BWF(世界バドミントン連盟)統括のワールドツアーのひとつである「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2022(ジャパンOP)」は9月4日、丸善インテックアリーナ大阪(大阪市港区)にて最終日となる大会6日目を迎えた。
■混合ダブルス
Tokyo2020混合ダブルスで、TEAM JAPAN初となるオリンピック銅メダル獲得という活躍をみせた「ワタガシペア」こと、渡辺勇大/東野有紗のふたりが、前週の東京体育館で行われた世界バドミントン選手権大会に続いて、このジャパンOPでも決勝のステージへ登場。対する相手は、現在世界ランキング3位で、昨年のスペイン・ウエルバで行われた世界バドミントン2021で金メダルに輝くデチャポン・プアヴァラヌクロー/サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)だった。
第1ゲーム、前半は両チームともに一歩も引かない互角の展開で、6点同点に並ぶ。しかし、ここからワタガシペアが4連続スコアを決めてリードし、さらに後半でもふたたび4点連取して、最大7点差にまで広げる。相手チームも5点連続スコアを決めるなど猛追するが、ワタガシペアが逃げ切って、21−16で最初のゲームを奪う。
つづく第2ゲームでも、最後まで両ペアによるシーソーゲームが繰り広げられ、マッチポイントの20点同点に並ぶ。先に1点を入れて、優勝への王手をかけたのはワタガシのふたりだったが、タイのふたりも粘りのプレーでふたたび21点同点にならび、さらにここから2点を連取して、日本代表を沈め、21−23という逆転勝利を収め、このゲームを奪い取る。そして、試合のクライマックスは第3ゲームへと委ねられた。
最終の第3ゲームの前半、第2ゲームの勢いに乗ったまま、タイ代表が連続6点をマークするなど、一気に渡辺/東野を突き放す。世界バドミントンの雪辱を果たすべく、ワタガシペアも1点差まで詰め寄るも、ふたたびタイ代表に連続4点を許すなど、勝ち越すことができない。相手が20点のマッチポイントを取ったところから、渡辺/東野のふたりは、ホームの声援を味方にして、3連続ポイントを決め必死に食らいつくも、あと一歩及ばず、18−21で試合終了。ゲームカウント1−2で、タイ代表が逆転勝利で金メダルを獲得した。
渡辺/東野は、世界バドミントンに続いて、2週連続で準優勝に終わった。
試合後コメント
東野有紗
「ジャパンオープンは、今まで決勝の舞台には出られなかったのですけど、(今回初めて進出した決勝で)日本の皆さんの前で結果を残したかったです」
渡辺勇大
「(試合を振り返って)できることは、やったので、悪くはなかった。我慢勝負のところで、相手の方が強かった」
「(ジャパンOPに限らず)どんな大会でも、決勝の舞台に立つということは、すごいことです」
「どんな大会でも、結果を残したくて僕らはやっている。結果を残したくてやっている以上、優勝はさらに価値が高いと思う。そういうところを目指しているっていうのを、また再確認できたし、悔しいと思えたことは、僕にとっては嬉しいこと」
■日本代表選手
※2022年8月25日 日本バドミントン協会 発表
男子(13名)
- 桃田賢斗(東日本電信電話株式会社社員)
- 常山幹太(トナミ運輸株式会社社員)
- 西本拳太(株式会社ジェイテクト社員)
- 奈良岡功大(IMG)
- 保木卓朗(トナミ運輸株式会社社員)
- 小林優吾(トナミ運輸株式会社社員)
- 古賀輝(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤太一(東日本電信電話株式会社社員)
- 竹内義憲(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 松居圭一郎(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 渡辺勇大(BIPROGY株式会社所属)
- 金子祐樹(BIPROGY株式会社社員)
- 山下恭平(東日本電信電話株式会社社員)
女子(14名)
- 山口茜(株式会社再春館製薬所社員)
- 奥原希望(太陽ホールディングス株式会社所属)※8月29日付出場辞退
- 髙橋沙也加(BIPROGY株式会社社員)
- 大堀彩(トナミ運輸株式会社社員)
- 川上紗恵奈(株式会社北都銀行社員)
- 永原和可那(株式会社北都銀行社員)
- 松本麻佑(株式会社北都銀行社員)
- 志田千陽(株式会社再春館製薬所社員)
- 松山奈未(株式会社再春館製薬所社員)
- 中西貴映(BIPROGY株式会社社員)
- 岩永鈴(BIPROGY株式会社社員)
- 東野有紗(BIPROGY株式会社社員)
- 松友美佐紀(BIPROGY株式会社社員)
- 篠谷菜留(東日本電信電話株式会社社員)