「第19回U20世界陸上競技選手権大会」が、コロンビア・カリで現地時間8月1日に開幕し、日本から男子25名、女子9名の合計34名の20歳未満の代表選手が参加している。大会2日目(8月2日)までに、メダルイベント9種目が終了。この時点で日本人選手のメダル獲得はないものの、2年後のパリ2024や、東京開催が決まったばかりの2025年世界陸上選手権大会に向けて、将来有望なアスリートたちのこれまでの大会成績を紹介しよう。
男子5000m
大会初日(8月1日)には、22名がエントリーした男子5000m決勝が実施された。高校3年生の吉岡大翔が、タイム14:10.68で7位入賞を果たした。また、日本陸上競技連盟が次世代のアスリートを強化育成するために取り組んでいるプログラム「ダイヤモンドアスリート」に認定されている佐藤圭汰は、11位(タイム: 14:26.19)に終わった。この種目の優勝は、エチオピアの選手(Addisu YIHUNE)で、タイムは14:03.05だった。吉岡と佐藤は、8月3日に実施予定の男子3000m予選にも出場する。
男子100m
大会2日目(8月2日)に実施されたこの種目には、日本代表2名を含む63名が出場した。前述のダイヤモンドアスリートに認定されており、先月(7月)下旬にアメリカで閉幕したばかりの「オレゴン2022世界陸上選手権大会」男子4×100mリレーの代表も務めた栁田大輝が、予選と準決勝を勝ち上がり、上位8名による決勝へ進出。タイム10.24で6位入賞を果たした。また、藤原寛人は、準決勝敗退となった。なお、この種目の優勝は、ボツワナの選手(Letsile TEBOGO)で、タイムは10.14だった。
女子やり投
この種目の予選(8月1日実施)には16名が出場し、上位13名が決勝(8月2日実施)に進出できる。日本代表の2選手がともに決勝進出を果たしており、辻萌々子が決勝でベストスコア53.82を記録し、6位入賞を果たした。また、村上碧海は、飛距離51.60で10位に終わった。この種目の優勝は、セルビア代表選手(Adriana VILAGOS)で、選手権記録(CR)となる63.52というスコアを叩き出している。
男子走幅跳
26名がこの種目にエントリーしており、予選上位12名が決勝へ進出できる。日本代表の北川凱と渡邉希は、ともに予選敗退となった。優勝は、フランス代表(Erwan KONATE)だった。
また、メダリストの決まった以下の種目には日本代表は出場していない。
- 男子 十種競技
- 男子 砲丸投
- 女子 砲丸投
- 女子 3000m
- 混合 4x400mリレー
日本代表選手
男子(25名)
100m
栁田大輝(東洋大学)
藤原寛人(中央大学)
200m
舘野峻輝(東洋大学)
400m
友田真隆(東京理科大学)
有田詞音(九州共立大学)
800m
後田築 (創成館高等学校)
東秀太 (広島経済大学)
1500m
間瀬田純平(早稲田大学)
3000m/5000m
佐藤圭汰(駒澤大学)
吉岡大翔(佐久長聖高等学校)
110mハードル
阿部竜希(順天堂大学)
真名子凌成(福岡大学)
400mハードル
森髙颯治朗(近畿大学)
小川大輝(東洋大学)
3000m障害物
黒田朝日(青山学院大学)
大沼良太郎(城西大学)
棒高跳
原口篤志 (東大阪大学)
水谷翼 (福岡大学)
走幅跳
渡邉希 (筑波大学)
北川凱(東海大学)
やり投
中村竜成 (国士舘大学)
井上堅斗 (九州共立大学)
10000m競歩
下池将多郎 (鹿児島工業高等学校)
大家利公 (順天堂大学)
4×100mリレー
池下航和 (環太平洋大学)
女子(9名)
1500m
柳樂あずみ (名城大学)
澤田結弥 (浜松市立高等学校)
400mハードル
松岡萌絵(中央大学)
走幅跳
近藤いおん (城西大学附属城西高等学校/流山ホークアイ)
ハンマー投
村上来花(九州共立大学)
やり投
村上碧海 (日本体育大学)
辻萌々子 (九州共立大学)
10000m競歩
大山藍 (鹿児島女子高等学校)
柳井綾音 (立命館大学)