北京で弾ける! 10代の日本人アスリート13人
北京2022冬季オリンピックに出場する日本代表選手124人のうち、10代の選手は13人。才能あふれる若きアスリートたちを紹介しよう。
**北京2022冬季オリンピックで日本選手団の主将を務めるスピードスケートの高木美帆が初めてオリンピックに出場したのが、バンクーバー2010で15歳。旗手を務めるノルディック複合の渡部暁斗**のオリンピックデビューはトリノ2006で17歳。以来、ふたりは世界で活躍するトップアスリートとして成長してきた。
今回の北京大会でもかつての高木や渡部がそうだったように、10代の才能あふれる若きアスリートたちがそれぞれに取り組んできたことを、4年に1度の大きな舞台で発揮する。
今回の大会で、そしてこれからも、多くを吸収して成長することが期待される10代の13人の顔ぶれを見てみよう。
村瀬心椛(17)、スノーボード
最年少となるのが、岐阜県出身のスノーボーダー村瀬心椛(ここも)。2004年11月7日生まれの村瀬は、17歳2ヶ月で北京オリンピックを迎える。すでに国際大会でも成績を残しており、北京オリンピックで金メダルを獲得すれば、平昌大会で**クロエ・キム**(アメリカ合衆国)が樹立した女子スノーボーダーとして最年少記録17歳296日を更新することになる。
今シーズンのワールドカップではビッグエアの初戦、およびスロープスタイルの初戦でそれぞれ自身初勝利をあげた。勝利後のインタビューに英語で落ち着いて応える姿が頼もしい!
北京オリンピック日程|スノーボード女子スロープスタイル 2月5、6日、ビッグエア 14、15日
河辺愛菜(17)、フィギュアスケート
バンクーバー2010で銀メダルを獲得した**浅田真央に憧れてフィギュアスケートを始めたという、愛知県出身の河辺愛菜**(まな)。浅田がこだわったトリプルアクセルを武器としており、シニア2季目となる今シーズンの全日本選手権では、ショート、フリーともに成功させた。
北京オリンピック日程|フィギュアスケート団体戦 2月4〜7日、女子シングル 15、17日
川村あんり(17)、フリースタイルスキー
フリースタイルスキーのモーグルで勢いを増しているのが、新潟育ちの**川村あんり**。中学3年生の15歳でワールドカップデビューを果たし、今季ワールドカップでは3勝! 長野オリンピック以来24年ぶりのモーグル日本女子金メダル獲得に期待が寄せられている。
北京オリンピック日程|フリースタイルスキー女子モーグル 2月3、6日
小野光希(17)、スノーボード
2020年に行われたローザンヌ・ユースオリンピックのスノーボード女子ハーフパイプを制した**小野光希**(みつき)。埼玉県出身の小野は、1月のワールドカップでも2位の成績を収め、北京行きの切符を手にした。自身のインスタグラムで「幼稚園の頃からの夢がひとつ叶いそうです。初めてのオリンピック、楽しみです!」と意気込みを語る。
北京オリンピック日程|スノーボード女子ハーフパイプ 2月9、10日
堀川桃香(18)、スピードスケート
小平奈緒や高木美帆など、ベテラン女子スピードスケーターの背中を見て成長するのが、北海道出身の堀川桃香。スピードスケート日本代表では最年少。今年ワールドカップデビューを果たした堀川は、5000mに出場する。
北京オリンピック日程|スピードスケート女子5000m 2月10日
三木つばき(18)、スノーボード
静岡県出身のスノーボーダー**三木つばき**。12月のワールドカップではスノーボード女子パラレル大回転(パラレルジャイアントスラローム)で、自身初の表彰台に立つなど、好調ぶりを見せている。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックを見据えて、北京オリンピックを「スタートライン」と語る。
北京オリンピック日程|スノーボード女子パラレル大回転 2月8日
鍵山優真(18)、フィギュアスケート
神奈川県生まれのフィギュアスケーター**鍵山優真**。ローザンヌ2020ユースオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで優勝し、2021年の世界選手権で3位に輝くなど、飛ぶ鳥を落とす勢いでトップスケーターへとのぼり詰めた鍵山。日本フィギュア界の未来を担う存在として注目が集まる。
北京オリンピック日程|フィギュアスケートの団体戦 2月4〜7日、男子シングル 8、10日
近藤心音(18)、フリースタイルスキー
フリースキーの第一人者と言われる父・近藤信さんを師と仰ぐ、長野県出身のフリースタイルスキーヤー**近藤心音**(ここね)。「今回のオリンピックは、次のイタリアのオリンピックに向けての通過点」とし、「成績というよりも、自分のいいところや強みを出して、かっこいい滑りをして、スロープスタイルの魅力を伝えられたらいいなと思っています」と語る。
フリースタイル女子スロープスタイルと、北京大会で新しく採用されるフリースタイル女子ビッグエアに出場予定。
北京オリンピック日程|フリースタイルスキー女子ビッグエア 2月7、8日、スロープスタイル 13、14日
宮田将吾(19)、ショートトラック
ローザンヌ2020ユースオリンピックで金メダルを獲得した、大阪府出身のショートトラック・スケーター**宮田将吾**。「金メダルを取れば冬季五輪の最年少記録更新となります。頑張ります」と、記録更新に意欲を見せる。
北京オリンピック日程|ショートトラック男子 2月5〜16日
平野海祝(19)、スノーボード
兄・歩夢(あゆむ)と共に北京行きの切符を手にした、新潟県出身のスノーボード男子ハーフパイプの**平野海祝**(かいしゅう)。代表内定の会見では、「ずっと夢だった舞台なので、たどり着けたことにあまり実感がない」とコメント。夢の舞台で「自分らしい滑り」を披露する。
北京オリンピック日程|スノーボード男子ハーフパイプ 2月9、11日
山下栞(19)、アイスホッケー
女子アイスホッケー「スマイルジャパン」でディフェンダーを務める、大阪府出身の**山下栞。姉・光**と共にオリンピック初出場を決め、「若さを生かしたプレーでチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と力を込める。
北京オリンピック日程|アイスホッケー女子 2月3日から
平野流佳(19)、スノーボード
小野や鍵山、宮田と同様、ローザンヌ2020ユースオリンピックで金メダルを獲得した、大阪府出身の**平野流佳**。今季のスノーボード男子ハーフパイプのワールドカップ3戦で、優勝、2位という結果を残している。その成績を自信に、目標は金メダル。さらに「(自分の)やりたいルーティーンを決めたい」というが、そのルーティーン内容については「シークレット」。大会当日の演技を楽しみにしたい。
北京オリンピック日程|スノーボード男子ハーフパイプ 2月9、11日
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國武大晃(19)、スノーボード
スノーボード男子スロープスタイル、ビッグエアの**國武大晃**(ひろあき)。平昌2018では日本選手団最年少15歳で代表入りし、北京が自身2度目のオリンピックとなる。平昌大会では予選落ちの結果で悔しい思いをし、「この4年間、頑張ってきたので、結構いい準備はできているのかなと思います」と自信をのぞかせる。
北京オリンピック日程|スノーボード男子スロープスタイル 2月6、7日、ビッグエア 14、15日