BWF(世界バドミントン連盟)統括のワールドツアーのひとつである「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン2022(ジャパンOP)」は9月4日、丸善インテックアリーナ大阪(大阪市港区)にて最終日となる大会6日目を迎えた。
■男子シングルス
前週に行われた世界バドミントン選手権大会のラウンド1(1回戦)において、世界ランキング3位の選手を撃破するなど、世界の注目を一気に集めた西本拳太が、ジャパンOPの決勝のステージへ進出。その相手は、世界ランキング4位のチョウ・ティエンチェ(チャイニーズ・タイペイ)だった。
第1ゲーム、西本は先制点から6連続スコアを記録するなどゲームを支配し、最大10点差まで広げる。中盤からチョウも猛追し、終盤には20−19の1点差にまで詰め寄るも、最後は西本が逃げ切り21−19でこのゲームを奪う。
つづく第2ゲームは一進一退の攻防戦が繰り広げられ、20点同点のデュース戦となる。チョウが1点リードすると、西本が1点追加して待ったをかける。しかし、その直後に西本は相手に2点連取を許してしまい、21−23でこのゲームを奪われ、優勝争いは最終ゲームへと持ち込まれてしまう。
そして、迎えた第3ゲーム。前半は、両者一歩も引かないシーソーゲームの展開で6点同点に並ぶが、ここから西本が連続スコアを決めて、最大5点差までリードする。チョウも粘りのプレーで追いかけるが、最後は西本がしっかりと決め、21−17で最終ゲームを奪い返し、ゲームカウント2−1として、ホーム開催のBWFワールドツアーで初優勝を決めた。
西本拳太 試合後コメント
(今の率直な気持ちについて)「うれしい気持ちでいっぱいです。あと、優勝できたことにホッとしています」
「(コートへ)入る前から、吐き気するくらい緊張しました(笑)でも、やるしかないと思って腹くくって出来たので、良かったです」
(世界バドミントンからジャパンOPまでの国内2週連続の参戦を振り返って)「結果を残せない時期もありましたけど、自分の積み重ねてきた準備というのは間違ってなかったと思う」
「それをとにかく継続することに意識を向けて、今後また頑張っていきたいと思います」
「(今後の目標は)世界ランキングベスト8以上のシード権」
「それを取れるように1試合ずつ、その前に練習の1日1日、1球1球を、大切にやっていきたいと思います」
■日本代表選手
※2022年8月25日 日本バドミントン協会 発表
男子(13名)
- 桃田賢斗(東日本電信電話株式会社社員)
- 常山幹太(トナミ運輸株式会社社員)
- 西本拳太(株式会社ジェイテクト社員)
- 奈良岡功大(IMG)
- 保木卓朗(トナミ運輸株式会社社員)
- 小林優吾(トナミ運輸株式会社社員)
- 古賀輝(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤太一(東日本電信電話株式会社社員)
- 竹内義憲(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 松居圭一郎(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 渡辺勇大(BIPROGY株式会社所属)
- 金子祐樹(BIPROGY株式会社社員)
- 山下恭平(東日本電信電話株式会社社員)
女子(14名)
- 山口茜(株式会社再春館製薬所社員)
- 奥原希望(太陽ホールディングス株式会社所属)※8月29日付出場辞退
- 髙橋沙也加(BIPROGY株式会社社員)
- 大堀彩(トナミ運輸株式会社社員)
- 川上紗恵奈(株式会社北都銀行社員)
- 永原和可那(株式会社北都銀行社員)
- 松本麻佑(株式会社北都銀行社員)
- 志田千陽(株式会社再春館製薬所社員)
- 松山奈未(株式会社再春館製薬所社員)
- 中西貴映(BIPROGY株式会社社員)
- 岩永鈴(BIPROGY株式会社社員)
- 東野有紗(BIPROGY株式会社社員)
- 松友美佐紀(BIPROGY株式会社社員)
- 篠谷菜留(東日本電信電話株式会社社員)