世界バドミントン連盟(BWF)が主催するHSBC BWFワールドツアーのひとつである「香港オープン2023(英名:Victor Hong Kong Open 2023/Super 500)」が9月17日に最終日を迎え、計5種目の決勝が行われた。
香港オープン2023は、開幕まで300日余りと迫るパリ2024バドミントンの出場枠に関わるランキング(Race to Paris)のポイントが獲得できる大会に位置付けられている。
山口、今季5度目のタイトル!
女子シングルスでは、世界ランキングで現在2位に立つ山口茜が、前週の中国オープン2023(9月10日閉幕/Super 1000)に続き、決勝の舞台に連続して進出した。ストレート負けを喫して準優勝に終わった中国オープンの悔しさを晴らすように、この香港オープンのファイナルステージで山口は攻めの姿勢を見せ、第1ゲーム中盤に6ポイント連取するなど中華人民共和国代表の相手選手(Zhang Yi Man)を突き放し、最初のゲームを奪う。つづく第2ゲームでは、両者ともに一歩も引かない展開となり、15点で肩を並べるも、世界ランキングでトップに立ったことのある山口が迫力のプレーで6ポイントを連続で獲得し、一気に試合を決めた。最終的に、山口が試合時間36分でゲームカウント2−0(21−18、21−15)のストレート勝利を飾り、7月のカナダオープン2023以来今シーズン5勝目となるワールドツアー優勝を飾った。
男子シングルスでは、西本拳太が決勝に進出し、インドネシア代表選手(Jonatan CHRISTIE)と対戦した。西本は第1ゲームこそ9ポイント連取するなどしてこのゲームを奪い、先に王手をかけたものの、接戦となった第2ゲームを落としてしまう。最終の第3ゲームでは終盤まで拮抗したシーソーゲームの展開だったが、最後は相手に連続4ポイントを許してしまい、ゲームカウント1−2(21−12、20−22、18−21)の逆転負けを喫し、西本は準優勝となった。
このほか、混合ダブルスの緑川大輝/斎藤夏のペアが16日に行われた準決勝で敗れ、3位となっている。
山口と西本は、中国で1年延期となっていた「アジア大会 杭州2022(2023年開催)」バドミントン日本代表として選出されており、団体戦ならびに個人戦に出場する。
杭州2022は9月23日に開幕し、バドミントンは28日に競技初日を迎える。
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