渡邉航貴、パリ2024メダリスト撃破の番狂わせ!|バドミントン・中国オープン2024

最上位グレードのバドミントン・ワールドツアーである中国オープンが常州市にて9月17日に開幕し、各種目1回戦が行われた。男子シングルス日本代表の渡邉航貴は、第3シード枠から出場のパリ2024オリンピック銅メダリストをストレートで退ける番狂わせを起こし、2回戦進出を決めた。

1 執筆者 Yukifumi Tanaka / 田中幸文
Koki Watanabe of Japan on Day Four of the Yonex All England Open Badminton Championships 2024 at Utilita Arena Birmingham on March 15, 2024 in Birmingham, England.
(2024 Getty Images)

世界バドミントン連盟(BWF)が公認するHSBC BWFワールドツアーのひとつであり、2024年最後の最上位グレードSuper 1000の認定を受けた大会となる中国オープン(英名:VICTOR China Open 2024)が、中華人民共和国・常州市にて9月17日に開幕した。この日は、各種目の1回戦が行われた。

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男子シングルスの1回戦には、渡邉航貴(写真上)が登場。今大会第3シード枠からのエントリーで、閉幕したパリ2024オリンピックで銅メダルに輝くマレーシア代表のリー・ジージャと激突した。

第1ゲームの序盤は、オリンピックメダリストが主導権を握る展開で、8ポイント連取を許したものの、徐々にリズムを掴みはじめた渡邉は7ポイント連続で取り返し、リーの背中を追う。14-14で同点に並ぶと、渡邉はここから6ポイント連取で逆転に成功。リーの攻撃を封じ、21-15で最初のゲームを奪う。

圧巻は第2ゲームだった。開始直後からゲームを支配した渡邉は、驚異の15ポイント連取でオリンピックメダリストを圧倒する。手も足も出ないリーを横目に、渡邉はふたたび5ポイントを連取して、王手をかける。最終的に21-2の大差でゲームポイントを連続で奪った渡邉が、2-0のストレート勝利で大会優勝候補を退ける番狂わせを起こし、2回戦進出を決めた。

渡邉は、 1999年生まれの埼玉県出身。2023年に行われたスイスオープン(Super 300)でワールドツアー初優勝を飾ると、パリ2024開幕直前に行われたカナダオープン2024(Super 500)で2度目のツアー制覇を果たしている。

この他の試合では、パリ2024女子シングルス5位入賞の大堀彩がタイ代表選手(Ratchanok INTANON)をストレートで下し、2回戦進出を決めている。また、同じくパリ2024男子シングルス代表の奈良岡功大は、大林拓真との日本人対決をストレート勝利で制し、2回戦へ駒を進めている。

翌18日には、残りの1回戦が行われる予定で、山口茜や西本拳太などの試合が予定されている。パリ2024女子ダブルス銅メダルに輝く "シダマツ" こと、志田千陽/松山奈未は2回戦(19日)から登場する。

■日本代表選手

※日本バドミントン協会および大会公式サイト発表の情報(9月16日時点)より

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