。なぜなら、彼女(ビーナス)の名前を見たくなかったからです。ただ、もし完璧な世界があったら、私は2人(ビーナスとセリーナ)と対戦したかったでしょうね」

10代の若手が女子テニス界最高峰の選手を破ろうとする瞬間を全世界が見守る中、少なくともガウフにとっては、この試合はコート上で繰り広げられたこと以上の意味があった。

「彼女(ビーナス)は私に謙虚さの重要性、テニス以外の生活を楽しむことの大切さ、そしてコート上で感情を出すことの必要性を教えてくれました」

ガウフは、2年後の全仏オープンでビーナスとダブルスを組んでプレイした。1回戦で敗退したガウフは、ビーナスの前でラケットを壊した時のことを思い出す。ビーナスは、彼女に感情を抑え込まないようにと励ました。

「彼女は『それでいいのよ。それがその時、あなたに必要だったことだから』と言いました」とガウフは語った。

ココ・ガウフにとってパリが2024年の目標

19歳のガウフは、2023年に全米オープンで優勝しグランドスラム初勝利を飾った。

彼女は、ノートアプリにリストアップした2024年の目標を明かした。「最大の目標は、グランドスラムで勝ち、オリンピックでメダルを獲得することです」

2022年の全仏オープンで準優勝をしているガウフにとって、同じ会場のローラン・ギャロスで実施されるパリ2024テニス競技にも前向きだ。「パリは私のお気に入りの町なので、ぜひそこで勝ってみたいです。きっと、それはとても特別なことになります」