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オリンピック総括:東京2020 バスケットボール

ルカ・ドンチッチのスロベニア躍進、アメリカの圧倒的強さなど、東京2020でのバスケットボールハイライト、メダリスト、パリ2024注目選手などを紹介。

1 By Alvaro Segarra
FRA USA basket
(写真: 2021 Getty Images)

オリンピックでのバスケットボールは常に期待を裏切らない。それは、東京2020も例外ではなかった。

男女それぞれのトーナメントでスリリングな戦いが見られ、さいたまスーパーアリーナのコートでは歴史的な出来事も起こった。

ケビン・デュラントカーメロ・アンソニーを抜いて、アメリカ男子のオリンピック歴代最多得点記録を更新。スロベニアとベルギーがオリンピック初出場を達成。スー・バードダイアナ・トーラジが5個目の金メダルを獲得して、史上最高のバスケットボール選手としての地位を確立した。

東京2020でのバスケットボールで最も印象的な瞬間を振り返るとともに、メダリスト、そして3年後に迫ったパリ2024での注目選手を紹介したい。

東京2020 バスケットボール トップ5の瞬間

2021年に開催された東京2020オリンピックを振り返る。

1 - フランスが初日にアメリカを破る

アメリカ男子チームは、東京2020に向けたトレーニングキャンプ中、ナイジェリア(バスケットボールでアフリカの国がアメリカに勝ったのは初めて)とオーストラリアに敗れた。チームUSAのファンはもちろん、過去3回のオリンピックでチームに注目していた人でも、オリンピックグループ開幕戦のフランス戦に向けて心配する声は少なかった。

フランスには、ユタ・ジャズのセンター、リュディ・ゴベールやニューヨーク・ニックスのガード、エバン・フルニエといったNBAのタレントが揃っていたとはいえ、アメリカのロスターは、複数のNBAチャンピオン、ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、オールスター、オールNBAファーストチームに選ばれた選手で編成されていたからだ。

当然アメリカが勝つと思われていた。そしてアメリカ代表には、北京2008、ロンドン2012、リオ2016に続いて4連覇が期待されていた。

しかし、そんな話はフランスに関係なかった。

前半はアメリカが8点をリードして順調に進んだように見えたが、後半に入るとフランスが一気に攻勢に転じた。フランスはアメリカのオフェンスを封じ込め、リバウンドを制し(フランスはアメリカを42-36で上回った)、フルニエのホットショット(ゲームハイの28点)にも助けられて83-76で勝利。オリンピック界とバスケットボール界に衝撃を与えた。

この敗戦により、アメリカはアテネ2004以来続いていた連勝が25で止まった。

ゴベールは、アメリカの選手たちが国際ルールに慣れるのに苦労したのではないかという質問に対して、Olympic.comに次のように答えた。

「特に、フレイグラント(スポーツマンらしくないファウル)の判定に関しては、たくさんのニュアンスがあります。NBAでは、本当に誰かを傷つけようとしていない限り、コールされない。アメリカの選手たちは、大会を通して慣れてくると思う。彼らはどんどん良くなっていくと思う」

ゴベールの言葉通り、アメリカは決勝でのフランス戦を含め、オリンピックでの残りの試合を勝ち抜いていった。

決勝戦ではフランスにも勝利し、見事に優勝。しかし、フランスとファンは、グループステージではなく、決勝でのアメリカ戦を求めていただろう。それでも、フランスはアテネ2004以来の銀メダルを獲得した。

2 - ルカ・ドンチッチとスロベニアの驚異的なオリンピックデビュー

ダラス・マーベリックスが2021年のNBAプレーオフの1回戦で敗退した後、ドンチッチはスロベニア男子代表チームに合流し、リトアニアのカウナスで開催された重要なオリンピック予選大会(OQT)に出場した。

ドンチッチの出場に関係なく、戦前はリトアニアがホームコートでの戦いを制し、OQT優勝4チームのうちの1チームとして東京2020出場権を獲得するゴールデンチケットを手に入れると思われていた。

しかし、決勝戦では、ドンチッチがモンスター級のトリプルダブル(31点、11リバウンド、13アシスト)を記録し、スロベニアがリトアニアを96-85に勝利。同国史上初のオリンピックバスケットボール大会出場を決めた。

そして、日本に到着したJunaki(ヒーロー)は、グループリーグの3試合に全勝(スペインとアルゼンチンからも金星奪取)。ノックアウトラウンドに進出した。ドンチッチは、NBAのビッグスターであり、将来のMVP受賞者になるのではないかと言われている実力を、大会を通じて証明した。118-100で勝利したアルゼンチン戦では、オリンピックの1試合の総得点で史上2位となる48点を記録し、2012年のレブロン・ジェームズ以来となるトリプルダブルを達成した(準決勝のフランス戦で16点、10リバウンド、18アシストを記録)。

ドンチッチとスロベニアは、準決勝でフランスに1点差で敗れた後、銅メダル決定戦でオーストラリアに敗れ、惜しくも敗退した。

2024年のオリンピック出場を目指すスロベニアにドンチッチが戻ってくるかどうかはわからない。しかし、東京でのパフォーマンスを見れば、彼らがパリでの表彰台を目指すのは当然だ。

Japan Women's Basketball
Japan Women's Basketball (2021 Getty Images)

3 - 女子日本代表、決勝までの道のり

東京2020以前、日本女子代表のオリンピック大会での最高成績は、1976年のモントリオール大会での5位だった。

しかし、日本は2019年のFIBAアジアカップで金メダルを獲得するなど、好調な成績を収めて自国開催のオリンピックに臨んだ。その好調さはオリンピックにも引き継がれ、ロンドン2012の銀メダリストであるフランスを破り、グループ2位でノックアウトラウンドに進出。

