旗手・郷「本当に幸せです」、渡部「旗を目の前にしたときには緊張感」

国家体育場で行われている北京2022オリンピックの開会式。スピードスケートの郷亜里砂とノルディック複合の渡部暁斗が旗手を務めた。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
日本選手団の旗手を務める郷亜里砂と渡部暁斗=北京2022開会式、2022年2月4日
(2022 Getty Images)

2月4日午後8時(現地時間)に始まった北京2022冬季オリンピックの開会式が華やかに執り行われる中、スピードスケートの**郷亜里砂とノルディック複合の渡部暁斗**が旗手として国旗を掲げ、日本選手団を率いて入場した。北京オリンピックの日本代表選手リストには、男子選手49人、女子選手75人の合計124選手が名を連ねる。

旗手として入場行進した渡部は、ソチ大会と平昌大会で2大会連続銀メダルを獲得するなど、ノルディック複合のエースとして長年チームを率いてきた。

北京大会が自身5度目のオリンピックとなる渡部だが、開会式参加は今回が初。「実際に旗を目の前にしたときには緊張感がありました。日本の国旗を持たせてもらうというなかなかない貴重な機会でもありますし、郷さんと二人で国旗を持って入場できたことを嬉しく思います。オリンピック5 回目にして開会式は初めて出たのですが、出て良かったと思いました。日本の国旗を持って入場してすごく気持ちが引き締まりましたし、日本代表だという気持ちをより強く持って大会に臨めそうです。この気持ちを最高のパフォーマンスにつなげられるようにこれから準備して良いオリンピックにしたいと思います」 とコメントした。

(2022 Getty Images)

一方の郷は、平昌大会に続いて2度目のオリンピック出場。34歳の郷は、同大会の500mで8位の成績をおさめ、大会後一時は現役を引退したが、再びアイスリンクに戻ってきた。北京大会ではスピードスケート女子500mに出場する。

大役を果たした郷は、「無事に旗手を務めることができてホッとしています。実際に会場を歩いてみてすごく気持ちが高まりましたし、こんな貴重な経験をさせていただき本当に幸せです。これから沢山の競技が始まりますがTEAM JAPAN が一つになって頑張る姿を見ていただきたいです」 と語った。

冬季オリンピックの歴史を振り返ってみると、4年前の平昌2018ではスキージャンプの**葛西紀明が旗手を担当。それ以前には、バンクーバー2010でスピードスケートの岡崎朋美(長野1998で銅メダル)、長野1998でスピードスケートの清水宏保(同大会で金メダル)らが務めているほか、カルガリー1988では東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子**会長(アルベールビル1992でスピードスケート銅メダル)が旗手を務めてきた。

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