BWF(世界バドミントン連盟)が主催する「世界バドミントン選手権大会2022(世界バドミントン)」が東京体育館(東京都渋谷区)にて開幕し、大会初日の8月22日には、男女のシングルスとダブルス、また混合ダブルスの合計5種目の1回戦(ラウンド1)が行われた。
男子シングルス代表の西本拳太は、世界ランキング現在3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)と対戦。第1ゲームの序盤から、西本がゲームを支配し、最大7点差に広げる場面を見せるなど、格上選手を圧倒して、最終21−15でこのゲームを奪う。続く第2ゲームでは、前半にアントンセンがリードするも、西本も負けじと食らいつくシーソーゲームとなる。15点同点の場面から、西本が連続5ポイントをマークして勝利に王手をかけるが、アントンセンも連続で4ポイントを奪い返して、世界ランキング上位プレーヤーの意地を見せる。しかし、最終的に西本が逃げ切って、21−19で第2ゲームも奪い、2−0のストレート勝ちを収める大金星をあげた。
奈良岡功大は、ダヌィーロ・ボスニック(ウクライナ)と対戦。第1ゲーム前半は、ボスニックにリードを許すも、7点同点に追いついてからは奈良岡が逆転してリードし、21−12で勝利する。つづく第2ゲームでは、両者一歩も引かない攻防戦が繰り広げられるも、奈良岡が13点同点に追いつくと、ここから再度ゲームを支配し、ボスニックを突き放す。最終的に、21−17で連続でゲームを奪い、ストレート勝利で2回戦進出を決めた。
Tokyo2020男子シングルス代表の常山幹太は、タイ代表のシットヒコム・タンマシンと対戦し、第1ゲームを有利な展開で奪ったものの、第2ゲームの後半で失速してしまい、相手にゲームを奪われてしまう。最終の第3ゲームでも、後半に連続7ポイントを許してしまうなど、常山は勢いを取り戻すことができずに、ゲームカウント1−2(21−13、16−21、13−21)で初戦敗退となった。
女子シングルスのラウンド1には、大堀彩が出場し、ベトナム代表のグエン・トゥイ・リンと顔を合わせる。第1ゲームは、大堀が大きくリードする展開で奪ったものの、第2ゲームは相手の勢いに追いつくことができず、19−21の僅差でゲームを奪われてしまう。そして、最終の第3ゲームでは、後半に最大11点差にまで広げられてしまうなど、大堀は流れを引き寄せることができないまま、試合が終了。ゲームカウント1−2(21−12、19−21、11−21)で1回戦敗退となった。
明日(23日)以降、西本はフェリックス・ブレステット(スウェーデン)と、奈良岡はクンラブット・ヴィチットサーン(タイ)と、それぞれ2回戦で戦う。
■日本代表選手
男子(16名)
- 桃田賢斗(東日本電信電話株式会社社員)
- 常山幹太(トナミ運輸株式会社社員)
- 西本拳太(株式会社ジェイテクト社員)
- 奈良岡功大(IMG)
- 保木卓朗(トナミ運輸株式会社社員)
- 小林優吾(トナミ運輸株式会社社員)
- 古賀輝(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤太一(東日本電信電話株式会社社員)
- 竹内義憲(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 松居圭一郎(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 岡村洋輝(BIPROGY株式会社社員)
- 小野寺雅之(BIPROGY株式会社社員)
- 渡辺勇大(BIPROGY株式会社所属)
- 金子祐樹(BIPROGY株式会社社員)
- 山下恭平(東日本電信電話株式会社社員)
- 緑川大輝(早稲田大学4年)
女子(16名)
- 山口茜(株式会社再春館製薬所社員)
- 奥原希望(太陽ホールディングス株式会社所属)※8月19日付出場辞退
- 髙橋沙也加(BIPROGY株式会社社員)
- 大堀彩(トナミ運輸株式会社社員)
- 福島由紀(株式会社丸杉社員)
- 廣田彩花(株式会社丸杉社員)
- 永原和可那(株式会社北都銀行社員)
- 松本麻佑(株式会社北都銀行社員)
- 志田千陽(株式会社再春館製薬所社員)
- 松山奈未(株式会社再春館製薬所社員)
- 中西貴映(BIPROGY株式会社社員)
- 岩永鈴(BIPROGY株式会社社員)
- 東野有紗(BIPROGY株式会社社員)
- 松友美佐紀(BIPROGY株式会社社員)
- 篠谷菜留(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤夏(認定NPO法人ACT SAIKYO)