準々決勝では、オリンピックデビューのベルギーと対戦したが、試合は一進一退の攻防が続き、残り30秒で林沙希選手の3ポイントが決まり、86-85とリードしました。残り30秒で林咲希の3ポイントシュートが決まり、86-85と逆転。最後にキム・メストダフが放ったジャンプショットが枠に弾かれ、日本は準決勝に進出。

再びフランスとの対戦となったが、グループステージで74-70で勝利したときのような接戦にはならなかった。町田瑠唯の信じられないような活躍(オリンピック1試合の新記録となる18アシストを記録)により、87-71で勝利し、日本は初めて決勝に勝ち進んだ。

日本は、アメリカの7連覇を阻むことはできなかった。それでも東京2020のチームパフォーマンスの中で、この大会で初のメダル(銀メダル)を獲得した。

4 -スー・バードとダイアナ・トーラジが歴史に名を刻む

バードトーラジは、バスケットボール史上最も偉大な選手の一人だ。東京2020が始まる前からわかっていたことだったが、チームUSAがオリンピック7連覇を果たしたことで、2人のバスケットボール殿堂入りは確実になった。

日本に勝利した後の表彰式で、アメリカ女子チームが表彰台の一番上に上がったとき、バードとトーラジ(オリンピックの金メダル、FIBAワールドカップの金メダル、WNBAのタイトル、NCAAのタイトルを獲得した11選手のうちの2選手)には、オリンピック史上、性別を問わずバスケットボール選手が獲得した最多となる5個目の金メダルが授与された。

パリ2024に両選手がアメリカ代表の一員として参加する可能性は低いため、両選手のオリンピックキャリアの集大成にふさわしい結果となった。

5 - ケビン・デュラントがアメリカ歴代最多得点王に

確かにアメリカは、オリンピック前のウォームアップキャンプで行われたエキシビションゲームで何度か負け、東京2020開幕戦ではフランスに敗れたが、それらの困難を乗り越えて、ケビン・デュラントとアメリカ男子代表は本番を迎えた。

デュラントは、グループリーグ最終戦のチェコ戦でカーメロ・アンソニーが記録した336得点を上回り、大会期間中に米国男子オリンピックバスケットボール史上最多得点者となった(デュラントはチェコ戦で23得点、8リバウンド、6アシストを記録)。

Kevin Durant (2)
Kevin Durant (2) (2021 Getty Images)

ブルックリン・ネッツのスーパースターは、金メダルをかけたフランス戦でも傑出した活躍を見せ、29得点、6リバウンドを記録。デュラントはアンソニーとともに、オリンピック男子バスケットボール史上、3度の金メダルを獲得した唯一の選手となった。

フランス戦終了時点で、デュラントはオリンピックでの通算得点を435点に伸ばし、オリンピック3大会で100点以上を獲得した初の選手に

もしデュラントがパリ2024年にもチームUSAの一員として出場すれば、4つ目の金メダルを獲得し、オリンピック史上最も成功した男子選手として称えられる可能性がある。

最後の大会

東京2020では、3人のバスケットボール界のレジェンドが国際舞台から引退した。パウ・ガソルマルク・ガソル、そしてルイス・スコラだ。

スコラは、アテネ2004で金メダル、4年後の北京大会で銅メダルを獲得し、5回目のオリンピック出場を果たした。

しかし、日本で行われた準々決勝でオーストラリアに敗れ、41歳のスコラの象徴的な代表キャリアは終わりを告げた。

敗戦後、さいたまスーパーアリーナに集まった人々のスタンディングオベーションの中、残り1分足らずで交代した41歳のスコラは、「楽しかったよ。これからの選手たちの時代。我々の時代は終わった」と語った。

スコラは、スペインが準々決勝でアメリカに敗れた後、その日のうちに代表引退を発表したガソル兄弟についても言及した。

パウ・ガソル(41歳)は、スペイン代表で輝かしいキャリアを積み、2006年のFIBAワールドカップでの金メダルや3つのオリンピックメダル(2008年と2012年の銀メダル、2016年の銅メダル)など、国際大会で11個のメダルを獲得した。

マルク・ガソル(36歳)は、FIBAワールドカップ優勝2回に加え、2008年と2012年のオリンピック銀メダルを含む9つのメダルを獲得し、代表キャリアを終えた。

ハロー・パリ2024

アメリカは、パリ2024に男女ともに王者として臨む。そして、オリンピックタイトルを守るために、多くのエキサイティングな選手をフランスに派遣するだろう。

男子では、デュラントが4つ目の金メダルを狙う可能性があり、これにより彼はオリンピック史上最も成功した男子選手となるかもしれない。メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンなど、NBAで活躍している若手選手も多い。

アメリカ以外では、スロベニア(出場権を得られれば)、特にルカ・ドンチッチが東京以上の活躍をして初のメダル獲得を狙う。

女子では、トーラジが6個目の金メダルを目指して戻ってくる可能性もあるが、バードは東京2020年が彼女にとって最後のオリンピックであると話している。アメリカでは、アジャ・ウィルソンが東京オリンピックでのデビュー戦で活躍し、ブレアナ・スチュワートが2つ目の金メダルを獲得してトップ選手の実力を証明した。

Olympics.comでバスケットボールのリプレイは見られる?

リプレイは、こちらから。

次の大会は?

世界最高峰の女子リーグが早くも開幕。 東京オリンピック開催に合わせて中断していたWNBAが、8月12日(木)に再開された。

男子では、NBAの新シーズンが10月19日に開幕し、ユーロリーグの第1週が9月30日に開幕。

2020バスケットボール メダリスト

女子

金:アメリカ

銀:日本

銅:フランス

男子

金:アメリカ

銀:フランス

銅:オーストラリア

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Kevin DURANTKevin DURANT
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